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    「中国、新国連安保理対北朝鮮制裁発動、北朝鮮が対話に戻ることを期待」 (2017年8月14日 「Global Times」)

    14日、Global Timesが、「中国商務部と中国海関(税関)が月曜日(14日)に、安保理制裁2371で規定された品目に対する措置を発動する発表した」と報じた。

    Global Times, China to start enforcing new UN sanctions on N.Korea, hopes to get Pyongyang back to talks, http://www.globaltimes.cn/content/1061291.shtml

    <追記: 2017/08/15 1455>
    大連沖に停泊中の北朝鮮船籍船。
    20170815 1445jst dalian port
    Source: Marine Traffic, 2017/08/15 1450JST

    画面左の☆から
    WOORY STAR
    SAHYANGSAN
    KUM SONG 5
    航跡があるのが8月13日01UTCに入港してきたTONG MYONG 9

    今後、どのような動きをするのか注目。

    中国のタクシー運転手:google翻訳で会話 (2017年8月15日)

    北朝鮮とは全く関係ない話であるが、おもしろかったので記事にしておく。

    大連のホテルから空港までタクシーを利用した。とにかく、一言も話さなくても空港まで行けるよう、ホテルのフロントにタクシーを呼んでもらった(フロントにいた女性達の英語も相当怪しかったのだが)。

    運転手は予約時間より5分ほど前に来て、私のチェックアウト手続きが終わるのを待っていてくれた。

    ここまでは普通の話なのだが、車に乗り込んでからがおもしろかった。運転手が何やらスマホをいじっている。これも、中国のタクシーでは当たり前の話で、文字チャットをしていたり、友達か家族と雑談(のように聞こえる)話をずっとしながら運転している運転手もいる。なので、この運転手がスマホをいじりだしたことはさほど気にしなかったのだが、スマホに何か話しかけて、私の方にスマホを向ける。何が始まるのかと思ったら、スマホの翻訳アプリ(中国版のGoogle翻訳のようなもの)を使いながら、私と会話をしようとしているようで、「あなたは日本人か」、「あなたは英語は話すか」などと聞いてきた。流石の私も「対(はい)」ぐらいは中国語で言えるので、「対、対」と答えていた。

    しかし、今回の訪中では、27探査隊員の新標準装備として中国版SIMカード入りのタブレットを持参していたので、これを使って運転手に話しかけてみることにした。まずは、「空港まで何分かかりますか」と聞いたところ、Google翻訳がきちんと仕事をしてくれ、「40分です」と運転手もスマホを通して答えてきた。

    運転手もおもしろいと思ったのか、「大連は初めてなのか」、「何日間いたのか」など質問したり、途中、大連ではさんざん飲んだ大連ビール工場を通り過ぎたときは、大連ビール工場であることを教えてくれた。「地元のビールが一番美味しいです」と私が言うと、これも通じたようで、「対、対」と言っていた。

    安全運転という側面からは、あまり相手にせず運転に集中してもらった方が良いわけだが、どのみち集中しないだろうから、そのまま話を続けた。

    途中、結婚式の車の列がいて、「結婚式の車です」と教えてくれた。続けて「私は来月日本に行きます」「妹が結婚します」と言ってきた。「おめでとうございます」と私が言うと、続けて何か長い言葉を話したのだが、上手に翻訳されず、いくら想像力を働かせてもよく分からない。Google翻訳は、簡潔な語彙で1文というのが、より正しく翻訳させる基本であるが、運転手の中国語を聞いていると、分からないながらも、複数文を言っているようで、相当想像力を働かせても分からない翻訳になってしまっていた。ただ、「餃子」という単語だけは分かったので、餃子を作っているのだと思い、「餃子屋をやっているのですか」と質問したが、今度は、こちらの翻訳が上手くいかなかったようで、通じなかった。

    すると運転手は、スマホの写真を見出した。話が通じないので諦めたのかと思ってこちらも外を眺めていたら、餃子の写真を出して、これだと指さした。ついでに、妹の写真も見せてくたが、なかなかの美人だったので、「美人ですね」と言うと、「謝謝」と言いながら嬉しそうな顔をしていた。

    その後、道を歩いている若い女性の横を通り過ぎるときにクラクションを鳴らして振り向かせるなどし(私がやれと言ったわけではない)、Google翻訳で会話をしながらずっと空港まで。最後には、「今度、大連に来たら、私が案内します」と、言ってくれた。中国ではかなりタクシーを利用しているが、運転手とこれほど話すのは初めてだ。偶然、日本に妹がいる運転手だったということもあろうが、鞄を空港のドアまで運んでくれ、大きな声で「再見」と言いながら、握手をして別れた。

    Google翻訳、ひょんなことからおもしろい使い方が分かった。

    「米国は自滅を願っているのか」:「グアム島包囲射撃方案」はまだできていないよう (2017年8月14日 「朝鮮中央通信」)

    14日、「朝鮮中央通信」が「米国は自滅を願っているのか」という「論評」を配信した。

    ************
    朝鮮人民軍戦略軍は、8月中旬までにグアム島包囲射撃方案を最終完成し、共和国核武力の総司令官同志に報告申し上げ、発射待機体制で命令を待つと発表した。
    조선인민군 전략군은 8월 중순까지 괌도포위사격방안을 최종완성하여 공화국핵무력의 총사령관동지께 보고드리고 발사대기태세에서 명령을 기다릴것이라고 발표하였다.

    Source: KCNA, 미국은 자멸을 원하는가
    *************

    14日の時点では、「射撃方案」は、依然として「最高司令官同志に報告」されていないようだ。

    「何を狙った『同盟強化』騒動なのか」:日米合同訓練と桂・タフト協定を結びつけて批判 (2017年8月14日 「uriminzokkiri」)

    KCTVストリーミングの管理者が夏休み中なのか、8月15日を迎えようとしているというのに、ストリーミングが流れてこない。

    14日、uriminzokkiriにアップロードされた動画。興味深いのは、「8月末に米韓合同でパトリオット3展開訓練の悪巧みをしている」と言っている点。「8月中旬」までに「グアム島水域包囲計画」が上程され、「元帥様」が承認をすれば、8月末の米日の「悪巧み」などできなくなるはずだが。

    日本語字幕付き。

    Source: uriminzokkiri, 2017/08/14

    27探査隊員報告、緊張下の朝鮮食堂、大連・平壌館 (2017年8月12日)

    12日は、会議後の自由行動の日だった。一応、旅順のツアーが組まれていたので、旅順を見てきた。これはこれで、いろいろと感動的なことがあったが、項目だけ並べておくと、①旅順刑務所で安重根の直筆や処刑場を見た、②旅順の白玉山から中国人民解放軍の軍港を眺め、多数の潜水艦が確認できた(この山は、5年前までは外国人立ち入り禁止区域だったと)、③それを聞くまで、中国らしからぬ整然とした街並みだと思ってみていたら、戦時中の日本人居住区が保存されていると。④時間の関係で行けなかったが、白玉山には軍事博物館があり、朝鮮戦争に参戦した兵器も展示してある模様(これは次回のお楽しみ)。

    旅順に行く道で、北朝鮮船籍船が多数停泊しているということで、google mapから眺めた営口という地名も見られた。保税区域には進入できないのかもしれないが、港湾で北朝鮮船籍船を確認するということもしてみたい。marine trafficで眺めている船を直接見るというのは、それなりに面白いはずである。

    旅順に関しては、こんなところであるが、今回は作戦遂行をほぼ諦めていた27探査隊員は、大連の平壌館に向かうことができた。実は、大連に到着した当日、平壌館に電話をして営業時間と公演時間だけは確認していた。営業時間は22時ごろまで、公演時間は19時から20分間と。中国語で電話に出ると思ったら、「평양관입니다.(平壌館です)」と朝鮮語で電話に出たので驚いた。

    事前調査では、大連には数軒の北朝鮮食堂があることがわかっていたが、どうやらその多くが閉店したようで、trip advisorに今年6月に行ったというコメントが出ていた平壌館を選んだ。特に最近では閉店が多い朝鮮食堂を探査する際、この事前調査はとても重要である。中国の検索サイト、百度(baidu)で最新のコメントを確認することもしておいた。それと、中国版のstreet viewも使って見ると、ある朝鮮食堂があるとされている住所には、街路樹が植えられているだけの場所に変わっていた。

    その平壌食堂、大連駅からタクシーで10元ほどで行ける距離にある。最寄りの2号線地下鉄駅から徒歩も考えたが、10元ならタクシーの方が楽である(運転手に中国語で場所が説明できればだが。今回は、中国人の先生に同行していただき、この問題はクリア)。

    平壌館はガラガラ、オープンスペースには、日本語を話す数人のグループと中国人と思われる男女、そして我らしかいなかった。

    入店早々、大同江ビールはあるかと聞くと「ある」と。しかし、しばらくすると「品切れ」と言ってきた。偶然の品切れなのか、中朝間の物流の滞りで品切れなのかは不明ながら、他の朝鮮食堂と比較してみる必要がある。仕方がないので、大連ビールを注文した。

    しかし、この朝鮮食堂のドンム、今一つノリが悪い。しかも、食堂内は小さな音で朝鮮歌謡が流されてはいたが、実に閑散とした雰囲気であった。ステージ横の天井から液晶テレビがぶら下げられていたので、「画面音楽」でも流せるはずなのだが、それすら流していない。

    19時になっても公演が始まらず、キャンセルされたのかと思っていると、19時15分ごろからショボイ公演が始まった。27探査隊員がこれまで見た公演では最低の部類の公演で、ステージ上には3人のドンムが上がり、ステージ上に置かれているエレキギターなどは使わず、カラオケに合わせて歌う。しかも、「嬉しいです(パンガプスムニダ)」、中国曲、北朝鮮民謡と、「元帥様」の歌や革命的な歌は全くなく、十分に失望させてくれた。

    一方、面白い現象も観察できた。公演が始まると、厨房の方から10人ぐらいのバッジをつけた若い男性が出てきて着席、拍手をしながら公演を見ていた。「支配人」と思わしきバッジをつけた男性がいるのは見たことはあるが、これほど多くの朝鮮人民男性を公演会場で見たのは初めてである。この男たち、公演が終わるとどこかに消えていった(行先後述)。

    以前、どこかの朝鮮食堂でも聞いたような気がするのだが、今回、演奏された中国曲は『走進新時代』(1997年)という鄧小平称賛歌であった。中国人の先生が内容を教えて下さったのだが、「改革開放、我们富起来(改革開放で、我々は裕福になりました)」という歌詞が入っている。「改革開放はありえない」という朝鮮食堂で、なぜこの歌が選ばれたのか。帰宅したら、中国語歌詞の全文を調べてみたいと思う。

    もう一つの発見は、個室の使われ方である。オープンスペースは上記の通りガラガラであるにもかかわらず、個室には次々と客が訪れる。しかし、宴会をやるための集団ではなく、オッサンが1人あるいは2人で個室に入る。朝鮮語を話すオッサンもいたし、中国語をハンすオッサンもいた。朝鮮語を話すオッサンに至っては、入ったとたんに高級なマオタイを注文していた。そして、少人数であるにもかかわらず、到底、食べきれないほどの料理を次々と注文する。金満資本主義の中国なので、それ自体は珍しくないのだが、問題はドンム達の動きである。

    個室にはドアがあるので、中の様子はわからないが、ドンムが入るとしばらく出てこないこともある。そして、出てきたとき、口をもぐもぐしているドンムもいた。どうやら、テーブルの横に立って注文を待っているだけではなく、飲食を共にしているような雰囲気である。カラオケを一緒にやるという話は、かつて聞いたことはあるが、部屋からは歌声は聞こえてこない(一室を除いて、後述)。

    どうにも個室のことが気になり、ドンムに個室料金を質問したところ、「1部屋基本が1000元で、人数は関係ない」と。「基本」は部屋の利用料で、加えて料理を注文しなければならないということだろう。今のレートで、1.6万円は、いくら何でも27探査隊員の工作資金ではカバーできない。

    しばらくすると、マイクを持ったドンムが少し離れた個室に入っていった。すると聞こえてきたのが、『党旗よ』、『告白』など、最新の楽曲。曲が終わるたびに拍手喝采である。通り過ぎるドンムを呼び止めて、「ああいう曲を公演で聞きたかった。あの部屋にいるのは中国人か」と質問したところ、「朝鮮人だ」と。どうやら、バッジをつけた10人ほどの男たちが入ったと思われる部屋が盛り上がっているようだ。

    どうも、大連平壌食堂は、個室を利用しない限り楽しめないようだったので、早々に探査を終了して撤退することにした。工作資金不足で探査を中断するという、「ベッチャン(度胸)」のなさではあるが、こればかりは仕方がない。

    それでもダメ押しで、バッジをつけた男性がいると思われる個室を観察するために、店の入り口に置かれていた『朝鮮画報』などを見るふりをしながら、様子を見ていた。するとドンムがやってきて、「持ち帰ってもいいですよ」と声をかけてきたので、「全部でもいいですか」と返すと、「1冊だけです」と。「朝鮮を愛しているのだから、2冊はいいでしょう」と言うと、「いいです」と。

