「<記録映画>幸福の記念写真」:「元帥様」が人民と撮影した記念写真の逸話集 (2015年5月29日 「朝鮮中央TV」)
5月20日、「朝鮮中央TV」で「幸福の記念写真」と題する「記録映画」が放送された。「記録映画」というカテゴリーであるが、指導者の「革命活動」を紹介する「朝鮮記録映画」とは違い、指導者と朝鮮人民の関係を描いたような内容が多い。
今回の「記録映画」は、タイトルのとおり、「元帥様」と撮影した写真にまつわるエピソード集である。エピソードは、過去の「報道」の中で伝えられたものがほとんどであるが、私が聞き落としているか忘れているものがいくつかあったので、紹介しておく。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
まず、「元帥様」が平壌市ミョハン山登山少年団野営所を訪問したときのエピソードである。同野営所を訪問した「元帥様」は、「子供たちはどこに行ったのか」と野営所幹部に尋ねた。幹部は「ミョハン山登山に行ったので、5時頃にならなければ降りてきません」と答えると、「元帥様」は、「連れてこい。ここまで来て子供たちにも会わず、記念写真も一緒に撮ってやらなければ、子供たちが残念がるだろう。待っているから、早く連れてこい」と言った。そしてナレーションが、「子供たちを待って、30分。その1秒、1秒が先軍領導の道におられる我々の元帥様にとっては、千金のような時間でした」と続ける。
そして、記念撮影。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
引率教員に携帯で連絡をしたのか、誰かが走って行ったのかは不明。「元帥様」が来ると分かっていればみんな待っているはずなのだが、おじいさんの時代から何の予告もなく突然やってくるということになっている。「朝鮮芸術映画」の中にも、偶然自分が不在の時に「将軍様」がやって来て残念がるシーンがしばしば出てくる。
NLL付近に位置する「チャンジェ島・ム島」の警備隊を視察する際に「最高司令官同志」が乗った「28馬力の木船」。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
「木船」上で撮影した「記念写真」

Source: KCTV< 2015/05/19放送
「木船」にはその後、赤い「革命史跡物標識」が掲げられ、「最高司令官同志」が座った部分はきれいに整備されたか、カバーが掛けられている。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
駐屯部隊がいる島であれば、軍用船もあるはず。「最高司令官同志」の「ペッチャン(勇猛果敢さ)」を見せる逸話である。
次は、板門店の話である。「最高司令官同志」が板門店を訪問したとき、警備兵達は「声のない万歳を叫んだ」と警備兵の一人が語っている。「最高司令官同志」が来たことを敵に察知されないためなのか、騒ぎを敵に利用されないためなのかは分からない。口を押さえている兵士もいる。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
「最高司令官同志」は「みんなに会いたくて来た。記念写真を撮ろう。みんなどこに行ったんだ。こんなに少ししかいないのか」と言った。兵士が「みんな警備に行っており、残っているのは私達だけです」と答えると、「最高司令官同志」は、「大丈夫だ。最高司令官がここに来たというのに、敵が手を出せるはずがない。みんな連れてこい」と笑いながら言った。そして、全員を集めて記念写真を撮った。
警備兵がいるポスト。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
「最高司令官同志」に呼ばれていなくなったポスト。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
そして、金日成親筆碑の前に全員集まり記念撮影。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
ナレーションは、「敵と銃口を交える板門店ではこれまでになかった爽快な事変でした」と語っている。
「カンナム中隊」で「革命史跡碑」を磨く女性兵士。使っている布に注目すると、磨く部分が赤く塗られている。どうやら、「革命史石碑」を磨く専用の布があるようだ。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
皆、同じ専用布を使って磨いている。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
「記録映画」はもちろん、この布を見せるためのものではない。右側の女性兵士(政治指導員)は、前回、「最高司令官同志」が「カンナム中隊」を視察し、全隊員と個別に写真を撮ったとき、いなかった。「最高司令官同志」は、必ずまた戻ってくると約束して去って行ったので、写真を撮れなかったこの女性兵士は泣きながら「革命史跡碑」を磨き、「最高司令官同志」の再来を待っている。しかし、この女性兵士(政治指導員)は、道党学校に入学することになり、部隊を去らなければならない。つまり、「最高司令官同志」と写真を撮る機会がなくなってしまうことになる。
「江原道党学校」で勉強する「政治指導員」(中央)。学生のほとんどが男性というのが特徴的である。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
しかし、「全国中隊長会議」に参席した際に、この女性「政治指導員」がいた部隊の軍官と会い、「最高司令官同志」が軍官に「政治指導員」を連れてくることを命じる。そして、撮った記念写真。

