「朝中親善に杭を刺そうとする醜悪で拙劣な考案品-朝鮮中央通信社論評」(2012年3月13日「朝鮮中央通信」)
過去のオラスコムの携帯電話に関して書いた記事の中で、中国の携帯ネットワークへの接続について書いたが、中国から密輸した何の対策も施されていないGSM携帯端末で中国の携帯ネットワークへの接続を試みる朝鮮人民がいるとすれば、北朝鮮も対策として妨害電波を当然出すであろうと思っていた。ただ、実際に妨害電波を発射すれば川を隔てた中国地域でも携帯通話に当然影響を及ぼすはずで、中国側からこれに対するクレームが出たとしても当然である。
こんな話を韓国の「反共和国心理謀略放送である『人民の声放送』」が伝えたと北朝鮮が反発している。
記事では、「我々が北部国境地帯で住民の違法携帯電話使用を遮断するために、電波障害を作り出しており、その中断を提起した中国の吉林省政府に、いわゆる『資金』を求めた等の根拠のない世論を作り出した」と非難している。そして、「謀略資料に『信憑性』を持たせるために、吉林省地域での携帯電話障害問題を類推させるように悪用した」としながら、こうした謀略により「李明博逆賊一味が我々の対外的イメージを傷つけ、朝中親善にダメージを与えようと」していると非難している。
北朝鮮と隣接した中国地域で、実際に携帯電話通信に障害が発生しているのかどうかは分からないが、中国側に影響を与えないような妨害電波の発射は、技術的にとても難しいと思う。これは、日本でも病院での医療器機器への影響防止や入試のカンニング防止のために妨害電波装置をなかなか導入できないという理由にも通じている(日本の場合は、法的な問題もある)。
それならば、むしろ電波探知をして発信元を特定した方が楽だと思うのであるが。もしそれをやらないとすると、電波探知では対応できないほどの電波が、朝鮮側から発信されているのであろうか。
こんな話を韓国の「反共和国心理謀略放送である『人民の声放送』」が伝えたと北朝鮮が反発している。
記事では、「我々が北部国境地帯で住民の違法携帯電話使用を遮断するために、電波障害を作り出しており、その中断を提起した中国の吉林省政府に、いわゆる『資金』を求めた等の根拠のない世論を作り出した」と非難している。そして、「謀略資料に『信憑性』を持たせるために、吉林省地域での携帯電話障害問題を類推させるように悪用した」としながら、こうした謀略により「李明博逆賊一味が我々の対外的イメージを傷つけ、朝中親善にダメージを与えようと」していると非難している。
北朝鮮と隣接した中国地域で、実際に携帯電話通信に障害が発生しているのかどうかは分からないが、中国側に影響を与えないような妨害電波の発射は、技術的にとても難しいと思う。これは、日本でも病院での医療器機器への影響防止や入試のカンニング防止のために妨害電波装置をなかなか導入できないという理由にも通じている(日本の場合は、法的な問題もある)。
それならば、むしろ電波探知をして発信元を特定した方が楽だと思うのであるが。もしそれをやらないとすると、電波探知では対応できないほどの電波が、朝鮮側から発信されているのであろうか。