    雑誌を選んでいると、別のドンムがやってきたので、雑誌に出ていた「マシンリョンスキー場」の写真を見ながら、「わー、マシンリョンスキー場だ!」と感動したフリをすると、ドンム「行ったことがありますか」と、これが撤退途中ではなければ、ここから工作を開始できるのだが、残念で仕方がない。雑誌を3冊手にして、「あのドンムには、言ってはダメですよ」というと、にこっとして、「わかりました。でも、また来てくださいね」と店のドアの外まで見送ってくれた。

    これまでにない大敗となりそうな27探査隊員であったが、撤退間際で『クムスカンサン』3冊をゲットして、帰りの機内で読むことにしよう・・・

    と思ったのだが、今から搭乗するのは「南朝鮮」のアシアナ航空・・・

    <追記: 2017/08/14 2321>
    いつも私が中国語で悩んでいるとタイムリーにコメントで色々とご教授下さる方から、今回も貴重な情報を頂戴した(内心、期待もしていた)。

    中国語歌詞を全訳して頂いただけではなく、分かりやすく時代区分まで書いて下さった。「北朝鮮の文脈では」ということで、青字で北朝鮮バージョンならこんなことだろうということを追記してみる。

    *********************
    新時代へ歩み入る
    万里馬時代を力強く前進する (만리마시대를 힘차게 나간다)
    走进新时代
    作詞 蒋開儒、作曲 印青
    青字:筆者による北朝鮮バージョン

    ずっとあなたに言いたくて、私の気持ちが勇壮であることを(毛沢東時代)
    同上 (「大元帥様達」の時代)
    ずっとあなたに打ち明けたくて、私の暮らしが愛にあふれていることを(鄧小平時代)
    同上 (「元帥様」の時代)
    总想对你表白,我的心情是多么豪迈,
    总想对你倾诉,我对生活是多么热爱

    勤勉で勇敢な中国人は、意気軒昂に新時代に歩み入ってきた
    聡明で(슬기롭고)で尊厳高い(존엄높은)朝鮮人民は、力強く(힘차게)万里馬時代に歩み入ってきた
    ああ、我々は意気軒昂に「新時代」に歩み入ってきた。
    ああ、我々は力強く(힘차게)「万里馬時代」に歩み入ってきた。
    勤劳勇敢的中国人,意气风发走进新时代。
    啊 我们意气风发走进那新时代。

    我々は「東方紅」(という歌)を歌いながら、主人として立ち上がった、(毛沢東時代)
    我々は「金日成将軍の歌」(という歌)を歌いながら、主人として立ち上がった、(「首領様」の時代)
    我々は「春の日の物語」(という歌)を語りながら、改革開放で豊かになった 、(鄧小平時代)
    我々は「あなたがいなければ祖国もない」(という歌)を語りながら、先軍政治で強大になった(강대해졌다) 、(「将軍様」の時代)
    我们唱着东方红,当家作主站起来,
    我们讲着春天的故事,改革开放富起来,

    事業を引き継ぎ発展させるリーダーたち(毛沢東・鄧小平)が我々を導いた、あれらの時代に歩み入るように、旗を高く掲げ未来を切り開くように、
    偉業(위업)を引き継ぎ発展させる領導者(령도자)たち(金日成・金正日)が我々を導いた、千里馬時代に歩み入るように、主体の旗(주체의 기치)を高く掲げ未来を切り開くように、
    中国の運命は自らが握っていることを、私が世界に知らせるように、(毛沢東時代)
    朝鮮の運命は自らが握っていることを、私が世界に知らせるように、(「首領様」の時代)
    中国はリレーで走ってきたことを、私が未来に知らせるように、(鄧小平時代)
    朝鮮は主体の一途(주체의 한길을)を走ってきたことを、私が未来に知らせるように、(「元帥様」の時代)
    继往开来的领路人,带领我们走进那新时代, 高举旗帜开创未来。
    让我告诉世界,中国命运自己主宰,
    让我告诉未来,中国进行着接力赛,

    先人から引き継ぎ後へと渡すリーダーたちが我々を導いた、あれらの新時代に歩み入るように。
    大元帥様達から引き継ぎいだ最高領導者同志が我々を導いている、万里馬時代を前進している。
    ああ、我々を導いた、あれらの新時代に歩み入るように。
    ああ、我々を導き、万里馬時代を前進している
    承前启后的领路人,带领我们走进那新时代。
    啊 带领我们走进那新时代。

    (以下、繰り返し)
    我々は「東方紅」を歌いながら、主人として立ち上がった、
    我々は「春の日の物語」を語りながら、改革開放で豊かになった 、
    事業を引き継ぎ発展させるリーダーたちが我々を導いた、あれらの新時代に歩み入るように、
    旗を高く掲げ未来を切り開くように、未来を…切り開く…ように…
    我们唱着东方红,当家作主站起来,
    我们讲着春天的故事,改革开放富起来,
    继往开来的领路人,带领我们走进那新时代,
    高举旗帜开创未来 开创…未…来……

    *************

    私の印象では、「並進路線」というよりも、過去の指導者と制度を否定することなく、「継承」という言葉を使いつつ変革をする(中国の場合は、事実上、社会主義経済システムを放棄する)という歌のようだ。時制という点では、3人いるのと、設定を現在にしたので、少しオリジナルバージョンとずれが生じてしまった。

    「PAC3 高知駐屯地にまず配備、北朝鮮のミサイル発射に備え」:予告されて配備が現実 (2017年8月12日 「TBS系」)

    「先手必敗」というコメントに返信を書いていたら、長くなったので、記事にすることにした。

    朝米にとって「先手必敗」という状況の中で、慌てているのが「追従勢力」である。日本政府は、北朝鮮に名指しされた県にPAC-3配備を進めているという報道があった。

    『TBS系』、「PAC3 高知駐屯地にまず配備、北朝鮮のミサイル発射に備え」、https://news.yahoo.co.jp/pickup/6250207

    万が一に備えること自体は悪いことではないが、それでも結局、日本のミサイル防衛というのは、公然と予告されてやっと対応できるレベルであることが露呈した形である。これは、北朝鮮がさんざん予告した上で発射した「地球観測衛星打ち上げロケット」の時も同じであったが、今回は「地球観測衛星」ではないく、ミサイル、もしかしたら核弾頭が装着されたミサイルなので危機のレベルは違う。

    まだ中国にいるが、会議で立ち話をした日本を研究している中国人研究者に「日本は、いよいよ集団的自衛権を行使することになりますね」と言われた。実は、私も日本メディアで報じられた記事のヘッドラインを読んだときは、そう思った。しかし、中を読んでいくと、領空通過は黙認、本体や部品等が日本領域に落下したときのみ迎撃するということのようだ。これは、正しい判断である。

    ゴルフの「お友達」トランプ様のために、始まってもいない戦争に自ら進み出て、日本列島からグアムに至るどの海域に着弾するのかもわからない北朝鮮のミサイルを撃ち落とせば、北朝鮮は日本に対して報復するであろう。同じゴルフの「お友達」でも加計とは異なる次元の話である。

    ミサイルを撃ち落とすのであれば、韓国に配備されているTHAAD、日本海か東シナ海に展開する米軍の迎撃ミサイル、さらには、公開されていないX兵器でも使って米軍に撃ち落としてもらえばよい。

    グアムでは、核攻撃された際に取るべき行動に関する指示が出されたそうだ。日本の新聞に出た記事だけを読んだが、核を甘く見ているとしか思えない内容である。核攻撃されたらどうするのか、自分たちが核実験場にした広島や長崎の市民に聞いてみるがよい。それこそ、「fire and fury」の中で焼き尽くされる運命しかない。

    『ロイター』、「米領グアム、核攻撃受けた場合の緊急策発表 知事『脅威高まっていない』」、https://news.yahoo.co.jp/pickup/6250200

    「元帥様」、1994年を再現しようとしているような気がする。「大元帥様達」の「偉業」の中で、「元帥様」ができていないのは、これだけである。ただ、「大元帥様達」の時との絶対的な違いは、「元帥様」が核も米本土に到達するミサイルを手にしていることである。こうした状況を「元帥様」がどう考えるのか。自信過剰になれば、周辺国を巻き込んで自滅することになるし、そのまま引き下がれば「偉業」は達成することができない。

    だとすると、形的にはwin-winになるように(「大元帥様達」の時もそうだった)、収束させていくしかないのだが、不動産王とのブラフ合戦の裏で、そういう動きが進行していることに期待するしかない。米国務長官ティラーソンがトランプの発言を取り繕っているところなどからして、外交は機能していると思うのだが。

    「朝鮮半島をめぐる無謀な行動は現実としての戦争の危機を高める」:北朝鮮が先にグアムに向けてミサイルを発射すれば中国は中立 (2017年8月10日 「Global Times」)

    <追記:2017/08/15 9049>
    15日の中国外交部定例記者会見で、外交部報道官は、「北朝鮮がグアムを攻撃した場合、中国は中立を保つか」という質問に対し、下記のように発言した。

    ***************
    2つ目の質問についてですが、そのような仮定的な質問に答えるのは適切ではないし、私も答えたくありません。
    On your second question, it is not appropriate for me to answer such a hypothetical question, neither do I want to do so.

    Foreign Ministry of PRC, Foreign Ministry Spokesperson Hua Chunying's Regular Press Conference on August 14, 2017
    2017/08/15, http://www.fmprc.gov.cn/mfa_eng/xwfw_665399/s2510_665401/t1484636.shtml
    *****************

    肯定もしていないし、否定もしていないので、「中立」の可能性は否定されたわけではない。下記の中朝条約第2条に関わる話なので、外交部も容易に発言できないのであろう。

    <追記ここまで>
    +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


    10日のGlobal Timesに掲載されたReckless game over the Korean Peninsula runs risk of real warという社説の中で以下。

    *****************

    中国は、これ以上、「米国と北朝鮮に対して引き下がるよう説得はできない。しかし、両国にはっきりと明言しておくが、彼らの行動が中国の国益を危険にすれば、中国は断固たる対応をする。
    Beijing is not able to persuade Washington or Pyongyang to back down at this time. It needs to make clear its stance to all sides and make them understand that when their actions jeopardize China's interests, China will respond with a firm hand.

    中国は、また次のことも明言しておく。北朝鮮がミサイルを発射し、米国領土を先に脅威に晒し、それに米国が報復をしても、中国は中立を保つ。米国と韓国が北朝鮮政権を転覆、交替させるための攻撃を仕掛け、朝鮮半島の政治情勢の変更をしようとするならば、中国はそれを妨げる。
    China should also make clear that if North Korea launches missiles that threaten US soil first and the US retaliates, China will stay neutral. If the US and South Korea carry out strikes and try to overthrow the North Korean regime and change the political pattern of the Korean Peninsula, China will prevent them from doing so.

    Global Times, Reckless game over the Korean Peninsula runs risk of real war, http://www.globaltimes.cn/content/1060791.shtml
    *****************

    朝鮮半島のstatus quoが中国の立場であることは従来通りであるが、北朝鮮がグアムに向けてミサイルを発射することは、status quoを変更するという認識から、中朝友好協力相互援助条約第2条のいずれか一方の国が武力攻撃された場合の自動介入条項の対象にならないことを明言した形になる。

    一方で、米韓が北朝鮮を攻撃しstatus quoを変更しようとするならば、中国はそれも「防ぐ」としている。「防ぐ」方法については言及されていないので、外交・経済上の措置だけなのか、軍事行動も含むのかは不明である。

    この中国の立場表明は、特に北朝鮮に対して強い抑止となると思われる。つまり、中国は、これまでの北朝鮮によるミサイル発射には、核実験と比べれば、比較的寛容な態度であったが、朝鮮戦争につながるような無謀な「方向」に向けての発射をすれば、中国は直接攻撃はしないものの、北朝鮮が攻撃されても傍観するというものである。一方、米国の立場からすれば、北朝鮮を攻撃した場合、憂慮すべき中国の自動介入がないことが確認されたわけで、北朝鮮を攻撃しやすい状況になったといえる。

    もちろん、北朝鮮がミサイルを発射してもしなくても、米国が北朝鮮を攻撃すれば、東北アジアは壊滅的な打撃を受けることは依然として変わらない。

    「我々は、実際的軍事行動で米国に厳重な警告を送る ―朝鮮人民軍戦略軍司令官金ラクキョム大将の発表―」:島根、広島、高知上空を通過し、グアムから30~40km地点に1065秒で (2017年8月10日 「朝鮮中央通信})

    10日、「朝鮮中央通信」が「金ラクキョム大将発表」をを報じた。トランプがツイッターで、「炎と怒り(fire and fury)」発言をしたことに対する対抗。

    今、中国におり、室内でCNNなどを見ているが、米国メディアは「グアムを攻撃する」あるいは「グアムを核攻撃する」と北朝鮮が言っているのと早とちり報道をしているようだ。昨日、空港から投稿した記事を見てもわかるが、北朝鮮はグアムを攻撃するとは言っておらず、「警告」としてグアムを「包囲」すると言っているだけである。今回のこの記事を見ても、グアムから数十キロ離れた海域に着弾させると言っている。もちろん、北朝鮮がミサイルをそれほど正確に着弾させられるかどうかは疑問であるし、着弾するまで迎撃せずに待ち構えるはずもない。

    今回は、グアム方向に飛ばすということで、日本領空を通過することになるが、通過予定の県名をはっきりと挙げている。

    それだけではなく、発射の様子を「人民に公開する」とも言っており、着弾直前までのミサイルに取り付けたカメラで撮影した映像を「朝鮮中央TV」で放送するつもりなのかもしれない。

    ただ、さらによく読めば、「8月中旬までに最高司令官に報告」とも書かれており、「中旬」をどう読むかにもよるが、15日を中旬とするのであれば、まだ「最高司令官同志」に報告されるまで数日の猶予はある。

    2017-08-10-B14.jpg
    Source: KCNA, 2017/08/10

    我々は、実際的軍事行動で米国に厳重な警告を送る
    ―朝鮮人民軍戦略軍司令官金ラクキョム大将の発表―
    우리는 실제적군사행동으로 미국에 엄중한 경고를 보낼것이다
    -조선인민군 전략군사령관 김락겸대장의 발표-

    既に明らかにした通り、我々朝鮮人民軍戦略軍は、グアムの主要軍事基地を制圧牽制し、米国に厳重な警告信号を送るために中長距離戦略弾道ロケット「火星―12」型4発の同時発射で行うグラム包囲射撃方案を慎重に検討している。
    이미 천명한바와 같이 우리 조선인민군 전략군은 괌도의 주요군사기지들을 제압견제하고 미국에 엄중한 경고신호를 보내기 위하여 중장거리전략탄도로케트 《화성-12》형 4발의 동시발사로 진행하는 괌도포위사격방안을 심중히 검토하고있다.

