2日続きで「児童放送時間」の話題となるが、6月1日の「朝鮮中央TV」、「児童放送時間」の中で、新しく制作されたと思われるアニメが放送された。タイトルは、「2本の大将の剣」で、カテゴリーが「漫画映画」となっている。この「漫画映画」というカテゴリーは、韓国・統一部サイトで確認しても出てこない。北朝鮮のアニメは、昨日紹介した「三男の優しい心」のように「児童映画」とカテゴライズされており、「児童漫画」として「グリム童話編集物」のような外国の童話。これは、過去に「鶴の恩返し」を紹介したように、動画ではなく、基本的には絵本の絵を繋げて物語を語るものである。統一部HPには、「外国漫画映画」のカテゴリーに「交通秩序を守ろうね」も含まれているが、2004年頃に放送されたもので私は見ていない。類似したタイトルで「交通秩序をきちんとまもろうね」というアニメがあるが、これは北朝鮮で制作されている。
2014年11月27日の『労働新聞』に金正恩が「朝鮮4.26漫画映画撮影所を現地指導」している。しかし、この撮影所は「児童映画」と呼ばれていたような情報もあり、「児童映画」から「漫画映画」へと名称が変更された可能性もある。
「児童映画」は子供向きの少なからず教育的内容を含んだ映画であるとすれば、「漫画映画」は大人も楽しめる娯楽映画、いわゆるアニメであろう。やはり、「元帥様」は北朝鮮向けの「児童映画」ではなく、「漫画映画」を世界に売り込んでいこうと考えているのかもしれない。
拙ブログ、「鶴の恩返し」、http://dprknow.blog.fc2.com/blog-entry-748.html
拙ブログ、「交通秩序をきちんとまもろうね」、http://dprknow.blog.fc2.com/blog-entry-753.html
拙ブログ、「朝鮮4.26漫画映画撮影所を現地指導」、http://dprknow.blog.fc2.com/blog-entry-901.html
「<漫画映画>「2本の大将の剣」

Source: KCTV, 2015/06/01放送
「2本の大将の剣」は、「金正淑同志が自ら聞かせて下さった昔話を映画化した」ということだ。

Source: KCTV, 2015/06/01放送
ここまでは、「児童映画」と同じだが、本編はこれまでにないできである。まず、アニメの質がこれまでのものと比べて高い。上手く表現はできないが、描画が詳細になり、動きがスムーズになっている。CGを駆使しているのだろうが、もしかすると、編集もHDでなされているのかもしれない。
もう一つ驚いたことは、「倭敵(日本人)」が実に自然に描かれていることだ。「少年大将」に出てきた「倭敵」は、蒙古なのだか日本人なのだかよく分からない姿であったが、この映画に登場する日本人は、悪役ではあるものの、日本の「サムライ」らしく描かれている。
「倭敵の頭領」。鎧甲など、よく描けている。この「頭領」の武器は鉄玉。これはあまりいただけないが、朝鮮軍の「大将」が剣を使うので、鉄玉にしたのであろう。

Source: KCTV, 2015/06/01放送
部下のサムライ。ちょんまげやはちまきも変ではない。何よりもはちまきが日の丸ではないのが自然である。

Source: KCTV, 2015/06/01放送
武田菱のような家門が描かれた「倭敵」の船。

Source: KCTV, 2015/06/01放送
ストーリーの落ちは、「一人のリーダーに従って戦わなければ勝てない」という極めて「教育的」なものとなっているが、そこを意識しなければ、アニメのできはよいと思う。
余裕があれば、日本語字幕を付けて、YouTubeにアップロードしておく。
<追記>
日本語字幕を付けて、アップロードしておいた。

Source: YouTube, https://youtu.be/IkN1eTPnGQw
<追記2>
