「朝鮮中央通信社<光明星3号>の発射準備事業について報道」(2012年3月17日「朝鮮中央通信」)
「朝鮮中央通信」は、北朝鮮の関係部門が「国際的規定と手続きにしたがい、国際民間航空機関、国際海事機関、国際電気通信連盟などに資料を通報した」と報じた。また、「外国の権威ある宇宙科学技術部門の専門家と記者を招請し、西海衛星発射場と衛星管制総合指揮所などを参観させ、地球観測衛星<光明星3号>の発射実況を見せるであろう」としている。
前記事に「透明性」について書いたが、北朝鮮は、発射状況を公開することで「透明性」を確保しようとしているようだ。しかし、誰に公開するのか、どの段階をどれだけ公開するのかについての具体的な言及はない。北朝鮮にとっては、弾道ミサイルであれ衛星運搬ロケットであれ、その飛行実験と主に国内向けの宣伝ができれば良い訳なので、海外の専門家や記者が見ている前で打ち上げた方が都合良いはずである。対外的には「透明性確保」、対内的には「世界が注目した我が国の技術」という両面での宣伝に利用できるからである。
過去の「衛星運搬ロケット」発射では、これほど早い時期の予告もなかったし、さらに海外の専門家やメディアを招待するということもなかった。ここまでして「運搬ロケット打ち上げ」をしようとしているのは、やはり金日成さんの誕生日と労働党代表者大会を契機に金正恩体制を盤石にするために、ロケット打ち上げが軍部との関係も含みどうしても必要と考えている一方、進展しかけている米朝関係も後転させたくないという状況におかれているからではないだろうか。
<追記: 2012年3月19日 12:22>
上記の「過去の「衛星運搬ロケット」発射では、これほど早い時期の予告もなかった」というのは誤りである。「朝鮮中央通信」の過去記事を調べていたら、2009年4月5日に光明星2号を発射するに際し、3月12日にはKCNAが国際民間航空機関などに銀河2号衛星運搬ロケットの発射について通達したと伝えている。
http://www.kcna.co.jp/item/2009/200903/news12/20090312-11ee.html
おさらいのために前後の記事を読んでいたら、
3月9日に金正日最高人民会議代議員選挙で再選
http://www.kcna.co.jp/item/2009/200903/news09/20090309-14ee.html
4月5日に金正日さん、光明星2号打ち上げ視察などのニュースがあった。
http://www.kcna.co.jp/item/2009/200904/news05/20090405-12ee.html
前記事に「透明性」について書いたが、北朝鮮は、発射状況を公開することで「透明性」を確保しようとしているようだ。しかし、誰に公開するのか、どの段階をどれだけ公開するのかについての具体的な言及はない。北朝鮮にとっては、弾道ミサイルであれ衛星運搬ロケットであれ、その飛行実験と主に国内向けの宣伝ができれば良い訳なので、海外の専門家や記者が見ている前で打ち上げた方が都合良いはずである。対外的には「透明性確保」、対内的には「世界が注目した我が国の技術」という両面での宣伝に利用できるからである。
過去の「衛星運搬ロケット」発射では、これほど早い時期の予告もなかったし、さらに海外の専門家やメディアを招待するということもなかった。ここまでして「運搬ロケット打ち上げ」をしようとしているのは、やはり金日成さんの誕生日と労働党代表者大会を契機に金正恩体制を盤石にするために、ロケット打ち上げが軍部との関係も含みどうしても必要と考えている一方、進展しかけている米朝関係も後転させたくないという状況におかれているからではないだろうか。
<追記: 2012年3月19日 12:22>
上記の「過去の「衛星運搬ロケット」発射では、これほど早い時期の予告もなかった」というのは誤りである。「朝鮮中央通信」の過去記事を調べていたら、2009年4月5日に光明星2号を発射するに際し、3月12日にはKCNAが国際民間航空機関などに銀河2号衛星運搬ロケットの発射について通達したと伝えている。
http://www.kcna.co.jp/item/2009/200903/news12/20090312-11ee.html
おさらいのために前後の記事を読んでいたら、
3月9日に金正日最高人民会議代議員選挙で再選
http://www.kcna.co.jp/item/2009/200903/news09/20090309-14ee.html
4月5日に金正日さん、光明星2号打ち上げ視察などのニュースがあった。
http://www.kcna.co.jp/item/2009/200904/news05/20090405-12ee.html