    今、戦略軍がスポークスマン声明を通してわが共和国に対する全方位的な制裁と軍事的威嚇の水位を最大に高めている米国に分からせるよう、十分な警告をしたにもかかわらず、ゴルフ場で遊んでいた米軍統帥権者は、情勢方向を全く考えられないまま、「火炎と憤怒」だのなんだのとぼけたことを再び吐き、我々の火星砲兵の高まった神経をさらに鋭く刺激している。
    어제 전략군이 대변인성명을 통하여 우리 공화국에 대한 전방위적인 제재와 군사적위협수위를 최대로 고조시키고있는 미국에 알아들을만큼 충분한 경고를 하였음에도 불구하고 골프장에 처박혀있던 미군통수권자는 정세방향을 전혀 가늠하지 못한채 《화염과 분노》요 뭐요 하는 망녕의사를 또다시 늘어놓아 우리 화성포병들의 격양된 신경을 더욱 날카롭게 자극하고있다.
    我々の声明を未だに十分に翻訳できないのか。
    우리의 성명을 아직도 제대로 번역하지 못했는가.

    理性的な思考ができないぼけた奴とは、正常な対話が通じず、敵対的な力で治めてやらなければならないというのが、わが戦略軍将兵の判断である。
    리성적인 사고를 못하는 망녕이 든 자와는 정상적인 대화가 통할수 없으며 절대적인 힘으로 다스려야 한다는것이 우리 전략군 장병들의 판단이다.
    我々が、今回、とろうとする軍事的行動措置は、朝鮮半島とその周辺地域での米国の狂態を制止させることに効果的な処方となる。
    우리가 이번에 취하고자 하는 군사적행동조치는 조선반도와 그 주변지역에서의 미국의 광태를 제지시키는데서 효과적인 처방으로 될것이다.

    わが戦略軍の火星砲兵は、米帝の侵略基地を狙った今回の包囲射撃を通して、朝鮮労働党の頼もしい核兵力として、世界最強の打撃軍種として強化発展した朝鮮人民軍戦略軍の恐るべき威力を再び全世界に残すところなく示す燃える決意に充満されている。
    우리 전략군 화성포병들은 미제의 침략기지를 겨냥한 이번 포위사격을 통하여 조선로동당의 믿음직한 핵무장력으로, 세계최강의 타격군종으로 강화발전된 조선인민군 전략군의 가공할 위력을 다시한번 온 세계에 남김없이 시위할 불타는 결의에 충만되여있다.

    戦略軍は、米帝の侵略基地を狙い、実際的行動措置を取ることになる歴史的な今回のグアム包囲射撃を人民に公開する方法も検討している。
    전략군은 미제의 침략기지를 겨냥하여 실제적행동조치를 취하게 되는 력사적인 이번 괌도포위사격을 인민들에게 공개하는 방안도 검토중에 있다.

    こうした特例的措置は、我々人民の必勝の自信と勇気をさらに高めさせ、米帝の恐ろしい正体を正しく認識させることに目的がある。
    이러한 특례적조치는 우리 인민들에게 필승의 신심과 용기를 더욱 북돋아주고 미제의 가긍한 처지를 똑바로 인식시키자는데 목적이 있다.

    我々が、発射する中長距離弾道ロケット「火星―12」型は、日本の島根県、広島県、高知県上空を通過することになり、射程距離3356.7kmを1065秒間飛行した後、グアム周辺30~40km会場水域に着弾することになる。
    우리가 발사하는 중장거리전략탄도로케트 《화성-12》형은 일본의 시마네현, 히로시마현, 고찌현상공을 통과하게 되며 사거리 3, 356. 7㎞를 1, 065s간 비행한 후 괌도주변 30~40㎞ 해상수역에 탄착되게 될것이다.

    朝鮮人民軍戦略軍は、8月中旬までグアム包囲射撃方案を最終完成し、共和国核兵力の総司令官同志にご報告申し上げ、発射待機態勢で命令を待つことになる。
    조선인민군 전략군은 8월 중순까지 괌도포위사격방안을 최종완성하여 공화국핵무력의 총사령관동지께 보고드리고 발사대기태세에서 명령을 기다릴것이다.
    我々は、米国の言動を中止し続けている。
    우리는 미국의 언동을 계속 주시하고있다.

    「米国は、現状況で極めて慎重にしなければならず、衝突につながるいかなる軍事行動も特別に控えなければならない―朝鮮人民軍戦略軍スポークスマン声明-」、「元帥様が決断すればグアム等攻撃」と (2017年8月9日 「朝鮮中央通信」)

    9日、「朝鮮中央通信」に掲載された「戦略軍スポークスマン声明」では、以下。

    朝鮮人民軍戦略軍は、時をかまわず南朝鮮上空に飛び入り、我々を刺激し、威嚇恐喝している米帝の書く戦略爆撃機が胡坐をかいているアンダーソン空軍基地を含むグアム島の主要軍事基地を制圧けん制し、米国に厳重な警告信号を送るために、中長距離弾道ろけっと「火星―12」型でグアム周辺に対する包囲射撃を断行するための作戦方案を慎重に検討している。

    このグアム島包囲射撃方案は、十分に検討作成され、すぐに最高司令部に報告されることとなり、わが共和国核兵力の総司令官であられる金正恩同志が決断されれば、任意の時刻に同時多発的に、連発的に実行される。

    「正義の力で不法無法の『制裁決議』を断固として切り裂く」:中国とロシアも非難、「朝鮮民主主義人民共和国政府声明」、こちらが先だった (2017年8月8日 「朝鮮中央通信」)

    <追記: 2017/07/08 2202>
    その前段があった。「朝鮮民主主義人民共和国政府声明」

    日本語字幕付き。

    Source: KCTV, 2017/08/07

    **************
    朝鮮民主主義人民共和国政府声明
    조선민주주의인민공화국 정부 성명

    我が国家核兵力の質量的今日に恐れおののいた米国をはじめとした敵対勢力共が、史上最悪の制裁圧迫と挑発策動にしがみついている。
    우리 국가핵무력의 질량적강화에 겁을 먹은 미국을 비롯한 적대세력들이 사상최악의 제재압박과 도발책동에 매여달리고있다.

    6日、米国は、我々の大陸間弾道ロケット試験発射を「国際平和と安全に対する脅威」と取りざたしながら、それを口実に我が共和国の経済発展と人民生活向上を完全に遮断することを狙った国連安全保障理事会「制裁決議」第2371号なるものをデッチ上げた。
    6일 미국은 우리의 대륙간탄도로케트시험발사를 《국제평화와 안전에 대한 위협》으로 걸고들며 그를 구실로 우리 공화국의 경제발전과 인민생활향상을 완전히 가로막을것을 노린 유엔안전보장리사회 《제재결의》 제2371호라는것을 조작해냈다.

    今回の国連『制裁決議』は、徹頭徹尾、米国の極悪無道な孤立圧殺策動の産物であり、我々の自主権に対する乱暴な侵害であり、我が共和国に対する正面町挑発である。
    이번 유엔《제재결의》는 철두철미 미국의 극악무도한 고립압살책동의 산물로서 우리의 자주권에 대한 란폭한 침해이며 우리 공화국에 대한 정면도전이다.

    我々が最強の核兵器を保有したことは、半世紀以上にわたる極端な対朝鮮敵対視政策と核威嚇恐喝を常に行ってきた米国の強権と専横から国の自主権と民族の生存権を守るために選択した正々堂々たる自衛的措置である。
    우리가 최강의 핵무력을 보유한것은 반세기이상에 걸쳐 극단적인 대조선적대시정책과 핵위협공갈을 일삼아온 미국의 강권과 전횡으로부터 나라의 자주권과 민족의 생존권을 지키기 위하여 선택한 정정당당한 자위적조치이다.

    我々の立て続けの大陸間弾道ロケット試験発射は、太平洋の向こうにあぐらをかいて我々に対する無謀な軍事的冒険と卑劣な制裁策動を行っている米国に送る厳重な警戒であった。
    우리의 련이은 대륙간탄도로케트시험발사는 태평양건너에 틀고앉아 우리에 대한 무모한 군사적모험과 비렬한 제재책동을 벌리고있는 미국에 보내는 엄중한 경고였다.

    しかし、米国は、我々の実体を認めず、我々と共存する道に向かう代わりに、さらに発悪的に奔走しながら我々を狙ったミサイル訓練に狂奔し、数多くの戦略装備を持ち込み、朝鮮半島情勢を再び核戦争直前へと追いやろうとしている。
    그러나 미국은 우리의 실체를 인정하고 우리와 공존하는 길로 나올 대신 더욱더 발악적으로 날뛰면서 우리를 겨냥한 미싸일훈련에 광분하고 수많은 전략장비들을 끌어들이며 조선반도정세를 또다시 핵전쟁접경에로 몰아가려 하고있다.

    こうした中、米国は国連安全保障理事会を盗用し、正常な貿易活動と経済交流まで全面遮断する前代未聞の悪辣な「制裁決議」をデッチ上げることで、我々の思想と制度、我々人民を抹殺しようという凶悪な腹の内を満天下に晒した。一方では、我が国を狙った、いわゆる軍事的選択を考慮しているという分不相応な妄言を吐きながら、口角泡を飛ばして奔走している。
    이러한 가운데 미국은 유엔안전보장리사회를 도용하여 정상적인 무역활동과 경제교류까지 전면차단하는 전대미문의 악랄한 《제재결의》를 꾸며냄으로써 우리의 사상과 제도, 우리 인민을 말살하려는 흉악한 속심을 만천하에 드러내놓았다.한편으로는 우리 국가를 겨냥한 그 무슨 군사적선택을 고려하고있다는 주제넘은 망언을 내뱉으며 입에 게거품을 물고 분주탕을 피우고있다.

    米国の愚かな威嚇が通じる国は他にあり、米国の虚勢に土下座をする国は他にある。
    미국의 가소로운 위협이 통하는 나라가 따로 있고 미국의 허세에 납작 엎드리는 나라가 따로 있다.

    「世界唯一超大国」と自称する米国とそれにも劣らず胴体が大きな我が国周辺の国々が、我が国のたった2回の大陸間弾道ロケット試験発射にこれほど震え上がり、お互いに吠えている為体は、むしろ我が共和国が持った強大な力に対する自負心を高め、我々が生きる道、我々が進む道は、、この道しかないという信念を固くさせている。
    《세계유일초대국》이라고 자처하는 미국과 그에 못지 않게 덩지큰 우리 주변국들이 우리 국가의 단 두차례의 대륙간탄도로케트시험발사에 이렇듯 겁을 먹고 서로 짖어대는 몰골은 오히려 우리 공화국이 지닌 막강한 힘에 대한 자긍심만 더해주고 우리가 살 길, 우리가 갈 길은 오직 이 길뿐이라는 신념만 굳혀주고있다.

    米国の主導の下で、過去数十年間何回もデッチ上げられた国連「制裁決議」により、世界で最も厳酷な制裁を受けている中でも、確固とした闘争を行いながら、得るべきものは全て得て、手に握ぎるべきものは全て握った我が共和国が、敵対勢力共の新たな、これごときの制裁に揺すられて、態度を変えると考えるのは、荒唐無稽な妄想に過ぎない。
    미국의 주도하에 지난 수십년간 수차례에 걸쳐 조작된 유엔《제재결의》에 의하여 세계에서 가장 혹독한 제재를 받고있는 속에서도 간고한 투쟁을 벌리며 얻을것은 다 얻고 손에 쥘것은 다 쥔 우리 공화국이 적대세력들의 새로운 이따위 제재앞에서 흔들리고 태도를 바꾸리라고 생각하는것은 터무니없는 망상에 불과하다.

