「改築された楽浪ジャガイモ加工工場竣工」(2012年3月8日「朝鮮中央通信」)

Source:KCNA, http://www.kcna.kp/
ジャガイモ加工工場の改築工事が竣工したとのニュースであるが、よいことだ。
北朝鮮の「ジャガイモ革命は、金正日さんの承認こそあれ、何も彼の革命思想によるものでも何でもない。この点について、New AgriculturistのHPに実に良い記事がある。
http://www.new-ag.info/en/focus/focusItem.php?a=557
記事によれば、北朝鮮のジャガイモ農業の改良は、FAO, CFC (Common Fund for Commodities) and CIP (International Potato Center)の共同作業で、多くの困難や農業外の事情で解決できない問題を抱えながらも、前進しているということである。農業外問題としては、倉庫、輸送、そして肥料の問題がある。
北朝鮮で、ジャガイモを食べる機会は何回かあった。ホテルの夕食か朝食のおかずに丸ごと(いかなる調理法であったかは失念した)出てきたが、何とも小さなジャガイモであった。初めは新ジャガかとも思ったのだが、そうではなく肥料不足のために大きく育たなかったのであろう。上の写真に見られるジャガイモも決して大きなジャガイモには見えない。

Source: KCNA, http://www.kcna.kp/
小さくても大きくても、朝鮮人民のジャガイモが増産され、それが加工されて出回ることになるのは良いことである。この写真はポテトチップであろう。朝鮮語を直訳すると「ジャガイモ片揚げ」となるが、エビも入っているのだろうか。形状こそ違うが、カルビーの「かっぱえびせん」を想像してしまう。そういえば、ライセンス関係がどうなっているのか分からないものの、韓国にも「セウカン」という「かっぱえびせん」とほぼ同じお菓子がある。
楽園デパートの棚に置かれていたのは、ほとんど中国のお菓子であった。このポテトチップのパッケージを見つければ、大同江ビールのつまみにして部屋で食べられたのに残念だ。