「モランボン楽団の進軍ラッパの音」:玄永哲粛正はモランボン楽団批判が原因? (2015年4月14日 「労働新聞」)
命令不服従はまだしも、「居眠り」が玄永哲粛正の理由とされているが、「居眠り」並みにくだらないことではあるが、彼がモランボン楽団の演奏を批判し、「元帥様」の怒りを買ったようなことを連想させる記事が14日付けの『労働新聞』に出ていた。
「モランボン楽団の進軍ラッパの音」と題する無署名の記事は、「朝鮮人民軍第5回訓練幹部大会参加者のためのモランボン楽団の公演がテレビで放映され、公演舞台に演奏された新しい歌が党報に続々掲載された」と始まる。
記事中程にある問題となる部分は、
「モランボン楽団の音楽にまさに党の声、時代と革命の要求が込められている。我々、軍隊と人民がどのような精神と闘争気風、創造方式で最後の勝利のための総攻撃戦を貫徹しなければならないのかを教える闘争と生活の教科書でもある。」
とした上で、金正日の言葉を
「偉大な領導者金正日同士は次のように教示された。『革命的な歌は、闘争の隊伍に高く響く進軍歌であり、時代の行進曲である』」
と紹介している。
モランボン楽団の音楽は「党の声」、つまり「党中央」=金正恩の「声」とも取れる表現を使い、それをお父さんの言葉を引用することで担保している。
過去記事に「最後の音楽会」と書いたが、玄永哲はこの音楽会は普通に参観し、その事実を記した記事は『労働新聞』HPに今日に至るまでそのまま掲載されている。
昨夜書いたように、「青年美風先駆者大会」でも「行こう、白頭山へ」などを無伴奏で歌っている。まるで、歌うことが忠誠心の証であるがごとくである。この大会には、崔龍海をはじめとした党幹部が参加しており、崔龍海が演説をしている。このような大会で、新曲を合唱しているのは私の記憶の中にはない。
玄永哲の粛正が国情院がディスクローズしたように本当に「電撃的」であったとすれば、「朝鮮人民軍第5回訓練幹部大会参加者のために意味深いモランボン楽団公演を開催してくださった敬愛する元帥様」(『労働新聞』記事)に玄永哲が同公演を批判するようなこと(「ソヌが出ない公演は今ひとつだ」と言ったかどうかは分からないが)を言い、「元帥様」の逆鱗に触れたのではないだろうか。
「高射砲で処刑」されるには、「居眠り」並みにくだらない理由ではあるが、公演、粛正説、『労働新聞』の記事、「青年美風先駆者大会」での合唱とつなげると、こんな推測も成り立ちそうだ。
『労働新聞』。「모란봉악단의 진군나팔소리」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2015-05-14-0002&chAction=T
「モランボン楽団の進軍ラッパの音」と題する無署名の記事は、「朝鮮人民軍第5回訓練幹部大会参加者のためのモランボン楽団の公演がテレビで放映され、公演舞台に演奏された新しい歌が党報に続々掲載された」と始まる。
記事中程にある問題となる部分は、
「モランボン楽団の音楽にまさに党の声、時代と革命の要求が込められている。我々、軍隊と人民がどのような精神と闘争気風、創造方式で最後の勝利のための総攻撃戦を貫徹しなければならないのかを教える闘争と生活の教科書でもある。」
とした上で、金正日の言葉を
「偉大な領導者金正日同士は次のように教示された。『革命的な歌は、闘争の隊伍に高く響く進軍歌であり、時代の行進曲である』」
と紹介している。
モランボン楽団の音楽は「党の声」、つまり「党中央」=金正恩の「声」とも取れる表現を使い、それをお父さんの言葉を引用することで担保している。
過去記事に「最後の音楽会」と書いたが、玄永哲はこの音楽会は普通に参観し、その事実を記した記事は『労働新聞』HPに今日に至るまでそのまま掲載されている。
昨夜書いたように、「青年美風先駆者大会」でも「行こう、白頭山へ」などを無伴奏で歌っている。まるで、歌うことが忠誠心の証であるがごとくである。この大会には、崔龍海をはじめとした党幹部が参加しており、崔龍海が演説をしている。このような大会で、新曲を合唱しているのは私の記憶の中にはない。
玄永哲の粛正が国情院がディスクローズしたように本当に「電撃的」であったとすれば、「朝鮮人民軍第5回訓練幹部大会参加者のために意味深いモランボン楽団公演を開催してくださった敬愛する元帥様」(『労働新聞』記事)に玄永哲が同公演を批判するようなこと(「ソヌが出ない公演は今ひとつだ」と言ったかどうかは分からないが)を言い、「元帥様」の逆鱗に触れたのではないだろうか。
「高射砲で処刑」されるには、「居眠り」並みにくだらない理由ではあるが、公演、粛正説、『労働新聞』の記事、「青年美風先駆者大会」での合唱とつなげると、こんな推測も成り立ちそうだ。
『労働新聞』。「모란봉악단의 진군나팔소리」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2015-05-14-0002&chAction=T