    米国が、我々に政治、経済、軍事の全ての分野で全面的な挑発を仕掛けてきた以上、それに断固たる報復で対処するのは、我々軍隊と人民の揺るがぬ意志であり、確固たる決心である。
    미국이 우리에게 정치, 경제, 군사의 모든 분야에서 전면적인 도발을 걸어온 이상 그에 단호한 보복으로 대처하는것은 우리 군대와 인민의 드팀없는 의지이며 확고한 결심이다.

    朝鮮民主主義人民共和国政府は、米国と敵対勢力の発悪的な策動により造成された言純な事態に対処し、次のように厳粛に宣言する。
    조선민주주의인민공화국정부는 미국과 적대세력들의 발악적인 책동으로 조성된 엄중한 사태에 대처하여 다음과 같이 엄숙히 천명한다.

    第一に、米国と敵対勢力共がデッチ上げた国連安全保障理事会の反共和国『制裁決議』を我が共和国の自主権に対する乱暴な侵害と激烈に断罪糾弾しながら、全面排撃する。
    첫째, 미국과 적대세력들이 조작해낸 유엔안전보장리사회의 반공화국《제재결의》를 우리 공화국의 자주권에 대한 란폭한 침해로 준렬히 단죄규탄하며 전면배격한다.

    世界最大の核保有国である米国が行っている極端な対朝鮮敵対視政策と核威嚇・恐喝を楚々するための自衛的核抑止力を強化していくことが、「国際平和と安全に対する脅威」となるというのは、地球上の全ての国が米国の利益に服従する植民地になるのか、そうでなけれb亜侵略の犠牲とならなければならないという昼強盗的論理である。
    세계최대의 핵보유국인 미국이 감행하고있는 극단적인 대조선적대시정책과 핵위협공갈을 저지하기 위한 자위적핵억제력을 강화해나가는것이 《국제평화와 안전에 대한 위협》으로 된다고 하는것은 지구상의 모든 나라들이 미국의 리익에 복종하는 식민지가 되든가 아니면 침략의 희생물로 되여야 한다는 날강도적론리이다.

    世界で核実験を一番多くし、時に関わりなく大陸間弾道ミサイルを発射しながら、核覇権を永遠に維持しようという野望を露骨に追求している国々が、我々の自衛的核兵力強化を犯罪視する不法非法の「決議」をデッチ上げ、それを「違反」下という口実で制裁を課すことこそが、強盗的な二重基準の極致である。
    세상에서 핵시험을 제일 많이 하고 때없이 대륙간탄도미싸일을 발사하면서 핵패권을 영원히 유지해보려는 야망을 로골적으로 추구하고있는 나라들이 우리의 자위적핵무력강화를 범죄시하는 불법비법의 《결의》들을 조작해내고 그것을 《위반》했다는 구실로 제재를 가하는것이야말로 강도적인 이중기준의 극치이다.

    我々は、米国の反共和国策動と核威嚇が続く限り、誰が何と言おうが、自衛的核抑止力を交渉のテーブルに乗せないし、既に選択した国家核兵力強化の道から1ミリも退くことはない。
    우리는 미국의 반공화국책동과 핵위협이 계속되는 한 그 누가 무엇이라고 하든 자위적핵억제력을 협상탁에 올려놓지 않을것이며 이미 선택한 국가핵무력강화의 길에서 단 한치도 물러서지 않을것이다.

    第二に、米国が我々の自主権と生存権、発展権を抹殺する国連安全保障理事会「制裁決議」をついにデッチ上げた以上、我々は既に闡明にした通り、断固たる正義の行動に進むことになる。
    둘째, 미국이 우리의 자주권과 생존권, 발전권을 말살하는 유엔안전보장리사회 《제재결의》를 끝끝내 조작해낸 이상 우리는 이미 천명한대로 단호한 정의의 행동에로 넘어갈것이다.

    米国が、我が国の戦略的地位を正しく見て、我々の繰り返されている警告に耳を傾けるのではなく、時代錯誤的な対朝鮮制裁圧迫騒動にしがみついているのは、自滅を早める愚かな行いである。
    미국이 우리 국가의 전략적지위를 바로 보고 우리의 거듭되는 경고에 귀를 기울일 대신 시대착오적인 대조선제재압박소동에 매여달리고있는것은 자멸을 앞당기는 어리석은 처사이다.

    我々は、昼強盗米国が、我々に最も悪辣で卑劣な挑発を続けていることに対処し、侵略と戦争の禍根を丸ごとなくすための正義の力をさらに強めていき、この道で結果を見ることになろう。
    우리는 날강도 미국이 우리에게 가장 악랄하고 비렬한 도발을 계속 걸어오고있는데 대처하여 침략과 전쟁의 화근을 송두리채 들어내기 위한 정의의 힘을 더욱 억척같이 다져나갈것이며 이 길에서 끝장을 보고야말것이다.

    第三に、我が国と人民を相手に犯している米国の極悪な犯罪の代価を千百倍で決算するであろう。
    셋째, 우리 국가와 인민을 상대로 저지르고있는 미국의 극악한 범죄의 대가를 천백배로 결산할것이다.

    残酷な戦争で我々の郷土を血の海、火の海にし、我々の思想と制度をなくそうと世紀を超えて手段と方法を選ばず狂奔している米国が、奴らの土地が大洋の向こうにあるから無事であると考えているならば、それよりも大きな誤算はない。
    참혹한 전쟁으로 우리의 강토를 피바다, 불바다속에 잠그었으며 우리의 사상과 제도를 없애보려고 세기를 이어 수단과 방법을 가리지 않고 광분하고있는 미국이 저들의 땅덩어리가 대양건너에 있어 무사하리라고 생각한다면 그보다 더 큰 오산은 없다.

    今回、米国と裏の部屋でコソコソと相談をし、悪辣な反共和国「制裁決議」をデッチ上げることに共謀した代価として、米国に「感謝」された国々も、朝鮮半島情勢をさらに激化させ、万一、米国が我々を圧殺しようとする無謀な試みを止めず、軽挙妄動するなら、我々はいかなる最終手段も躊躇なく行うであろう。
    이번에 미국과 뒤골방쑥덕공론을 벌려놓고 악랄한 반공화국《제재결의》를 조작하는데 공모한 대가로 미국의 《감사》를 받은 나라들도 조선반도정세를 더욱 격화시키고 지역의 평화와 안전을 위태롭게 만든 책임에서 절대로 벗어날수 없다.
    만일 미국이 우리를 압살해보려는 무모한 시도를 걷어치우지 않고 경거망동한다면 우리는 그 어떤 최후수단도 서슴지 않고 불사할것이다.

    我々は、これからも平和守護の永遠の旗である並進路線をさらに高く掲げ、我々が選択した道を尻込みせず、最後まで進むであろう。
    우리는 앞으로도 평화수호의 영원한 기치인 병진로선을 더 높이 추켜들고 우리가 선택한 길을 에돌지 않고 끝까지 갈것이다.
    주체106(2017)년 8월 7일
    평 양
    ***************


    8日、「朝鮮中央通信」が配信した「朝鮮アジア太平洋平和委員会スポークスマン声明」で、米日韓に加えて、中国とロシアも名指しはしていないが、明らかにわかる形で非難している。

    **********
    米国の制裁威嚇で恐れおののいて、手を挙げてやった図体が大きいだけの国々は、後ろめたかったのか、制裁が必要だが、究極的な目的は、協議による問題解決だといい、見苦しく弁明している。
    미국의 제재위협에 겁을 먹고 손을 들어준 체통값 못하는 나라들은 뒤가 켕겨났는지 제재가 필요하지만 궁극적인 목적은 협상에 의한 문제해결이라며 구차하게 변명하고있다.
    ***********

    今回、信条も良心も義理もすべて捨てて、米国に追従し不法無法な「決議」に手を挙げ、トランプに感謝までされ、親分の目にかなった国々は、世界の両親の前で恥を感じなければならず、歴史と人類の厳しい審判場で犯した犯罪を深く反省し、応報な対価を払わなければならない。
    이번에 신조도 량심도 의리도 다 버리고 미국에 추종하여 불법무법의 《결의》에 손을 들어 트럼프의 감사까지 받고 상전의 눈에 든 나라들은 세계의 량심앞에 수치를 느껴야 하며 력사와 인류의 엄정한 심판장에서 저지른 범죄를 깊이 반성하고 응분의 값을 치르어야 한다.

    北朝鮮、安保理決議に対し何か出してきそう、<追記>何もなかった (2017年8月7日)

    <追記: 2017/08/07 1205>
    『労働新聞』HPが更新されたが、制裁関連記事は無し。「農村青年作業班、農村分組員」への「党中央委員会祝賀文」がトップ記事。
    *******************

    『朝鮮中央通信』や『労働新聞』の更新が遅れている。安保理決議2371に対して何か出してくるのか。

    「朝鮮中央放送」(11680KHz)を今、聞き始めたが、関係ない話をしている。

    「国家的名節と主要記念日」:今更ながら一応「朝鮮観光」HPに出ていたので (2017年8月7日 「朝鮮観光」)

    今更ではあるが、「朝鮮観光」を久しぶりに見ていたら出ており、北朝鮮の公式文献ということで確認のため。

    国家的名節と主要記念日
    국가적명절과 주요기념일

    1月1日: 陽暦節
    1월 1일: 양력설

    陰暦1月1日: 旧正月
    음력 1월 1일: 설명절

    2月16日: 光明星節 主体31(1942)年2月16日、偉大な領導者金正日同志が誕生された。
    2월 16일: 광명성절 주체 31(1942)년 2월 16일 위대한 령도자 김정일동지께서 탄생하시였다.

    3月8日: 国際婦女節
    3월 8일: 국제부녀절

    陰暦1月15日: 小正月
    음력 1월 15일: 정월대보름

    4月15日: 太陽節 主体1(1912)年4月15日、偉大な首領金日成同志が誕生された。
    4월 15일: 태양절 주체 1(1912)년 4월 15일 위대한 수령 김일성동지께서 탄생하시였다.

    4月25日:朝鮮人民軍創建記念日(1932)
    4월 25일: 조선인민군창건기념일(1932)

    5月1日: 全世界労働者の国際的名節(1889)
    5월 1일: 전세계근로자들의 국제적명절(1889)

    6月6日: 朝鮮少年団創立節(1946)
    6월 6일: 조선소년단창립절(1946)

    6月19日: 主体53(1964)年6月19日、偉大な領導者金正日同志が朝鮮労働党中央委員会で事業を始められた。
    6월 19일 주체 53(1964)년 6월 19일 위대한 령도자 김정일동지께서 조선로동당 중앙위원회에서 사업을 시작하시였다.

    7月27日: 祖国解放戦争勝利記念日(1953)
    7월 27: 조국해방전쟁승리기념일(1953)

    8月15日: 祖国解放の日(1945)
    8월 15일: 조국해방의 날(1945)

    8月25日: 先軍節(1960)
    8월 25일: 선군절(1960)

    9月9日: 朝鮮民主主義人民共和国創建記念日(1948)
    9월 9일: 조선민주주의인민공화국창건기념일(1948)

    陰暦8月15日: 秋夕
    음력 8월 15일: 추석(한가위)

    10月10日: 朝鮮労働党創建記念日(1945)
    10월 10일: 조선로동당창건기념일(1945)

    11月16日: 母の日
    11월 16일: 어머니날

    12月27日: 朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法節
    12월 27일: 조선민주주의인민공화국 사회주의헌법절

    「米国は北朝鮮に対する傲慢さを抑制すべき」:「北朝鮮は核を保有している」と明記 (2017年8月6日 「Global Times」)

    6日、Global Timesに"US needs to curb moral arrogance over North Korea"という社説が掲載された。

    Global Times, US needs to curb moral arrogance over North Korea, http://www.globaltimes.cn/content/1059936.shtml

    社説は、

    ****************
    米国が北朝鮮の核・ミサイル活動が外部からの圧力の不足によるものだと信じ続けるのならば、それは愚かなことだ
    If some Americans continue to believe the nuclear and missile activities of North Korea are due to the lack of external pressure, they're absurd.
    ***********

    と述べた上で、

    ***********
    中国もロシアも北朝鮮が核・ミサイルの開発を続けることを快く思っていないが、その原因と問題解決方法については米国と考えを異にする。北朝鮮の核問題解決には関係国全ての努力が必要なので、米国がこのプロセスを独占するのではなく、米国、北京、ロシアはお互いに敬意を示すべきである。
    Neither China nor Russia likes North Korea to develop nuclear weapons and missiles, but they differ on the causes and how to resolve the issue from the US. Since solving the North Korean nuclear issue requires the efforts of all parties concerned, Washington, Beijing and Moscow should respect each other, instead of Washington dominating the whole process.