他の記事でも有益な情報をコメントとして頂いているが、この記事でも記事に書き込まなかった色々な情報を頂いた。それに対する私の返信と合わせて、是非ご覧頂きたい。
漫画映画撮影所は2013年に改称しておりますね。やはり金正恩色が出ている結果だと思います。
お世話になります。
日本の歴史では正史とあまり関わりがないせいかほとんど語られませんが、朝鮮では倭寇にまつわる話がかなりあると聞きます。
実際、高麗王朝滅亡や李氏朝鮮建国と深い関わりがあるだけあって、倭寇は朝鮮史に欠かせない存在だと思います。
なので、過剰な(悪辣な)演出をせず、また決して反日感情を高める為でなく、自然に当時の日本のサムライが描かれているあたりがいいと思います。
出てくる倭寇は対馬の宗氏を意識していると思います。
(家紋は宗氏の物に似ています。)
コメントありがとうございます。差し支えなければ、ソースを教えて頂けますでしょうか。
> 漫画映画撮影所は2013年に改称しておりますね。やはり金正恩色が出ている結果だと思います。
コメントありがとうございます。倭寇も考えたのですが、海賊にしては「頭領」や家来がサムライらしかったので、豊臣秀吉と倭寇の混成イメージなのかなと思っていました。対馬の宗氏、お見事なご指摘です。宗氏であれば、豊臣秀吉とも繋がってきますね。そうであれば、かなりリアルな家門ということになります。
記事には書かなかったのですが、竹島問題もこのアニメには絡めていると思います。アニメに出てくる「トル島(돌섬)」というのは、北朝鮮や韓国の説明では、「独島」の別称、つまり竹島であったとされており、日本人が「独島」を奪い、さらに鬱陵島にまで手を出したという設定ではないのかと思って見ていました。ですから、「2人の大将」が住んでいるのは、朝鮮半島ではなく、鬱陵島ということになるわけですが。
北朝鮮は、定常的に反日感情は高い国ですから、そのレベルを基準とすれば、このアニメが反日感情を高めるために作られたとは決していえませんね。やはり、「一人のリーダーに従えば必ず勝てる」が主題で、それに加えて若干の歴史考証があり、アニメ制作技術向上を見せた作品ではないかと思います。
> お世話になります。
>
> 日本の歴史では正史とあまり関わりがないせいかほとんど語られませんが、朝鮮では倭寇にまつわる話がかなりあると聞きます。
> 実際、高麗王朝滅亡や李氏朝鮮建国と深い関わりがあるだけあって、倭寇は朝鮮史に欠かせない存在だと思います。
> なので、過剰な(悪辣な)演出をせず、また決して反日感情を高める為でなく、自然に当時の日本のサムライが描かれているあたりがいいと思います。
>
> 出てくる倭寇は対馬の宗氏を意識していると思います。
> (家紋は宗氏の物に似ています。)
北朝鮮の報道が正しければという前提ですが,
ウリミンゾッキリに13年11月に挙げられた動画
(紹介編集物:大衆体育熱関連)において,確認できます.
https://www.youtube.com/watch?v=O7dYWEKJJ4Q
コメントありがとうございます。自分でもソースを探してみました。
・2011年4月8日『朝鮮新報』、「세계적인 아동영화창작기지-조선4.26아동영화(児童映画)촬영소」、
http://www.kcna.co.jp/calendar/2011/04/04-08/2011-0408-019.html
・2012年・・・見つからず
・2013年年11月4日放送:ご紹介の「朝鮮中央TV」番組、「紹介編集物」。
・2014年・・・金正恩訪問
ご紹介の動画から2013年に名称変更されていたのは確定ですから、2012年から2013年にかけての変更ということになりますね。2012年の情報があれば欲しいところです。
ありがとうございました。
> 北朝鮮の報道が正しければという前提ですが,
> ウリミンゾッキリに13年11月に挙げられた動画
> (紹介編集物:大衆体育熱関連)において,確認できます.