Source: KCTV< 2015/05/19放送

Source: KCTV< 2015/05/19放送
「最高司令官同志」が女性兵士と腕組みをして撮った記念写真は、これまでもたくさん紹介されている。しかし、記事を書いていて思ったのだが、モランボン楽団員との集合写真や腕組み写真がない。李雪主夫人が腕組み写真は許さないのかもしれないが、集合写真ぐらいあってもよさそうなものだが。
今回の「記録映画」は、タイトルのとおり、「元帥様」と撮影した写真にまつわるエピソード集である。エピソードは、過去の「報道」の中で伝えられたものがほとんどであるが、私が聞き落としているか忘れているものがいくつかあったので、紹介しておく。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
まず、「元帥様」が平壌市ミョハン山登山少年団野営所を訪問したときのエピソードである。同野営所を訪問した「元帥様」は、「子供たちはどこに行ったのか」と野営所幹部に尋ねた。幹部は「ミョハン山登山に行ったので、5時頃にならなければ降りてきません」と答えると、「元帥様」は、「連れてこい。ここまで来て子供たちにも会わず、記念写真も一緒に撮ってやらなければ、子供たちが残念がるだろう。待っているから、早く連れてこい」と言った。そしてナレーションが、「子供たちを待って、30分。その1秒、1秒が先軍領導の道におられる我々の元帥様にとっては、千金のような時間でした」と続ける。
そして、記念撮影。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
引率教員に携帯で連絡をしたのか、誰かが走って行ったのかは不明。「元帥様」が来ると分かっていればみんな待っているはずなのだが、おじいさんの時代から何の予告もなく突然やってくるということになっている。「朝鮮芸術映画」の中にも、偶然自分が不在の時に「将軍様」がやって来て残念がるシーンがしばしば出てくる。
NLL付近に位置する「チャンジェ島・ム島」の警備隊を視察する際に「最高司令官同志」が乗った「28馬力の木船」。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
「木船」上で撮影した「記念写真」

Source: KCTV< 2015/05/19放送
「木船」にはその後、赤い「革命史跡物標識」が掲げられ、「最高司令官同志」が座った部分はきれいに整備されたか、カバーが掛けられている。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
駐屯部隊がいる島であれば、軍用船もあるはず。「最高司令官同志」の「ペッチャン(勇猛果敢さ)」を見せる逸話である。
次は、板門店の話である。「最高司令官同志」が板門店を訪問したとき、警備兵達は「声のない万歳を叫んだ」と警備兵の一人が語っている。「最高司令官同志」が来たことを敵に察知されないためなのか、騒ぎを敵に利用されないためなのかは分からない。口を押さえている兵士もいる。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
「最高司令官同志」は「みんなに会いたくて来た。記念写真を撮ろう。みんなどこに行ったんだ。こんなに少ししかいないのか」と言った。兵士が「みんな警備に行っており、残っているのは私達だけです」と答えると、「最高司令官同志」は、「大丈夫だ。最高司令官がここに来たというのに、敵が手を出せるはずがない。みんな連れてこい」と笑いながら言った。そして、全員を集めて記念写真を撮った。
警備兵がいるポスト。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
「最高司令官同志」に呼ばれていなくなったポスト。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
そして、金日成親筆碑の前に全員集まり記念撮影。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
ナレーションは、「敵と銃口を交える板門店ではこれまでになかった爽快な事変でした」と語っている。
「カンナム中隊」で「革命史跡碑」を磨く女性兵士。使っている布に注目すると、磨く部分が赤く塗られている。どうやら、「革命史石碑」を磨く専用の布があるようだ。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
皆、同じ専用布を使って磨いている。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
「記録映画」はもちろん、この布を見せるためのものではない。右側の女性兵士(政治指導員)は、前回、「最高司令官同志」が「カンナム中隊」を視察し、全隊員と個別に写真を撮ったとき、いなかった。「最高司令官同志」は、必ずまた戻ってくると約束して去って行ったので、写真を撮れなかったこの女性兵士は泣きながら「革命史跡碑」を磨き、「最高司令官同志」の再来を待っている。しかし、この女性兵士(政治指導員)は、道党学校に入学することになり、部隊を去らなければならない。つまり、「最高司令官同志」と写真を撮る機会がなくなってしまうことになる。
「江原道党学校」で勉強する「政治指導員」(中央)。学生のほとんどが男性というのが特徴的である。

Source: KCTV< 2015/05/19放送
しかし、「全国中隊長会議」に参席した際に、この女性「政治指導員」がいた部隊の軍官と会い、「最高司令官同志」が軍官に「政治指導員」を連れてくることを命じる。そして、撮った記念写真。

Source: KCTV< 2015/05/19放送

Source: KCTV< 2015/05/19放送
「最高司令官同志」が女性兵士と腕組みをして撮った記念写真は、これまでもたくさん紹介されている。しかし、記事を書いていて思ったのだが、モランボン楽団員との集合写真や腕組み写真がない。李雪主夫人が腕組み写真は許さないのかもしれないが、集合写真ぐらいあってもよさそうなものだが。