    トランプ大統領は、中国とロシアに安保理決議に協力したことについての謝意を表した。(しかし、)中国とロシアが誠実に決議を履行する限りにおいて、米国はその効果を認識できるのである。もし米国が騒ぎ続けるのであれば、それは朝鮮半島の緊張緩和に向けた行動を何もしないことに対するアリバイ作りにしかならない。
    US President Donald Trump has expressed his gratitude to China and Russia for cooperating on the new UN Security Council resolution. As long as China and Russia faithfully implement the resolutions, Washington should acknowledge their efforts. If Washington continues to make a fuss, it is looking for an alibi for its inaction to ease tensions in the Korean Peninsula.
    ***********

    と、決議採択とその「履行」を別問題としている。昨日の記事で紹介した決議を読んでも、北朝鮮が決議不履行を続ける場合には「さらに重大な決議をするであろう」と書かれているが、加盟国、つまり中国とロシアが決議を充分に履行しない場合の、結果については書かれていない。「誠実に履行する限りにおいて」というこの「社説」の書き方は、まるで「誠実に履行しない」ことを前提としているようにさえ感じられ、加えて中露に対してだけ圧力を掛け、自らは具体的な行動に出ないトランプ政権に対する圧力とも読み取れる書き方をしている。そして、

    **************
    ハーレー米国連大使は土曜日に「テーブルの上には複数の選択肢があると何回も述べてきた」と言った。北朝鮮による脅威を口にし、制裁を課すことでは、問題を解決できないということを米国に認識させるのは難しいようだ。

    US Ambassador to the UN Nikki Haley said on Saturday: "We have tried to say multiple times that all options are on the table." It seems difficult to make the Americans realize that without addressing the security concerns of Pyongyang, imposing sanctions on it will never solve the nuclear issue.
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    と制裁にだけ依存して北朝鮮の核問題を解決しようとする米国の態度を批判している。また、

    *******************
    北朝鮮が核兵器を保有し、大陸間弾道ミサイルを実験したことは、国連安保理決議に対する重大な違反である。しかし、米国は核ミサイル開発を続ける北朝鮮の過ちを蔑視するだけで、北朝鮮に何がそうさえているのか、北朝鮮は制裁にもかかわらずなぜ核・ミサイル活動を続けるのかについては全く考えようとしない。北朝鮮が米本土を攻撃できる大陸間弾道ミサイルを保有する日は近づいている。
    North Korea owns nuclear weapons and tested intercontinental ballistic missiles (ICBMs), which severely violate UN Security Council resolutions. But the US only despises Pyongyang's mistake of developing nuclear weapons and missiles but does not care about what prompted Pyongyang to do so, Pyongyang will continue its nuclear and missile activities despite punishing sanctions. It will get closer to owning ICBMs that could strike US soil.
    ******************

    と、「北朝鮮が核兵器を保有」していることを事実として認めている。これは、既に「核を保有している」北朝鮮が、「米本土を攻撃できる大陸間弾道ミサイルを保有する日は近づいている」ことを示す表現からも分かる。中国がこれまで北朝鮮を事実上の核保有国と認める表現をしてきたのかどうかについてはきちんと確認する必要があるが、基本的には米国同様、核保有国とも事実上の核保有国とも認めないという立場であったはずだ。だとするの、この記事にある「北朝鮮は核兵器を保有する」という表現は、現実を追認したものとも受け取れる。

    ******************
    欧米の世論は、認められていない非欧米世界に対する道徳的優位に基づいている。西側は、抑制しなければならないことを肝に銘じるべきだ。もし、米国や韓国ではなく、北朝鮮だけが核問題で非難されるべきだと信じているなら、その不適合な考え方は危機を解決することに役立たない。韓国は、隣接国の核問題を解決する建設的な役割を演じておらず、領土内にTHAADを配備するという愚か決定を急いだ。
    Western opinion often has an unwarranted moral superiority over the non-Western world. The West should be reminded to exercise restraint. If it believes it is only North Korea rather than the US and South Korea as well to blame for the nuclear issue, this ill-fitting mindset will not help solve the crisis. South Korea has not played a constructive role in solving its northern neighbor's nuclear issue, as shown by its rash and foolish decision to deploy the THAAD anti-missile system on its soil.

    韓国は中国の感情を気にしていないし、米国による朝鮮半島に「筋力増強」が北朝鮮を脅威となっていることを考えようともしない。朝鮮半島核問題のシンプルな解決法などない。米国は中国提案した「並行停止」と「並行路線」アプローチを真剣に考えるべきである。米国は覇権ではなく平和・共存を目指すべきだ。
    Seoul does not care about China's feelings, and it does not bother considering Pyongyang's concerns in helping the US flex its muscles in the Korean Peninsula. There is no simple solution to the complicated North Korean nuclear issue. Washington should seriously consider the "dual suspension" and "dual track" approaches China has proposed. The US should aim for peace and co-existence rather than geopolitical dominance.
    ***************

    と、欧米の傲慢さとそれに追従してTHAAD配備を決定した韓国を非難し、中国が提示した「並行停止」と「並行路線」を考慮するよう求めている。

    トランプが感謝を表しているように、安保理決議2371が中国とロシアの協力なしでは可決できなかったのは間違いない。しかしどうやら、その決議がきちんと履行されるかどうかは、決議にも盛り込まれている「対話による問題解決」に向けた努力を米国がするのかどうかにかかっているようでもある。

    安保理決議2371 全文入手 (2017年8月6日)

    公式ドキュメントとしてはまだ掲載されていないが、報道用資料が国連HPにあった。

    9.北朝鮮による直接的・間接的な北朝鮮領域内から北朝鮮船籍船あるいは航空機による、石炭、鉄鋼及び鉄鉱石の提供、販売、輸送の禁止。契約済みの部分については決議採択後30日以内に輸入し、45日以内に当該国連委員会に報告する。羅先を経由する非北朝鮮産の石炭については当該国連委員会に通告義務。

    “9. Decides that the DPRK shall not supply, sell or transfer, directly or indirectly, from its territory or by its nationals or using its flag vessels or aircraft, coal, iron and iron ore, and that all States shall prohibit the procurement of such material from the DPRK by their nationals, or using their flag vessels or aircraft, and whether or not originating in the territory of the DPRK, decides that for sales and transactions of iron and iron ore for which written contracts have been finalized prior to the adoption of this resolution, all States may allow those shipments to be imported into their territories up to 30 days from the date of adoption of this resolution with notification provided to the Committee containing details on those imports by no later than 45 days after the date of adoption of this resolution, and decides further that this provision shall not apply with respect to coal that the exporting State confirms on the basis of credible information has originated outside the DPRK and was transported through the DPRK solely for export from the Port of Rajin (Rason), provided that the exporting State notifies the Committee in advance and such transactions involving coal originating outside of the DPRK are unrelated to generating revenue for the DPRK’s nuclear or ballistic missile programmes or other activities prohibited by resolutions 1718 (2006), 1874 (2009), 2087 (2013), 2094 (2013), 2270 (2016), 2321 (2016), 2356 (2017) or this resolution;

    10.同上の条件で、海産物(魚、甲殻類、軟体動物、全ての形態の無脊椎動物)の輸出禁止。(昆布など、海藻は含まれていないことに注意)。

    “10. Decides that the DPRK shall not supply, sell or transfer, directly or indirectly, from its territory or by its nationals or using its flag vessels or aircraft, seafood (including fish, crustaceans, molluscs, and other aquatic invertebrates in all forms), and that all States shall prohibit the procurement of such items from the DPRK by their nationals, or using their flag vessels or aircraft, whether or not originating in the territory of the DPRK, and further decides that for sales and transactions of seafood (including fish, crustaceans, molluscs, and other aquatic invertebrates in all forms) for which written contracts have been finalized prior to the adoption of this resolution, all States may allow those shipments to be imported into their territories up to 30 days from the date of adoption of this resolution with notification provided to the Committee containing details on those imports by no later than 45 days after the date of adoption of this resolution;

    11.同上の条件で、鉛及び鉛鉱石の輸出禁止。

    “11. Decides that the DPRK shall not supply, sell or transfer, directly or indirectly, from its territory or by its nationals or using its flag vessels or aircraft, lead and lead ore, and that all States shall prohibit the procurement of such items from the DPRK by their nationals, or using their flag vessels or aircraft, whether or not originating in the territory of the DPRK, and further decides that for sales and transactions of lead and lead ore for which written contracts have been finalized prior to the adoption of this resolution, all States may allow those shipments to be imported into their territories up to 30 days from the date of adoption of this resolution with notification provided to the Committee containing details on those imports by no later than 45 days after the date of adoption of this resolution;

    (9~11は、前に記事に書いた大連港周辺にいる北朝鮮船籍船が、鉄鋼・鉄鉱石、亜鉛・亜鉛鉱石、あるいは海産物(海藻類を除く)を積んでいれば、適用されるはず。)

    12.核・ミサイル活動を支援するための外貨を稼ぐ目的で外国で繰り返し働く北朝鮮国籍者について、加盟国は、本案採択後、その数を増やしてはならない。ただし、国連当該委員会が人道支援、非核化などの理由で許可を与えた場合は除外。

    “12. Expresses concern that DPRK nationals frequently work in other States for the purpose of generating foreign export earnings that the DPRK uses to support its prohibited nuclear and ballistic missile programmes, decides that all Member States shall not exceed on any date after the date of adoption of this resolution the total number of work authorizations for DPRK nationals provided in their jurisdictions at the time of the adoption of this resolution unless the Committee approves on a case-by-case basis in advance that employment of additional DPRK nationals beyond the number of work authorizations provided in a Member State’s jurisdiction at the time of the adoption of this resolution is required for the delivery of humanitarian assistance, denuclearization or any other purpose consistent with the objectives of resolutions 1718 (2006), 1874 (2009), 2087 (2013), 2094 (2013), 2270 (2016), 2321 (2016), 2356 (2017) or this resolution;

    (既存の人員数での運用継続はできるということである。)

    13.新たな合弁会社設立、北朝鮮の組織あるいは個人との協力、既存合弁事業の拡大、追加投資の禁止。北朝鮮政府系の企業であるかどうかには関係なく禁止。

    “13. Decides that States shall prohibit, by their nationals or in their territories, the opening of new joint ventures or cooperative entities with DPRK entities or individuals, or the expansion of existing joint ventures through additional investments, whether or not acting for or on behalf of the government of the DPRK, unless such joint ventures or cooperative entities have been approved by the Committee in advance on a case-by-case basis;

    (既存の合弁企業の運営は禁じていない。ただし、自国領域内だけではなく、領域に無関係に、つまり北朝鮮領域内で自国民が合弁企業を設立することも禁じている。)

    18.北朝鮮が核・ミサイル計画に資金を使い、人民生活が劣悪な状況に晒されていることに対する憂慮表明。
    “18. Regrets the DPRK's massive diversion of its scarce resources toward its development of nuclear weapons and a number of expensive ballistic missile programmes, notes the findings of the United Nations Office for the Coordination of Humanitarian Assistance that well over half of the people in the DPRK suffer from major insecurities in food and medical care, including a very large number of pregnant and lactating women and under-five children who are at risk of malnutrition and nearly a quarter of its total population suffering from chronic malnutrition, and, in this context, expresses deep concern at the grave hardship to which the people in the DPRK are subjected;

    (ただし、人民生活を理由に、制裁逃れを認める文言はない。)

    19.本案可決後90日以内に、加盟国に対して履行状況の当該国連委員会に通告義務。

    “19. Decides that Member States shall report to the Security Council within 90 days of the adoption of this resolution, and thereafter upon request by the Committee, on concrete measures they have taken in order to implement effectively the provisions of this resolution, requests the Panel of Experts, in cooperation with other UN sanctions monitoring groups, to continue its efforts to assist Member States in preparing and submitting such reports in a timely manner;

    Source: UN, Security Council Toughens Sanctions Against Democratic People’s Republic of Korea, Unanimously Adopting Resolution 2371 (2017), https://www.un.org/press/en/2017/sc12945.doc.htm

    「<情勢論解説>人類の生存に脅威となる気候変化」:トランプのCOP21離脱を非難 (2017年8月6日 「労働新聞」)

    8日の『労働新聞』に「人類の生存に脅威となる気候変化」という「情勢論説」が掲載された。トランプ政権が、COP21から離脱したことをいつか北朝鮮は非難すると思いつつ、環境関連の記事や番組にはできるだけ注目してきたが、見落としがなければ、恐らくこの記事がその第1弾だと思う。予定稿だったのだろうが、奇しくも米国主導で対北朝鮮制裁決議2371が可決された日の『労働新聞』の記事となった。

    ***********
    しかし、誰よりも大きな責任を感じなければならない米国が、妄動を行っている。
    하지만 그 누구보다도 큰 책임을 느껴야 할 미국이 망동을 부리고있다.

    トランプ政権は、気候変化による脅威に対し語ることは、「米国産業界に被害を与えるためにデッチ上げた嘘」と言いながら、パリ協定脱退を決定した。トランプ政権は、他国のパリ協定署名問題にまで関与している。インドがパリ協定に署名した目的は、数十億ドルの海外援助を受けるためだなどと、荒唐無稽な詭弁を吐いている。
    트럼프행정부는 기후변화로 인한 위험성에 대하여 말하는것은 《미국산업계에 피해를 주기 위해 지어낸 거짓말》이라고 하면서 빠리협정탈퇴를 결정하였다.트럼프행정부는 다른 나라들의 빠리협정서명문제까지 걸고들고있다.인디아가 빠리협정에 서명한 목적이 수십억US$의 해외원조를 받으려는데 있다느니 뭐니 하는 등 황당한 궤변들을 꾸며댔다.