>
https://www.youtube.com/watch?v=O7dYWEKJJ4Q
2012年10月25日の朝鮮中央通信にて
児童映画撮影所の歴史児童漫画映画「高
句麗の若い武士たち」が絶賛放映中という
記事が出ていますので,恐らくこのときまでは
漫画映画撮影所ではないと思われます。
4.26という名称からも2013年の4月26日か
もしくは6月4日少年節あたりからの
変更かなあと思います。
情報ありがとうございます。私も「朝鮮中央通信」の検索をしようとしているのですが、接続不可の状態が朝から続いております。2012年10月25日にそのような記事が出ているとすると、2013年の可能性が相当に高まりますね。
気になることは、お父さんに敬意を払い「錦繍山記念宮殿」を「錦繍山太陽宮殿」と名称変更するのとは違い、お祖父さんが命名した映画撮影所の名称を勝手に変えてしまってもよいのかということです。そういうこともあり、北朝鮮の官営メディアが一切名称変更に触れていないのではないかとも思っています。『労働新聞』に掲載された金正恩指導の記事を読むと、1957年からずっと「漫画映画」であったように書かれています。
金正恩は、お父さんとは異なり、芸術宣伝・扇動活動の業績がなかったので、業績を作るためにアニメ事業の振興を図ろうとしたのかもしれませんね。それがこの名称変更であり、「漫画映画」の登場なのかもしれません。
> 2012年10月25日の朝鮮中央通信にて
> 児童映画撮影所の歴史児童漫画映画「高
> 句麗の若い武士たち」が絶賛放映中という
> 記事が出ていますので,恐らくこのときまでは
> 漫画映画撮影所ではないと思われます。
> 4.26という名称からも2013年の4月26日か
> もしくは6月4日少年節あたりからの
> 変更かなあと思います。
お世話になります。
https://mirror.enha.kr/wiki/%EC%A1%B0%EC%84%A04.26%EB%A7%8C%ED%99%94%EC%98%81%ED%99%94%EC%B4%AC%EC%98%81%EC%86%8C
上記のように改称は2013年のようですが、4月26日に「金日成勲章を授与された~」という冠詞が残っているので、命名変更はある程度OKなのかもしれません。
日本に住んでいる日本人にはわかりにくいのかもしれませんが、日本のアニメ産業は世界の垂涎の的であり、その商業的収益や与える影響はバカにできません。
反日の韓国人や中国人も日本のアニメは大好きですから。(笑)
北朝鮮もこのあたりを意識して、この分野に力を入れて単なる児童向け番組ではなく、全世界的な万人向けの自国文化として発展させる、または思想統制に利用しようとしているのかもしれません。(この辺は某なんとか真理教も用いていましたが)
故に金正恩もあえて「漫画(というかアニメ」という名称を使ったと思えます。
また、以前はアニメ制作をイタリアやスペインに外注していたようですが、今はCGを利用した質の良いアニメを作っているようなので、力を入れ始めているのは確かだと思いますし、産業形態を労働集約型から頭脳労働型へ移行させ始めている兆候かもしれません。
このアニメについてですが、倭寇に立ち向かうのが正規軍ではなく、村の自警団的な農民なのもポイントに思えます。
アニメにリアルさを求めるのは無理があるかと思いますが、その辺を考証に取り入れているとしたら、時代は高麗末期で日本は南北朝時代。 倭人が「侵略」ではなく、「略奪」に徹しているうえ、何度もやってきているらしい点、頭領の鎧が戦国期のものより、南北朝あたりまでの物に近い点、高麗側の正規軍が登場しない点(すでに力を失っているからか、イ・ソンゲを出したくないからか?)。
また、あえて農民軍なのは、抗日パルチザンを意識しているからか? などと考えると面白いです。
とにかく、日本には(加害者側であるらしいにもかかわらず)、倭寇に関する文献などが少なく実態がよくわからない為、いろいろな学説や見方が存在する面白い分野でもあります。
宗氏が登場する「応永の外冦」については、韓国ドラマ「大王世宗」の45話あたりから観てみると面白いかと思います。(ただしかなり脚色されていますが)
いろいろと調べてみると,2012年12月5日発行の「朝鮮芸術」中の手記において「朝鮮4.26 児童映画撮影所 総長 リ・スウォン」の肩書きで児童映画の必要性と系譜について述べられていました.
