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    「敬愛する金正恩同志がキョンサン幼稚園を訪ねられた」(2012年7月15日 「朝鮮中央通信」)

    また、謎の女性が同行している。

    幼稚園女性
    Source: KCNA, http://www.kcna.kp/kcnadata/kor/photo/2012/7/754429-15.jpg

    「朝鮮中央TV」もこの模様を静止画で伝えている。

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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-15-11-y.flv

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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-15-11-y.flv

    「<紹介編集物>成績証に強盛朝鮮の姿が照らし出される-平壌トンソン中学校-」(2012年7月14日 「朝鮮中央TV」)

    6月6日の朝鮮少年団創設66周年行事の直後にこのドキュメンタリーはuriminzokkiriに掲載されていたが、再び出ている。「朝鮮中央TV」が再放送をしたのだろうか。

    http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-14-13.flv

    初めてこのドキュメンタリーを見たときに記事を書こうと思ったが、何か別の記事と重なり書かなかった記憶がある。記念行事で行った金正恩演説は、彼が「一生懸命勉強しろ」と少年団員に呼びかけたと別記事で紹介した。私は聞き落としていたのだが、北朝鮮ではむしろそのことよりも「これからの強盛朝鮮の姿は、少年団員の皆さんの成績証にまず描かれる」という言葉を重視している。つまり、「一生懸命勉強しろ」ということであるが、どうやら「成績証」に新たな意味を付与しようとしているようだ。

    番組では「朝鮮語大辞典」を引用しながら「成績証とは、個別的な学生の学科成績を記した証書」と書かれているが、金正恩さんは「小さな成績証」にそれ以上の意味を付与したとしている。

    番組を見ているとこの「お言葉」により、二つのことが行われているようである。一つは、教育の質の向上である。番組の中では45分の授業時間を有効に使うために学校や教員自身が取り組んでいる事業が紹介されている。形式的には、金正恩さんが演説の冒頭と終わりで教員に対し謝辞を述べ付託をしたことに対する対応であろう。二つは、教育方法を単なる暗記から創意工夫型へと変えていくという取り組みである。北朝鮮のような国では、歴史や思想を教条的に丸暗記していくことが重要であることはいうまでもないが、それ以外の科目、例えば外国語でもそのような教育方法がとられてきた(少なくとも、ゆとり教育導入以前の日本もそうであったのだが・・・結果はさておき)。これを変えようということのようである。

    番組の中では、大きなボードに学生の名前と共に成績が張り出されている。ボードのサイズからして、成績優秀者だけではなく、上から下まで全て並べたれているようだ。敢えて番組で紹介しているところからすると、これも新たな取り組みであろう。

    では、これらが何を意味するのか。私は、金正恩さんが教育にも競争原理を取り込もうとしているのではないかと考える。北朝鮮の成績証にも5段階評価の成績が書き込まれるが、これまでは、その成績はある意味あまり大きな意味を持たなかったのかもしれない。というのは、成績の優劣をある程度配慮しつつも、出身成分やコネにより進学先など、将来が決められていたのではないだろうか。それを、成績重視に置き換え、頑張れば出身成分がある程度悪い学生も成分の悪さを飛び越えられるようにしたのではないだろうか。それを、透明化するために全学生の成績をボードに貼りだし開示し、頑張った学生が報われることを明示し、教員が試験などで恣意的な成績評価ができないよう、多くの学生の前で詩の発表や外国語の朗読をやらせるというようなシステムを導入したのであろう。

    もしそうであるとすれば、北朝鮮社会の安定は若干揺らぐにせよ、社会は活性化され、それこそ「強盛朝鮮」に向かわせるモメンタムとなるのではないだろうか。

    「<話術小品舞台>共に笑おう」(2012年7月13日 「朝鮮中央TV」)

    1990年に放映された番組を「朝鮮中央TV」が再放送したようだ。

    http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-13-13.flv

    これは、お笑い寸劇であるが、なかなかおもしろい。「文明的に生きよう」のように字幕を付けてYou Tubeにアップロードしようとも思ったが、あのとき案外苦労をしたことを思い出したのでやめておいた。