    米国は、国際社会から集中的な非難を受けており、ついに同盟国からも孤立させられている。こうした現実を前に、ブッシュ政権で新保守主義勢力の代弁者として活躍したある人物は、トランプが米国を「同盟国で構成された新たな同盟により封鎖され、抑制されなければならない目標」にしたと主張した。
    미국은 국제사회로부터 집중적인 비난을 받고있으며 지어 동맹국들로부터도 고립당하고있다.이러한 현실을 두고 부쉬행정부때에 신보수주의세력의 대변자로 활약한 어느 한 인물은 트럼프가 미국을 《동맹국들로 구성된 새로운 동맹에 의해 봉쇄되고 억제되여야 할 목표》로 만들었다고 주장하였다.

    米国のある経済学者は、トランプが国を自殺の道へと推し進めていると慨嘆した。気候変化による被害を防ぐための事業に無視することこそ極悪な反人類的犯罪行為である。
    미국의 한 경제학자는 트럼프가 나라를 자살의 길로 몰아가고있다고 개탄하였다.기후변화로 인한 피해를 막기 위한 사업을 외면하는것이야말로 극악한 반인류적범죄행위이다.

    『労働新聞』、「인류의 생존을 위협하는 기후변화」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2017-08-06-0041
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    ついでに、それを強く非難できない「追従勢力」についても書いて欲しかった。

    安保理決議2371 北朝鮮の海外労働者、合弁の「追加」を禁止 (2017年8月6日 「Global Times」)

    6日、Global Timesが「新華社」を引用しながら、安保理決議2371が採択されたと報じた。

    昨日の記事に書いた、中国国内の北朝鮮食堂や北朝鮮系ホテルの接待員は、この決議にある「労働者」扱いになり退去させられる可能性についてはなさそうだ。安保理HPに決議全文が掲載されるのを待っているところだが、週末だからなのだろうか、なかなか出てこないが、Global Timesに掲載された記事には、

    現在の北朝鮮海外労働者を増やすこと、新たな北朝鮮との合弁、現存する合弁への追加投資の禁止
    It would also prohibit countries from increasing the current numbers of DPRK's laborers working abroad, ban new joint ventures with DPRK and any new investment in current joint ventures.
    Source: Global Times, UNSC adopts resolution in response to DPRK's two ICBM tests in July, http://www.globaltimes.cn/content/1059815.shtml

    と書かれており、当面、中国内にある朝鮮食堂やホテルには影響はなさそうだ。また、海産物輸出は禁じられたが、全ての食品の輸出が禁じられたわけではないので、山菜、漢方医薬品、大同江ビールなどの輸出は安保理決議の拘束を受けることなく、続けられることになろう。

    制裁決議2371可決日、朝の大連沖、北朝鮮籍船舶 (2017年8月6日 「Marine Traffic」)

    安保理制裁決議2371が可決された6日朝の大連周辺海域の北朝鮮船籍船。

    航跡は、南浦に帰港する北朝鮮籍船舶。赤い丸が緑の丸に重ねてあるのが、埠頭に着岸中の北朝鮮籍船舶。Marine Trafficの仕様変更で、陸上にいるように見えるが、地図がずれているため。
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    Source: Marine Traffic, 2017/08/06 0900JST

    大連沖合に停泊中の北朝鮮船籍船。黄色の丸が緑の丸に重ねてある。
    20170806 0900 dalian2
    Source: Marine Traffic, 2017/08/06 0900JST

    北朝鮮船籍船が停泊している埠頭。石炭など鉱物埠頭ではなく、コンテナ埠頭のように見える。輸出品目が確認しにくいよう、コンテナに切り替えたのだろうか。
    20170806 dalian pier google earth
    Source: Google Earth

    トランプ、北朝鮮制裁決議でツイート (2017年8月6日)

    8日、トランプが国連安保理の北朝鮮制裁決議に関するツイートをした。

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    国連安保理が15-0で北朝鮮制裁決議を可決した。中国とロシアも米国と共に賛成投票。とても大きな財政的打撃!
    Donald J. Trump‏認証済みアカウント @realDonaldTrump 1時間1時間前
    The United Nations Security Council just voted 15-0 to sanction North Korea. China and Russia voted with us. Very big financial impact!


    国連安保理決議は、北朝鮮に対する最も大きな経済制裁決議だ。北朝鮮に10億ドルの損失を与える。
    Donald J. Trump‏認証済みアカウント @realDonaldTrump 36分36分前
    United Nations Resolution is the single largest economic sanctions package ever on North Korea. Over one billion dollars in cost to N.K.
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    国連安保理:対北朝鮮新制裁決議案検討中、ロシアの反対も、中国の朝鮮食堂は (2017年8月5日 「聯合ニュース」)

    5日の『聯合ニュース』によると、国連安保理で北朝鮮からの輸入を大幅に禁止する新制裁決議案が採択に向けて審議されているという。

    『聯合ニュース』、「유엔 대북결의안 '北수출 3분의1 봉쇄'…내일 새벽 표결(종합3보)」、http://www.yonhapnews.co.kr/international/2017/08/05/0619000000AKR20170805006353072.HTML?template=2087

    この制裁決議案では、北朝鮮からの石炭、鉄鋼・鉄鉱石、鉛・鉛鉱石、海産物などの輸入を全面禁止し、北朝鮮労働者の雇用、北朝鮮との合弁企業も「遮断」するとされている。

    拙ブログでも繰り返し指摘してきたように、Marine Trafficを見ている限り、鉄鉱石を運搬していると思われる北朝鮮籍船舶が中朝間を往来しており、石炭輸出の減少分をその他の鉱物輸出で補っている実態が観察できた。今、久しぶりにMartine Trafficを確認してみたが、ざっと調べても北朝鮮船籍船は見られない。衛星データを使って「貨物船」とだけ表示される船が多数あるので、もしかするとこれらがAISを切った北朝鮮船籍船なのかも知れない。

    この措置により、北朝鮮の輸出総額30億ドルの内、10億ドル程度が影響を受けるとされているが、逆に、北朝鮮の主要輸出品目がこれだけ規制されても、まだ20億ドル残るというのが意外である。

    北朝鮮の海外労働者については、米国からの圧力で既に北朝鮮労働者を削減あるいは帰国させた国があるというが、米国務省報道官は、繰り返し質問されても、その国がどこであるのかは明らかにしていない。マレイシアは、金正男事件後、北朝鮮労働者を帰国されたと日本のメディア(『共同通信』)、直後にマレイシア副首相が「そうした事実はない」と否定している。

    US Dept. of State, Dairy Press Conference, https://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2017/08/273018.htm#NORTHKOREA
    New Straits Times, Zahid denies Malaysia has stopped importing North Korean labour, https://www.nst.com.my/news/nation/2017/07/253462/zahid-denies-malaysia-has-stopped-importing-north-korean-labour

    気になるところは、「北朝鮮の海外労働者」に朝鮮食堂の接待員やホテルの従業員も含まれるのかである。また、「北朝鮮の合弁企業」も「遮断」と『聯合ニュース』は報じているが、既存の企業も「遮断」ということになると、中国にある多くの朝鮮食堂が閉鎖に追い込まれることになろう。もちろん、北朝鮮労働者追放も合弁企業「遮断」も一定の猶予期間は認められているはずだが、この辺り、採択された決議文を見ないことには分からない。

    個人的な事情からすれば、予定している8月、9月の「探査」ができなくなるだけではなく、2週間後の会議期間に宿泊を予定している延吉の柳京ホテルが閉鎖されてしまえば、とても痛い。

    この決議案については、中米間ではある程度調整ができていると『聯合ニュース』は報じているが、ロシアは依然として反対しているようである。米ロ関係が、トランプのロシア疑惑やウクライナ問題で複雑な状況にあり、その中での北朝鮮問題の調整となるので、貿易で圧力を掛けられる中国のようには簡単に説得できないのかも知れない。

    TASS、North Korean dilemma impossible to solve by sanctions only, diplomat advises, http://tass.com/politics/958847

    過日書いた、ティラーソンの対話呼びかけ後、韓国へのTHAAD追加配備、「制裁を通した米国の敵性国に対する対応方案」、「米国公民の朝鮮旅行中止」などを次々と決定しており、北朝鮮はティラーソンの呼びかけには一切触れぬまま、これらの決定を非難している。「対話と圧力」ということなのであろうが、上記の米国務省定例記者会見でも、トランプ政権や米国務省が何を考えているのか理解できない記者から、「どうするつもりなのか」という質問がたくさん出されている。

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    「朝鮮民主主義人民共和国スポークスマン回答」(2017年8月3日 『朝鮮中央通信』)
    米国は、南朝鮮傀儡共と共に我々を狙ったミサイル発射訓練を行ったのに続き、核戦略爆撃機「B-1B」2台を朝鮮半島上空を10時間飛行させ、爆撃訓練を行いながら、我々の弾道ロケットを仮想したミサイル迎撃実験を行うだけではなく、THAADの発射台追加配備を慌てて決定した。
    미국은 남조선괴뢰들과 함께 우리를 겨냥한 미싸일발사훈련을 감행한데 이어 핵전략폭격기 《B-1B》 2대를 조선반도상공에 10시간동안 들이밀어 폭격훈련을 벌려놓았으며 우리의 탄도로케트를 가상한 미싸일요격시험을 진행하는가 하면 《싸드》발사대 추가배치를 급기야 결정하였다.

    また、米合同参謀本部議長と米太平洋司令官が、南朝鮮傀儡共といわゆる「軍事的対応方案」を協議したのに続き、朝鮮半島周辺に先端戦略兵器を集中配備すると公然とほざきながら、我々に対する軍事的攻撃企図を露骨に示している。
    또한 미합동참모본부 의장과 미태평양사령관이 남조선괴뢰들과 그 무슨 《군사적대응방안》을 협의한데 이어 조선반도주변에 첨단전략자산들을 집중배치할것이라고 공공연히 떠벌이면서 우리에 대한 군사적공격기도를 로골적으로 드러내고있다.
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    「朝鮮民主主義人民共和国外務省スポークスマン回答」 (2017年8月4日 『労働新聞』)

    去る2日、米広大頭領トランプが、国会を通過した「制裁を通した米国の敵性国に対する対応法案」に署名した。
    지난 2일 미국대통령 트럼프가 국회에서 통과된 《제재를 통한 미국의 적성국들에 대한 대응법안》에 서명하였다.

    これで、我が国とロシア、イランに対する米国の追加制裁が正式に法律として採択された。
    이로써 우리 나라와 로씨야, 이란에 대한 미국의 추가제재가 정식 법으로 채택되였다.

    米国の反共和国制裁法でっち上げは、我々の多発的で連発的な核兵力高度化措置に怯えた者共の断末魔的発悪に過ぎない。
    미국의 반공화국제재법조작은 우리의 다발적이며 련발적인 핵무력고도화조치에 질겁한자들의 단말마적발악에 불과하다.

    ややもすれば、主権国家に対する制裁法をデッチ上げ、制裁の棒きれを振り回す米国の策動は、国際法的にも到底容認されないチンピラ行為である。
    걸핏하면 주권국가들에 대한 제재법을 조작해내고 제재몽둥이를 휘둘러대는 미국의 책동은 국제법적으로도 도저히 용납될수 없는 깡패행위이다.
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    「朝鮮民主主義人民共和国外務省スポークスマン回答」(2017年8月4日、『朝鮮中央通信』)

    去る2日、米国務省は、米国公民の我が国に対する旅行を中止させる決定を発表した。
    지난 2일 미국무성은 미국공민들의 우리 나라에 대한 려행을 중지시키는 결정을 발표하였다.

    我が共和国は、各国政府の対朝鮮政策と関係なく、世界の全ての国の人民の我が国訪問を含む多様な交流と往来を奨励している。
    우리 공화국은 매개 나라 정부의 대조선정책과 무관하게 세계 모든 나라 인민들의 우리 나라 방문을 포함한 다양한 교류와 래왕을 장려하고있다.

    この世で最も安定しており、強固な国家社会制度を持った我が国には、外国人が身辺の危険を感じる根源自体がなく、これについては我が国を訪れた数多くの米国人を含む世界の人々が同様に認めている。
    세상에서 가장 안정되고 공고한 국가사회제도를 가진 우리 나라에는 외국인들이 신변의 위협을 느낄 근원자체가 없으며 이에 대해서는 우리 나라에 왔던 수많은 미국인들을 포함한 세상사람들이 한결같이 인정하고있다.