また2013年6月5日発行の「朝鮮芸術」では「映画のジャンルと警鐘手法を新しく多様に開拓しよう」という記事が掲載されています.この文中のほぼ終わりのあたりに,「漫画映画」について述べられており,古典漫画映画作品について触れたあと,漫画映画創作で動物と植物を主人公に形象化することの重要さや,鬱陵島と独島を守るための愛国的人民の闘争などの歴史的史実を主題に漫画化することによって,民族の優秀性と歴史知識を習得させなければならない,とあります.
恐らく今回の映画もこれと相当に関連があろうかと思います.
やはり,2013年に入り,恐らく4月下旬もしくは6月上旬ころに改称されたのではないかと考えています.
なお,まもなく少年節を迎えますが,この時期にはぴったりのような気もします.
コメントありがとうございます。ご提示頂いたサイトは見ましたが、裏を取りたくて、色々調べているところです。この問題については、別の方がコメントを下さっておりますので、そちらに書くことにいたします。
お説の通り、アニメは「元帥様」の好きな「知識経済」の典型ですから、この分野の商業化に成功すれば、その功績は大きいと思います。この種の知財輸出には、さすがの安保理も制裁を課していないはずです。
「自警団」は、確かにそうですね。適切な表現がなかったので「大将」と訳しましたが、これは軍階級の「大将」ではなく、日本で言えば横綱か相撲の優勝者です。「略奪」についても、ご指摘の通りだと思います。アニメを見ていれば、占領ではなく略奪をしていますね。「農民軍(漁民軍)」は抗日パルチザンを意識したものか、本当に当時の朝鮮で「農民軍(漁民軍)」が略奪者と戦っていたのかは分かりません。王の軍が、略奪にまで対応できていなかったような気もするので、「農民軍(漁民軍)」の可能性は十分にあるような気はしています。この辺りは、もっと歴史の勉強をしなくてはなりませんね。
韓国ドラマは見ていないので分からないのですが、南北共通して宗氏はよく題材とされるのでしょうか。
> お世話になります。
>
>
https://mirror.enha.kr/wiki/%EC%A1%B0%EC%84%A04.26%EB%A7%8C%ED%99%94%EC%98%81%ED%99%94%EC%B4%AC%EC%98%81%EC%86%8C
>
> 上記のように改称は2013年のようですが、4月26日に「金日成勲章を授与された~」という冠詞が残っているので、命名変更はある程度OKなのかもしれません。
>
> 日本に住んでいる日本人にはわかりにくいのかもしれませんが、日本のアニメ産業は世界の垂涎の的であり、その商業的収益や与える影響はバカにできません。
> 反日の韓国人や中国人も日本のアニメは大好きですから。(笑)
>
> 北朝鮮もこのあたりを意識して、この分野に力を入れて単なる児童向け番組ではなく、全世界的な万人向けの自国文化として発展させる、または思想統制に利用しようとしているのかもしれません。(この辺は某なんとか真理教も用いていましたが)
> 故に金正恩もあえて「漫画(というかアニメ」という名称を使ったと思えます。
>
>
> また、以前はアニメ制作をイタリアやスペインに外注していたようですが、今はCGを利用した質の良いアニメを作っているようなので、力を入れ始めているのは確かだと思いますし、産業形態を労働集約型から頭脳労働型へ移行させ始めている兆候かもしれません。
>
> このアニメについてですが、倭寇に立ち向かうのが正規軍ではなく、村の自警団的な農民なのもポイントに思えます。
> アニメにリアルさを求めるのは無理があるかと思いますが、その辺を考証に取り入れているとしたら、時代は高麗末期で日本は南北朝時代。 倭人が「侵略」ではなく、「略奪」に徹しているうえ、何度もやってきているらしい点、頭領の鎧が戦国期のものより、南北朝あたりまでの物に近い点、高麗側の正規軍が登場しない点(すでに力を失っているからか、イ・ソンゲを出したくないからか?)。
