「青年前衛松明行進」:劉雲山、再び「元帥様」・崔龍海とテーブルに、「核保有国」・「核・経済、並進路線」の火文字も、新しい時代語「青年大国」 (2015年10月11日 「朝鮮中央TV」)
11日、「朝鮮中央TV」が「前衛青年松明行進」の「録画実況」を放送した。行進は、「10日夜」に行われたと番組を紹介するアナウンサーが言っている。
「主体思想塔」の前で「栄光」の火文字。

Source: KCTV, 2015/10/11放送中
少し暗いが、金正恩、劉雲山、崔龍海が一つのテーブルに座っている。周囲には他の外国からの来賓がいるが、劉雲山は特別扱いである。「朝鮮中央通信」の報道で見る限りでは、親北団体の「主体思想研究所」系の人々がほとんどで、国家級の来賓は劉雲山だけなので、当然といえば当然である。「閲兵式」の司会も崔龍海がやっていたが、劉雲山には彼がピッタリと付いている。逆に、黄炳瑞が全く目立っていない。「党」だからということもあるのだろうが、ここ数日は崔龍海がナンバー2の役割をこなしている。「元帥様」は、対中関係(対露もそうかもしれないが)は、崔龍海に委ねているようだ。中国で冷遇された彼を切り捨てないところなど、「元帥様」の「ベッチャン(勇猛果敢さ)」なのかもしれない。

Source: KCTV, 2015/10/11放送中
それにしても、松明行進は壮観だ。「青年」達は、手に2本の松明を持って行進している。最高司令官旗章の細かな線の部分など、芸術的である。

Source: KCTV, 2015/10/11放送中
「核保有国」と火文字。前日の記事にも書いた通り、「元帥様」演説では、「国防力と経済の並進」と「核」という言葉を上手く避けていた。ところが、松明行進では、確認できただけで「核」が2回登場している。

Source: KCTV, 2015/10/11放送中
特に下の写真にあるように、「核・経済、並進」と「国防力=核」ということをはっきりとアピールしている。「元帥様」の言葉としては中国に配慮して避けているものの、「核・経済、並進」というのは「朝鮮人民の総意」ということを表現しているのだろう。劉雲山の横には中朝の通訳がピッタリついているので、この火文字を見ながら劉雲山が何を言ったのか、あるいは「元帥様」がどのような話をしたのかが非常に気になる。もしかすると、これが「核」に関する中朝の妥協点だったのかもしれない。「(当面は)実験はしないが、核も放棄しない」という。

Source: KCTV, 2015/10/11放送中
そして、新しい時代語「青年強国」も出てきた。「白頭山英雄青年発電所」の建設や「羅先復旧戦闘」で青年が活躍したことは間違いない。「青年」をこれら業績に対する褒賞的な意味で使っているのか、これから「青年」をもっと引き立てていこうとしているのか、あるいは「青年」の思想引き締めをしようとしているのか、この辺りはもう少し様子を見ないと分からない。

Source: KCTV, 2015/10/11放送中
「主体思想塔」の前で「栄光」の火文字。

Source: KCTV, 2015/10/11放送中
少し暗いが、金正恩、劉雲山、崔龍海が一つのテーブルに座っている。周囲には他の外国からの来賓がいるが、劉雲山は特別扱いである。「朝鮮中央通信」の報道で見る限りでは、親北団体の「主体思想研究所」系の人々がほとんどで、国家級の来賓は劉雲山だけなので、当然といえば当然である。「閲兵式」の司会も崔龍海がやっていたが、劉雲山には彼がピッタリと付いている。逆に、黄炳瑞が全く目立っていない。「党」だからということもあるのだろうが、ここ数日は崔龍海がナンバー2の役割をこなしている。「元帥様」は、対中関係(対露もそうかもしれないが)は、崔龍海に委ねているようだ。中国で冷遇された彼を切り捨てないところなど、「元帥様」の「ベッチャン(勇猛果敢さ)」なのかもしれない。

Source: KCTV, 2015/10/11放送中
それにしても、松明行進は壮観だ。「青年」達は、手に2本の松明を持って行進している。最高司令官旗章の細かな線の部分など、芸術的である。

Source: KCTV, 2015/10/11放送中
「核保有国」と火文字。前日の記事にも書いた通り、「元帥様」演説では、「国防力と経済の並進」と「核」という言葉を上手く避けていた。ところが、松明行進では、確認できただけで「核」が2回登場している。

Source: KCTV, 2015/10/11放送中
特に下の写真にあるように、「核・経済、並進」と「国防力=核」ということをはっきりとアピールしている。「元帥様」の言葉としては中国に配慮して避けているものの、「核・経済、並進」というのは「朝鮮人民の総意」ということを表現しているのだろう。劉雲山の横には中朝の通訳がピッタリついているので、この火文字を見ながら劉雲山が何を言ったのか、あるいは「元帥様」がどのような話をしたのかが非常に気になる。もしかすると、これが「核」に関する中朝の妥協点だったのかもしれない。「(当面は)実験はしないが、核も放棄しない」という。

Source: KCTV, 2015/10/11放送中
そして、新しい時代語「青年強国」も出てきた。「白頭山英雄青年発電所」の建設や「羅先復旧戦闘」で青年が活躍したことは間違いない。「青年」をこれら業績に対する褒賞的な意味で使っているのか、これから「青年」をもっと引き立てていこうとしているのか、あるいは「青年」の思想引き締めをしようとしているのか、この辺りはもう少し様子を見ないと分からない。

Source: KCTV, 2015/10/11放送中