    (中略)

    我々は、善意の感情を持ち、我が国を訪問し、我々の現実を直接見たがっている全ての米国人にいつでも門を開いている。
    우리는 선의의 감정을 가지고 우리 나라를 방문하고 우리의 현실을 직접 보고싶어하는 모든 미국인들에게 언제나 문을 열어놓고있다.
    ****************

    私は「善意の感情を持ち、北朝鮮を訪問し、北朝鮮の現実を直接見たがっている」人なのだが、日本人だからか「門を」閉じられてしまっているようだ。

    「反米対決戦の最後の勝利をもたらす多発的・連発的雷鳴」:2016年から2017年7月4日のICBM発射までの写真 (2017年7月16日 「朝鮮の今日」)

    2017年7月16日にこんなFlashが「朝鮮の今日」に掲載されていた。2016年から2017年7月4日の「火星-14型1次発射に至るまでのミサイル発射や地上実験の様子を紹介するものだが、分かってはいるものの、改めて繋げてみると、随分たくさん飛ばしていることと、地上実験が発射実験に繋がっていることがよく分かる。

    タイトルに日本語字幕付き。

    Source: 「朝鮮の今日」,2017/07/16

    「朝鮮アジア太平洋平和委員会スポークスマン談話」:ティーラーソン発言に触れず (2017年8月2日 「朝鮮中央TV」)

    2日、「朝鮮中央TV」で「8月2日 平壌」とする「アジア太平洋平和委員会スポークスマン談話」が流れたが、ティラーソン発言には一切触れることなく、それ以前の米国の強硬姿勢だけを非難した。

    この強い米国に対する「警告」に米国が折れたという流れにするつもりなのだろうか。あっさりと無視するつもりなのだろうか。

    米国務長官ティラーソン、「北朝鮮と対話」を模索 (2017年8月1日 「米国務省」)

    昨日、拙ブログの記事に「対話しかない」と書いたのだが、米国務長官のティラーソンも同じことを考えていたようだ。実は、来週、大連で国際会議があり、そこで発表する報告にも「対話しかない」と書いて昨日主催者にメールで送ったのだが、「対話」の流れが見えてきたようだ。日本を含む東北アジアにとって先制攻撃は破滅の道、対話は生き残る道なので、歓迎しておく。北朝鮮式の「戦略的忍耐」が功を奏した形なので、北朝鮮もこの機会を逃さず対話に応じれば良いのだが。

    以下、ティラーソン発言の関連部分を訳出しておく。

    ************************
    政権についてまず直面したのが北朝鮮からの脅威である。そして、それが最も喫緊な第一の政策課題である。北朝鮮による脅威は、ここ数ヶ月で我々が予想した通り、現実のものとなった。なので、われわれはそれを最喫緊事項と確認し、北朝鮮もそれが我々にとって喫緊の問題であるとことを証明した。
    One of the first threats we were confronted with upon entering office is North Korea, and it was the first policy area that we felt an urgency to deal with. And I think, as many of you have watched over the last several months, that threat has materialized in the ways that we expected it would. And that’s why early on we identified it as a very urgent matter, and the North Koreans have certainly proven the urgency of that to us.

    我々は、持続的かつ継続的で強力な平和的圧力とも呼ぶべき対応を開始した。それは、我々に残されたオプションには限りがあり、短期間でそれを実行するとすれば、なおさらそうだからである。したがって、我々がまずやるべきことは、北朝鮮政権に対して平和的な圧力を掛け、彼らに我々やその他の国々と対話する意思を持たせることだ。一方、対話をするためには、核兵器や東北アジア地域や米国に対する核運搬手段を保持している限りは未来はないことを北朝鮮が理解していることが前提となる。
    We initiated a sustained and continued intensified campaign on what I like to call peaceful pressure, because the options available to us, I think as all of you well understand, are limited, and particularly if we think we are operating under a short period of time. So we felt the appropriate thing to do first was to seek peaceful pressure on the regime in North Korea to have them develop a willingness to sit and talk with us and others but with an understanding that a condition of those talks is there is no future where North Korea holds nuclear weapons or the ability to deliver those nuclear weapons to anyone in the region much less to the homeland.

    そして、我々は中国をパートナーにした。中国は、北朝鮮の経済活動の90%に関与している。中国が、朝鮮半島の非核化という我々と目的を共有していることを非常によく理解している。また、中国は、我々が北朝鮮が核を保有することが誰の利益にもならないと考えているのと同様に、それが中国の利益にならないと考えている。中国は、北朝鮮とどの国よりも深い経済関係にあるので、北朝鮮政権に圧力を加える手段を有している。
    In doing so, we’ve sought to partner with China. China does account for 90 percent of economic activity with North Korea. The Chinese have been very clear with us that we share the same objective, a denuclearized Korean Peninsula. They do not see it in their interest for North Korea to have nuclear weapons, just as we do not see it in anyone’s interest. China has ways that they can put pressure on and influence the North Korean regime because of this significant economic relationship that no one else has.

    我々は、北朝鮮情勢で中国を非難しないことを非常に明確に中国に示してきた。この状況で非難されるべきは北朝鮮だけである。しかし我々は、中朝間には大きな経済活動があるので、中国が北朝鮮政権に対してどの国も出来ないような影響力を行使できる特別で独特な関係にあると信じている。
    We’ve been very clear with the Chinese we certainly don’t blame the Chinese for the situation in North Korea. Only the North Koreans are to blame for this situation. But we do believe China has a special and unique relationship because of this significant economic activity to influence the North Korean regime in ways that no one else can.

    そのため、我々は中国に対して、生産的な対話ができる条件を造成するよう、影響力を行使することを求め続けている。我々は、北朝鮮が核兵器を保有することを前提として対話のテーブルに着くことは生産的だとは考えていない。それが、我々の本当の目的である。
    And that’s why we continue to call upon them to use that influence with North Korea to create the conditions where we can have a productive dialogue. We don’t think having a dialogue where the North Koreans come to the table assuming they’re going to maintain their nuclear weapons is productive. So that’s really what the objective that we are about is.

    我々は、北朝鮮の政権転換、政権崩壊、朝鮮半島統一の加速化、38度線を越えて北側に軍隊を出す口実も求めていないこという、我々の北朝鮮に対する立場を再確認してきた。そして、我々は北朝鮮に対して米国は北朝鮮の敵ではないこと、北朝鮮に対する脅威ではないことを伝えようと努力しているが、あなた方(北朝鮮)は、我々に受け入れ難い脅威を与えており、我々にそれに対応せざるを得なくしている。北朝鮮がいずれかの時点で我々が、北朝鮮の安全と経済的繁栄だけではなく、東北アジア全体の経済的繁栄に繋がる未来についての対話を我々が望んでいることを理解し始めることを、我々は希望している。
    We have reaffirmed our position towards North Korea, that what we are doing, we do not seek a regime change; we do not seek the collapse of the regime; we do not seek an accelerated reunification of the peninsula; we do not seek an excuse to send our military north of the 38th parallel. And we’re trying to convey to the North Koreans we are not your enemy, we are not your threat, but you are presenting an unacceptable threat to us, and we have to respond. And we hope that at some point, they will begin to understand that and that we would like to sit and have a dialogue with them about the future that will give them the security they seek and the future economic prosperity for North Korea, but that will then promote economic prosperity throughout Northeast Asia.

    明らかに、我々の選択肢は特段魅力的ではないので、この方法で北朝鮮政権に対してますます強力な圧力をかけ続けることに努める。
    This is going to be a continued effort to put ever greater pressure on the North Korean regime because our other options, obviously, are not particularly attractive.

    このことに言及しながら、今から数人の人々を称賛する。過去6ヶ月間、副長官の役割を演じてくる人々と共に我々は対北朝鮮対応を行い、大使と組織力を活用した。そして、私は我々が成し遂げたことをとても誇りに思う。北朝鮮への対応において、スーザン・ソーントン長官補佐官、ジョセフ・ユン大使は、こうした政策を発展させ、実行する鋤のような助けとなった。スーザン・ソーントンは我々の中国との関係の鍵であり、北朝鮮問題が我々の中国との関係を規定しないということを誰もが理解することは重要である。
    Now, in saying that, I want to – I want to acknowledge a couple of people, and I’m going to give some credit to people as I go through this. These first six months, we’ve been carrying out this activity, as you know, with largely people in acting assistant secretary positions, using our ambassadors, the strength of the organization, and I’m quite proud of what we’ve accomplished. In dealing with North Korea, Acting Assistant Secretary Susan Thornton and Ambassador Joseph Yun have been stellar in helping us develop these policies and carry them out. Susan Thornton also has been key to our relationship with China, and I think it’s important that everyone understand that North Korea does not define the relationship with China.

    我々の中国との関係は、明らかにもっと広範である。トランプ大統領と習近平主席の首脳会談では、米中関係がどうあるべきかについての話し合いに多くの時間が割かれた。ニクソン訪中以来、「一つの中国」政策の採択、3つの文書と3つの合意により米中関係は規定されてきており、米中間には長期にわたり紛争はなく、中国に大きな成長と繁栄の条件を造成し、米国と世界がそこから利益を得てきた。それこそが、過去40から50年の両国関係を規定してきたものである。
    Our relationship with China, obviously, is much broader. And if you go back to the summit in Mar-a-Lago between President Trump and President Xi, much of that summit was a discussion about what should the relationship between the U.S. and China be. It has been defined, since the opening of China with the historic Nixon visit, the adoption of the “one China” policy, the three documents and agreements, and that has given us a long period of no conflict between China and the U.S., creating conditions for enormous economic growth and prosperity in China, which the U.S. and the rest of the world has seen benefits from as well. That has defined the last 40 to 50 years of our relationship.

    US Dept. of State, Remarks Rex W. Tillerson, Secretary of State, Press Briefing Room Washington, DC, August 1, 2017, https://www.state.gov/secretary/remarks/2017/08/272979.htm
    **********************

    「モランボン・功勲国家合唱団合同公演」、日本時間の20時46分から放送 (2017年8月1日 「朝鮮中央TV」)

    <追記: 2017/08/05 0848>
    お二方からコメントを頂戴し、眼鏡の人はよく知られたサックス奏者のようで、こちらの人がソヌだと判明した。
    20170801 대륙간탄도로케트 《화성-14형》 2차시험발사성공을 경축하는 모란봉악단, 공훈국가합창단 합동공연mp4_002049033
    Source: KCTV, 2017/08/01

    <追記: 2017/08/02 0839>
    昨日見ながら、ふと思っていたのだが、今、曲名にタイトルを付けながら確認したところ、『運命の導きの手』でサクソフォーン(かソプラノサックス)を演奏している男性の名前が「ソヌ・ジョンヒョク」だった。この曲、「ソヌ・ヒャンヒ」が演奏するのかとばかり思っていたのだが、全然出てこず変だとは思っていた。金だの朴であれば何とも言えないのだが、「ソヌ(선우)」という少ない名字からして、ヒャンヒの父親か親戚のような感じがする。

    20170801kctv moran konavi_001945867
    Source: KCTV, 2017/08/01

    2名いるので、どちらが「ソヌ・ジョンヒョク」か分からない。左胸のものは、階級章だった。ソプラノサックスの男性が星4つ、サックスの男性が星3つ。
    20170801kctv moran konvi_002067933
    Source: KCTV, 2017/08/01

    uriminzokkiriからダウンロードした高画質動画で見ている。サックスでリードしている人がソヌかもしれない。
    20170801 대륙간탄도로케트 《화성-14형》 2차시험발사성공을 경축하는 모란봉악단, 공훈국가합창단 합동공연mp4_002150879
    Source: KCTV, 2017/08/01

    娘か姪ぐらいだろうか。目の辺りとえらの張り方が似ているかも。本当に血縁者だとすると、完全なソヌのリバイバル公演ということになる。
    20170801 대륙간탄도로케트 《화성-14형》 2차시험발사성공을 경축하는 모란봉악단, 공훈국가합창단 합동공연mp4_002203071
    Source: KCTV, 2017/08/01

    CGだろうが、米大陸までカバーする地図を出しているところが、「大陸間弾道弾」の主張。バックのドラムは、米国映画「ターミネーター」を彷彿させる。ロボットの核で米国が滅びる映画と北朝鮮の核で米国が滅びるのを結びつけているのではないだろうか。
    20170801 대륙간탄도로케트 《화성-14형》 2차시험발사성공을 경축하는 모란봉악단, 공훈국가합창단 합동공연mp4_002711003
    Source: KCTV, 2017/08/01

    命中地点も以前は過去記事で紹介したようにサンフランシスコのチャイナタウン付近だったが、今度は飛距離を延ばして米国中部に着弾している。この辺りも芸が細かい。
    20170801 대륙간탄도로케트 《화성-14형》 2차시험발사성공을 경축하는 모란봉악단, 공훈국가합창단 합동공연mp4_002772823
    Source: KCTV, 2017/08/01

    ******************

    タイトルに日本語字幕。

    Source: KCTV, 2017/08/01

    1日、「朝鮮中央TV」の17時40分の番組予告で、日本時間の20時46分から「モランボン・功勲合同公演」放送と。


    放送中!
    ソヌ・ヒャンヒ is back!という感じの、公演。

    久しぶりの満足のいく公演。功勲国家も巻き込んでいる、素晴らしい!

    「タンスメ」のアレンジが、凄い!