> また、あえて農民軍なのは、抗日パルチザンを意識しているからか? などと考えると面白いです。
> とにかく、日本には(加害者側であるらしいにもかかわらず)、倭寇に関する文献などが少なく実態がよくわからない為、いろいろな学説や見方が存在する面白い分野でもあります。
>
> 宗氏が登場する「応永の外冦」については、韓国ドラマ「大王世宗」の45話あたりから観てみると面白いかと思います。(ただしかなり脚色されていますが)
色々とお調べ頂き、ありがとうございます。2012年12月発行の雑誌に「児童映画」とあるのだとすると、2012年に改称はされていないことはほぼ確定ですね。
「警鐘手法」は、「継承手法」の変換ミスですね。だとすると、「児童映画」を「漫画映画」に発展「継承」させたことの正統性を主張する記事の可能性は十分にありますね。「鬱陵島と独島を守るための愛国的人民闘争」とピンポイントで書かれているのでしょうか。もしそうだとすると、私の漠然とした観察が案外的中しているのかもしれませんね。これは大発見、ありがとうございます。
お説の通り、記事の掲載やアニメ公開の時期からして、改称も「少年節」前後で行われているのでしょうね。
> いろいろと調べてみると,2012年12月5日発行の「朝鮮芸術」中の手記において「朝鮮4.26 児童映画撮影所 総長 リ・スウォン」の肩書きで児童映画の必要性と系譜について述べられていました.
>
> また2013年6月5日発行の「朝鮮芸術」では「映画のジャンルと警鐘手法を新しく多様に開拓しよう」という記事が掲載されています.この文中のほぼ終わりのあたりに,「漫画映画」について述べられており,古典漫画映画作品について触れたあと,漫画映画創作で動物と植物を主人公に形象化することの重要さや,鬱陵島と独島を守るための愛国的人民の闘争などの歴史的史実を主題に漫画化することによって,民族の優秀性と歴史知識を習得させなければならない,とあります.
> 恐らく今回の映画もこれと相当に関連があろうかと思います.
> やはり,2013年に入り,恐らく4月下旬もしくは6月上旬ころに改称されたのではないかと考えています.
> なお,まもなく少年節を迎えますが,この時期にはぴったりのような気もします.
いろいろな資料を見ていったところ,
やはり2012年末から13年春あたりまでに
組織改編もしくは名称変更されたものと
思われます.
まず,金正恩が2012年10月に,映画部門,
とりわけ平壌演劇映画大学から一大革命を
起こすための指針を明らかにした,とされ
ている.その中で「(金正恩は)新たな出
発をしなければならない,としながら,大
学において映画に対する教育を映画種類と
形態別に多様にし,教育力量を強化し,教
員の資質を高め,有能な人材を多く養成す
ることについての貴重な教示をいただいた」
と資料では記述されています.さらに,
「それのみならず,大学の教育力量を強化
するため,朝鮮芸術映画撮影所,朝鮮4.25
芸術映画撮影所とテレビ局創作団の創作家,
芸術人たちが,一つの作品を創作したのち,
義務的に一週間大学に出て講義をするように
し,名のある俳優らは一年ずつ大学に動員
されて実習教育を受けることを制度化でき
るようにされた」とあります.また,
「大学に映画情報センターを新設し,他国
との映画技術交流と学術討論を活発に行う
ようにし,映画科学研究所にある他国の雑誌,
映画科学技術図書を教育に利用できるように…」
とありました.なお2013年9月発行の別の資
料では,その平壌演劇映画大学映画演出講座
教授の紹介記事で
「昨年10月のある日のことだ.新世紀映画革命を
するために平壌演劇映画大学から革命を起こ
することについての敬愛する金正恩元帥様の
お言葉を心臓に受け止めて講座に戻ってきた…」
彼(教授)の手帳には
「堅くなった思考観点を消し大胆に革新せよ!」
と記され,このときから昼も夜も中断なく事業を
続けた.教材執筆戦闘を繰り広げ,彼は数ヶ月の
間に,教科書「主体芸術映画演出理論」を完成した.
