『<テレビ連続劇>防弾壁』:第8部以降を放送中 (7月4日 「朝鮮中央TV」)
過去記事で紹介した『<テレビ連続劇>防弾壁』であるが、第8部以降を放送している。6月29日に第8部の放送があり、今夜(7月4日)には、第13部が放送された。
第7部までの放送中は、再放送だとばかり思って注目していなかったのだが、8部以降の放送が始まってから、何か見たことがない場面があり、気にはなっていた。そこで、韓国・統一部のサイトで確認したところ、8部以降には「再放送」という記載がなかった。
面白いドラマなので、8部からしっかりと見直そうと思う。
<追記>
昨夜は、11部まで見た。予想したことではあるが、7部まででとりあえずほぼ完結した「日帝」との闘争に続き、「米帝」との闘争が始まる。これまでもなかったわけではないが、『防弾壁』では「日帝」の残滓が「米帝」の手下となり「共産主義者」と「思想の戦い」をするという展開になっている。
特に面白いのは、日本人同士の会話がほぼ日本語で行われ、下に朝鮮語字幕を出している点である。若干聞き取り難い部分や、朝鮮語の言い回しを直訳している部分はあるものの、話していることは大体理解できる。北朝鮮のドラマや映画では、日本語や英語を小さな音で流しておきながら、その上に同時通訳のように朝鮮語をかぶせるか、アメリカ人であろうが日本人であろうが普通に朝鮮語を話すようにしてしまうことが多い。しかし、『防弾壁』第8部以降では、日本人同士の会話を日本語にしており、この点は第7部までと大きく異なっている。
『防弾壁 第11部』で、元日本兵で「米帝」の手先となった「村井」(右)と「タケシ」(左)が米軍のジープに乗り日本語で話をしている場面。「タケシ、実は、昨年敗残兵として内地にたどり着いたとき、共産主義者との意思の戦いで勝者になると豪語していた君を・・・」と聞き取れる。この直後、「村井」は「タケシ」に仕組まれた罠にはまり銃撃され死ぬ。

Source: KCTV, 2015.07.02放送
銃撃され瀕死の「村井」に「タケシ」捨て台詞。「村井、君もよく知っているはずだ。我らサムライは自分のためには野獣になるのは辞さないと、こと。じゃあ、おさらばだ」(聞き取ったママ)

Source: KCTV, 2015.07.02放送
<追記2>
なつかしいSONY製のCBトランシーバーが登場していた。ICB-650というCBトランシーバーであるが、「内務軍」が連絡用に使っている。私が子供の頃あったトランシーバーで、おもちゃのトランシーバーで遊んでいた私には憧れの的であった。1972年発売ということなので、当然、解放直後の北朝鮮で使われるはずはない。時代考証が甘いと言えば甘いが、朝鮮人民には分からないことなので、どうでもよいことなのだろう。
ICB-650について書かれたページ
http://www5b.biglobe.ne.jp/~AA676/cb1/ICB-650.htm
ICB-650と思われるトランシーバー

Source: KCTV, 2015.07.05放送
ICB-650で通信する内務軍将校

Source: KCTV< 2015.07.05放送
一方、「米帝」の工作員として内務軍に浸透したスパイが車内で使用しているモールス電鍵(押しボタン式かもしれない)は、軍用品を使っているのか、なかなかしぶい。

Source: KCTV< 2015.07.05放送
効果音として流されるモールスは、数字と英文(朝鮮文字のモールスかもしれない)、記号など、実存するものでリアルである。画面で見られる通信文は乱数(数字のみ)で構成されているが、モールスには数字以外が含まれている。
また、これまでもなかったわけではないが、このドラマでは「米帝軍人」やその手下が話すとき、「韓国」、「韓半島」という用語を使っている点もリアルである。
第7部までの放送中は、再放送だとばかり思って注目していなかったのだが、8部以降の放送が始まってから、何か見たことがない場面があり、気にはなっていた。そこで、韓国・統一部のサイトで確認したところ、8部以降には「再放送」という記載がなかった。
面白いドラマなので、8部からしっかりと見直そうと思う。
<追記>
昨夜は、11部まで見た。予想したことではあるが、7部まででとりあえずほぼ完結した「日帝」との闘争に続き、「米帝」との闘争が始まる。これまでもなかったわけではないが、『防弾壁』では「日帝」の残滓が「米帝」の手下となり「共産主義者」と「思想の戦い」をするという展開になっている。
特に面白いのは、日本人同士の会話がほぼ日本語で行われ、下に朝鮮語字幕を出している点である。若干聞き取り難い部分や、朝鮮語の言い回しを直訳している部分はあるものの、話していることは大体理解できる。北朝鮮のドラマや映画では、日本語や英語を小さな音で流しておきながら、その上に同時通訳のように朝鮮語をかぶせるか、アメリカ人であろうが日本人であろうが普通に朝鮮語を話すようにしてしまうことが多い。しかし、『防弾壁』第8部以降では、日本人同士の会話を日本語にしており、この点は第7部までと大きく異なっている。
『防弾壁 第11部』で、元日本兵で「米帝」の手先となった「村井」(右)と「タケシ」(左)が米軍のジープに乗り日本語で話をしている場面。「タケシ、実は、昨年敗残兵として内地にたどり着いたとき、共産主義者との意思の戦いで勝者になると豪語していた君を・・・」と聞き取れる。この直後、「村井」は「タケシ」に仕組まれた罠にはまり銃撃され死ぬ。

Source: KCTV, 2015.07.02放送
銃撃され瀕死の「村井」に「タケシ」捨て台詞。「村井、君もよく知っているはずだ。我らサムライは自分のためには野獣になるのは辞さないと、こと。じゃあ、おさらばだ」(聞き取ったママ)

Source: KCTV, 2015.07.02放送
<追記2>
なつかしいSONY製のCBトランシーバーが登場していた。ICB-650というCBトランシーバーであるが、「内務軍」が連絡用に使っている。私が子供の頃あったトランシーバーで、おもちゃのトランシーバーで遊んでいた私には憧れの的であった。1972年発売ということなので、当然、解放直後の北朝鮮で使われるはずはない。時代考証が甘いと言えば甘いが、朝鮮人民には分からないことなので、どうでもよいことなのだろう。
ICB-650について書かれたページ
http://www5b.biglobe.ne.jp/~AA676/cb1/ICB-650.htm
ICB-650と思われるトランシーバー

Source: KCTV, 2015.07.05放送
ICB-650で通信する内務軍将校

Source: KCTV< 2015.07.05放送
一方、「米帝」の工作員として内務軍に浸透したスパイが車内で使用しているモールス電鍵(押しボタン式かもしれない)は、軍用品を使っているのか、なかなかしぶい。

Source: KCTV< 2015.07.05放送
効果音として流されるモールスは、数字と英文(朝鮮文字のモールスかもしれない)、記号など、実存するものでリアルである。画面で見られる通信文は乱数(数字のみ)で構成されているが、モールスには数字以外が含まれている。
また、これまでもなかったわけではないが、このドラマでは「米帝軍人」やその手下が話すとき、「韓国」、「韓半島」という用語を使っている点もリアルである。