    ミサイルは、米国中部(五大湖付近)に命中!

    功勲の「永遠に一路を歩む」も実に良いところに入れている。公演全体のストーリー性も抜群。

    酒が旨かった。

    「元帥様」が公演を観覧しなかったのは勿体ないくらいの公演だった。ソヌ・ヒャンヒ色が復活した公演で、彼女の「モランボン楽団」内での地位が再び確立されたのだと思う。オバサンもいたが、それを彷彿するほどの楽曲のアレンジだった。「功勲国家合唱団」との組み合わせであったが、事実上、「モランボン楽団」の単独公演に近い構成で、「功勲国家合唱団」も「モランボン楽団」に巻き込まれるか、そうでなくても公演の展開上、適切な場所に組み込まれていた。

    1時間で終わってしまったのが残念な公演だ。

    「ソヌ・ヒャンヒが何だ」という意見もあるようだが、今回の公演を見てソヌの「モランボン楽団」への影響力を改めて感じたし、彼女が外されたいきさつは不明ではあるにせよ、楽団か党内での何らかの権力闘争、とりわけ張成沢絡みの権力闘争に巻き込まれたのではないかと思う。

    「元帥様」も、今回の「火星-14」型、連続試験発射「成功」の慶事こそ、ソヌの復帰に最適の機会だと考えたのかも知れない。

    「青峰楽団」の渋い朝鮮戦争追憶系の楽曲、『戦争の3年間』や『私の故郷、情のこもった家』も良いが、やはりソヌが復活した、「モランボン楽団」のパワフルな演奏は、見ていて新しさを感じる。

    「火星-14」の副産物であるにせよ、この公演を聞くことが出来たのは、とても良かったと思う。

    「常識問答プログラム『力』2.0開発」:スマホ用学習・ゲームアプリ (2017年8月1日 「朝鮮の今日」)

    1日、「朝鮮の今日」で、スマホアプリが紹介された。

    **************
    常識問答プログラム『力』2.0開発
    상식문답프로그람 《힘》2. 0 개발​

    最近、共和国の金日成総合大学先端科学技術交流社で、常識問答プログラム「力」2.0を新たに開発した。
    최근 공화국의 김일성종합대학 첨단과학기술교류사에서 상식문답프로그람 《힘》2. 0을 새로 개발하였다.

    このスマホ用プログラムは、既に開発され人気を博していた常識問答プログラム「力」のアップデート版で、以前の製品よりさらに豊富な資料が含まれている。
    이 손전화용프로그람은 이미전에 개발되여 인기를 끈 상식문답프로그람 《힘》의 갱신판본으로서 이전 제품보다 더 풍부한 자료기지가 포함되여있다.

    また、人気図書10冊余りと読書能力評価機能、知能指数評価をはじめとした遊戯娯楽も追加された。
    또한 인기도서 10여권과 독서능력평가기능, 지능지수평가를 비롯한 유희오락들도 추가되였다.

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    Source: 「朝鮮の今日」

    遊技プログラム「スキー旅行」が、いかにも新しい。
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    Source: 「朝鮮の今日」

    トランプ、ツイートで中国批判、「彼らは何もしない」、米国国連大使ハーレイの暴言、中国の反応、残るは「対話」で中国を利用、イランに向かう金永南 (2017年7月29日)

    記事にするのが遅れたが、7月29日、「火星14型2次試験発射成功」に関連し、トランプが中国批判のツイートをした。

    ************
    私は、中国に大変失望した。我々の愚かな過去の指導者は、中国に貿易で毎年何千億ドルも儲けさせておきながら・・・
    Donald J. Trump‏認証済みアカウント @realDonaldTrump 7月29日
    I am very disappointed in China. Our foolish past leaders have allowed them to make hundreds of billions of dollars a year in trade, yet...

    ・・・中国は北朝鮮問題について何もせず、口先だけだ。我々は、このような状況が続くことをもう認めない。中国は問題を解決できるのに!
    Donald J. Trump‏認証済みアカウント @realDonaldTrump 7月29日
    ...they do NOTHING for us with North Korea, just talk. We will no longer allow this to continue. China could easily solve this problem!
    **************

    一方、国連安保理米国大使ハーレイは、米国が招集した安保理会議で次のように言い放った。

    ************
    「北朝鮮への圧力を大きく強めないような安保理追加決議は価値がない」
    "An additional Security Council resolution that does not significantly increase the international pressure on North Korea is of no value," she said.

    「実際、北朝鮮の独裁者に対して国際社会が彼の安全保障上の脅威に対処する意思がないというメッセージを送るだけなので、何もしない方がましだ」
    "In fact it is worse than nothing because it sends the message to the North Korean dictator that the international community is unwilling to seriously challenge him."

    Source: BBC, North Korea: US says 'no value' in UN security council meeting, http://www.bbc.com/news/world-asia-40768870
    *******************

    安保理軽視とも言えるハーレーのこの発言は、米国が単独行動に出ることをちらつかせながら北朝鮮に圧力を蹴るためのブラフであろうが、北朝鮮は「4月の威嚇だけで終わったトランプ政権」見ているので、こうしたブラフが通じる可能性は低い。

    その系で、トランプが安倍と電話会談をし、両者は「中国、ロシアをはじめ国際社会が圧力を高めていかなければならない。私たちもさらなる行動を取っていかなければならないとの認識で完全に一致した」という。

    『JIJI.COM』、「中ロへ働き掛け強化=対北朝鮮「さらなる行動」―日米首脳一致」、https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170731-00000011-jij-pol

    これもハーレー発言がブラフであることを裏付けるような話で、結局のところ、中国とロシアに頼る以外ないという現実を示している。

    中国はというと、トランプのツイートを受けて『新華社』が次のような論評を出している。

    ************
    米国は対中貿易赤字と北朝鮮核問題の非難を止めるべきだ
    US should stop blaming China for trade deficit, Korean nuclear issue

    明らかに、中米関係は、世界で最も重要な二国間系であり、トランプ米国大統領もよく分かっている。しかし、かれは依然として、2つの無関係なことを結びつけながら、不当に中国を非難している。
    Clearly, China-US relations are the world's most important bilateral relations and US President Donald Trump certainly knows this. Yet he still chooses to unfairly blame China for two unrelated issues.

    彼のツイートで、トランプは米国の対中貿易赤字と朝鮮半島情勢を結びつけた。
    In his latest tweets, Trump linked the US trade deficit with China to the situation on the Korean Peninsula.

    「私は、中国に大変失望した。我々の愚かな過去の指導者は、中国に貿易で毎年何千億ドルも儲けさせておきながら、中国は北朝鮮問題について何もせず、口先だけだ」、「我々は、このような状況が続くことをもう認めない。中国は問題を解決できるのに!」と彼はツイートした。
    "I am very disappointed in China. Our foolish past leaders have allowed them to make hundreds of billions of dollars a year in trade, yet they do NOTHING for us with North Korea, just talk," Trump wrote. "We will no longer allow this to continue. China could easily solve this problem!"

    米国の指導者は、中国を非難する最近のツイートの中で少なくとも3つの間違いを犯している。
    The US leader erred in at least three aspects in his most recent tweets blasting China.

    第一に、中米感の貿易不均衡についてである。それはいくつかの要因、とりわけ米国向けの工業製品のほとんどが中国国内の工場で組み立てられているという事実に起因している。つまり、中国は生産ラインの最終段階であるがために、非難されているのである。
    First, regarding the trade imbalance between China and the United States: It is the result of multiple factors, mostly attributed to the fact that China is the final assembly plant for most of the manufactured goods destined for the United States. That means China is taking the blame simply because it is the last stop of the production line.

    中国は、米国に対する貿易赤字を継続させる意図がないこことは明確にしており、米国と積極的に協力しながら貿易均衡を取り戻す努力をしている。
    China has made it clear that it does not intend to maintain a trade surplus with the United States and has been actively working with the US side to explore ways to restore the trade balance.

    また、そうした非難は、貿易から両国が得る利益に何の価値もなく、米国は貿易の過程で搾取されているわけでもない。
    Also, it is worth noting that both countries have benefited from bilateral trade and the United States is by no means being exploited in the process.

    第二に、朝鮮半島の核問題は、数十年間にも及ぶ米国と北朝鮮の間の敵対関係によりもたらされたものである。
    Second, on the Korean nuclear issue, the crux of the matter is the decades-long animosity between the United States and the Democratic People's Republic of Korea (DPRK).

    北朝鮮の近隣国として、中国は朝鮮半島の非核化から遠のいていけくことは失うものが多いことを知っており、壊れやすい朝鮮半島の平和を維持し、問題の早期解決のために、中国は六者会談の開催を含む絶大な努力をしてきている。
    As a neighbor of the DPRK, China knows well it has a lot to lose if the Korean Peninsula slides further away from denuclearization, so it has been making strenuous efforts, including organizing the Six Party Talks, to maintain the fragile calm on the peninsula and work toward an early solution to the problem.

    第三に、米国が莫大な貿易赤字を、いわゆる「寛容に許している」ことに対して、北朝鮮の核問題の「早期解決」で報いるべきだというのは馬鹿げている。なぜなら、2つの問題は完全に異なる次元の問題であり、トレード・オフの関係にあると考えることはできないからである。
    Third, it is absurd to suggest that China could repay the so-called US generosity of allowing a huge trade deficit by "easily resolving" the Korea nuclear issue, as the two issues are in completely different domains and can not be considered tradeoffs for each other.

    中国は米国との貿易均衡を求めているし、朝鮮半島の恒久の平和を願っている。しかし、これらの目標を達成するために、中国政府は、米国の失敗を理由に中国に対する非難ばかり積み重ねない、もっと協力的なホワイトハウスのパートナーが必要なのである。
    China wants balanced trade with the United States, and it also hopes for lasting peace on the Korean Peninsula. However, to realize these goals, Beijing needs a more cooperative partner in the White House, not one who piles blame on China for the United States' failures.

    Global Times, Xinhua, US should stop blaming China for trade deficit, Korean nuclear issue, http://www.globaltimes.cn/content/1058841.shtml
    ****************

    中国は、米国の要求を聞く様子は全くない。ロシアについては、ロシア政府のコメントはまだ確認していないが、中国とさほど変わらないであろう。

    「4月の脅しだけ」からも分かるように、北朝鮮に対する軍事行動は「テーブルの上に乗せられている」と脅すのが精一杯、また北朝鮮に言わせると最低1度は「失敗した」とされる「斬首作戦」も結果としては軍事行動と同じ結果を招くことになるので、現実的ではない。

    「斬首作戦」というと、しばしばバンカー・ミサイルで「元帥様」の隠れ場所を攻撃すればよいというような報道を見かけるが、バンカー・ミサイルだろうが何だろうが、ミサイル攻撃をすることは、軍事行動と何ら変わらない。逆に、「元帥様」のように頻繁に姿を現している人であれば、地上で「現地指導」をしている時に、普通のミサイルを撃ち込めば「斬首」することができる。しかしそれでは軍事攻撃と変わらないので、やるのであれば工作員を使った暗殺、しかも金正男暗殺以上に証拠を残さない暗殺作戦を遂行する必要がある。これは非常に困難であろうし、仮に成功しても北朝鮮は「下手人」を「米帝CIAと傀儡国情院」と決めつけるであろうから、軍事攻撃と結果は変わらない。唯一結果を変えるためには、「斬首」が行われたのと同時に、新たなリーダー、それも「白頭の血統」があり、朝鮮人民を納得させやすい人物が必要となるが、過去記事にも書いた通り、金正男も死亡し、現実的に「元帥様」を代替できる人物はいなくなった。

    さすれば、米国に残された道は、北朝鮮との直接対話しかない。北朝鮮が、「多発的・連発的」にパワーアップされたミサイルを発射し続けているのも、「対話に応じることなく、放置しておけば、我々はどんどんミサイル能力を向上させていくぞ」というメッセージであろう。特に、短期間で2発の弾道ミサイルを打ち上げ、2回目に到達高度を高めているのは、実は、1度目の発射で敢えて「火星-14」型の能力を出し切らなかった可能性がある。Savelsberg先生が指摘しているように、2回目に発射した「火星-14」型が、1度目に発射した「火星-14」型の単なる「軽量化バージョン」であるのか、2段目の燃料を全て使った飛行パターンを選択したのであれば、なおさらその可能性は高まる。

    トランプは、中国がやらないと言っている圧力の強化をこれ以上迫るのではなく、北朝鮮を対話のテーブルに引き出される仲介役を申し入れるべきである。米国がそのようなステップを踏んだ上で、北朝鮮が応じないのであれば、中国も米国の要求をある程度聞き入れ、北朝鮮との経済関係で圧力を強める可能性も充分にある。

    金永南がイラン大統領の就任式に出席するために31日、イランに向けて出発したが、イランの核問題を巡る対米交渉の経験も聞いてくるのではないだろうか。イラン・モデルは、北朝鮮にはそのまま適用することはできないが、参考にはなるし、北朝鮮がもしそれに関心を示しているのであれば、それは良い兆候である。

    イランへ向けての出発を前に、平壌空港で閲兵をする金永南。
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    Source: KCTV, 2017/07/31
    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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