続けて,満足しなかった「主体漫画映画演出論」
「主体漫画映画演出授業」をはじめ,新たな教材
執筆事業に取り組んだ.
とあります.
やはり,児童映画撮影所とか漫画撮影所という
キーワードこそ見当たりませんが,この時期に
組織改編,それから漫画の内容や演出方法も
見直しが図られたものと思われます.
大変長文,また,下手な朝鮮語翻訳により,
わかりづらいかと思いますが,失礼いたしました.
詳細な情報提供、ありがとうございます。「主体漫画映画演出論」辺りがキーワードとなりそうですね。数日前の「児童放送時間」のアニメで新しそうなものが放送されていました。もしかすると「漫画映画」と改称後の作品かと思いつつ見ていたのですが、番組最後のクレジットは「児童映画」のままでした。「漫画映画」のクレジットで放送されたのは、今のところ「2本の大将剣』だけだと思いますが、これからどうなっていくのかが見物です。可能性はほとんどありませんが、「漫画映画」と「児童映画」と2部門に分けたということも考えられますね。
また、何かありましたら、コメントでご教授頂ければ幸いです。
> いろいろな資料を見ていったところ,
> やはり2012年末から13年春あたりまでに
> 組織改編もしくは名称変更されたものと
> 思われます.
> まず,金正恩が2012年10月に,映画部門,
> とりわけ平壌演劇映画大学から一大革命を
> 起こすための指針を明らかにした,とされ
> ている.その中で「(金正恩は)新たな出
> 発をしなければならない,としながら,大
> 学において映画に対する教育を映画種類と
> 形態別に多様にし,教育力量を強化し,教
> 員の資質を高め,有能な人材を多く養成す
> ることについての貴重な教示をいただいた」
> と資料では記述されています.さらに,
> 「それのみならず,大学の教育力量を強化
> するため,朝鮮芸術映画撮影所,朝鮮4.25
> 芸術映画撮影所とテレビ局創作団の創作家,
> 芸術人たちが,一つの作品を創作したのち,
> 義務的に一週間大学に出て講義をするように
> し,名のある俳優らは一年ずつ大学に動員
> されて実習教育を受けることを制度化でき
> るようにされた」とあります.また,
> 「大学に映画情報センターを新設し,他国
> との映画技術交流と学術討論を活発に行う
> ようにし,映画科学研究所にある他国の雑誌,
> 映画科学技術図書を教育に利用できるように…」
> とありました.なお2013年9月発行の別の資
> 料では,その平壌演劇映画大学映画演出講座
> 教授の紹介記事で
> 「昨年10月のある日のことだ.新世紀映画革命を
> するために平壌演劇映画大学から革命を起こ
> することについての敬愛する金正恩元帥様の
> お言葉を心臓に受け止めて講座に戻ってきた…」
> 彼(教授)の手帳には
> 「堅くなった思考観点を消し大胆に革新せよ!」
> と記され,このときから昼も夜も中断なく事業を
> 続けた.教材執筆戦闘を繰り広げ,彼は数ヶ月の
> 間に,教科書「主体芸術映画演出理論」を完成した.
> 続けて,満足しなかった「主体漫画映画演出論」
> 「主体漫画映画演出授業」をはじめ,新たな教材
> 執筆事業に取り組んだ.
> とあります.
> やはり,児童映画撮影所とか漫画撮影所という
> キーワードこそ見当たりませんが,この時期に
> 組織改編,それから漫画の内容や演出方法も
> 見直しが図られたものと思われます.
> 大変長文,また,下手な朝鮮語翻訳により,
> わかりづらいかと思いますが,失礼いたしました.