    ストーリーは、靴工場の班長が、生産目標を超過する成果を連続で上げ、工場では表彰されるものの、彼が作る靴の質が悪く、商店では売れ残ってしまう。商店で靴を売る若い女性が、この靴を生産する班長に意見するために工場にやってくるのだが、班長の周囲の人が彼の結婚相手になりそうな若い女性が来ると班長に伝えたので、班長は勘違いをする。しかし、この若い女性と話をしている間に自分が作る靴の問題点に気付き、「人民を愛する」気持ちで質の良い靴を作る決意をする、という教育的なお笑い寸劇である。こう書いてしまうとそれだけかということになるが、見ればそれなりにおもしろい。

    社会主義国の生産システムの問題の一つとして「質の問題」いつも挙げられる。このような教育的寸劇が放送されるというのは、やはり北朝鮮社会でもそれが問題化していたということの裏返しであろう。そして今、この番組の再放送を敢えてするということは、未だに北朝鮮がその問題を抱えており、その解決に苦労しているということであろう。確かに、数値目標のみが掲げられ、それを達成できるか否かというシステムの下での質の改善は大変である。金正恩さんが児童百貨店を視察したときに「生産事業所の名前を掲げて競争させるように」と指示したのも、こうした状況の打開を考えてのことであろう。

    この番組を見ていたら、音声が2カ所で途切れた。技術的な問題ではなく、意図的に消している。どうやら90年代に使っていた「パーセント(percent)」を表す「プロ(ドイツ語のプロシェント、Prozent)」を消しているようである。当時は標準語として使っていたこの外来語は、最近では「20時報道」でもそうなように「パーセント」に統一されている。

    実は、このことについては余り真剣に考えたことがなかった。25年前の韓国では、「プロ」を普通に使っていた。2012年はどうなっているのかよく分からないが、韓国にしても北朝鮮にしてもなぜ「プロ」なのであろうか。日本の植民地時代に「医学用語」として持ち込まれたドイツ語の残存なのであろうか。

    「朝鮮で5種予防接種始まる」(2012年7月12日 「朝鮮中央通信」)

    「朝鮮中央通信」が国際機関との協力の下、北朝鮮でも5種混合ワクチンの接種が始まったと報じた。

    北朝鮮保健省と協力した国際機関は、世界免疫ワクチン同盟、世界保健機構、国連児童基金である。国際機関は、北朝鮮の医師に対してワクチン接種に関する講習を行い、また全国にワクチンを冷蔵状態で届けられるような体制構築にも協力したという。

    動画ニュースでは、国際機関の関係者が北朝鮮でも接種技術、冷蔵配給体制(cold chain)が構築されたと評価し、これからも地方の郡や里といった行政単位にも十分にワクチンが配給されること、住民に対して広報活動がきちんとなされることなどを国際機関がモニタリングをしていくと述べている。

    接種技術については、北朝鮮の医師は概して優秀なはずなので問題はないと思うが、冷蔵配給システムが本当に構築されたのかということは疑わしい。というのは、北朝鮮の交通インフラの整備状況は道路にしても鉄道にしても悪く、それらを使って、しかも冷蔵状態を維持したままどのようにワクチンを地方都市に届けるのかということは大きな課題である。国際機関がある程度モニタリングした上での「配給システムができた」という評価であろうから、全くの出鱈目ではないと思うが、依然として課題は残されているのであろう。

    5種混合ワクチンの導入が、どのような経緯で行われたのかについては、上記国際機関のホームページなどを調べてみる必要があるが、日米韓の直接的なコミットメントはないようだ。

    援助をするに際し、国際機関は必ずモニタリングを要求するが、このタイミングで5種混合ワクチン導入が実現したということは、北朝鮮が国際機関が要求するモニタリングを受け入れたということであろうか。そうだとすると、栄養援助に関しても北朝鮮がモニタリングに関する大幅な譲歩をし、進展が見られる可能性もある。

    米国が「信じられない政府」というのは、直接的には2.29合意を裏切ってロケット発射を強行したからという理由であるが、裏を返せば、そんな「信じられない政府」に対して栄養援助をするについては、必要十分なモニタリングがなされる必要があるということになる。

    「労働新聞」を検索したが、まだこのことについては報じられていない。住民に対する広報活動も国際機関から求められているので、記事として出すべきであろう。

    「<テレビ連続劇>懲罰 - 第1部」:謎の女性?ミセス金正恩?(2012年7月13日 「朝鮮中央TV」)

    uriminzokkiriに最近放送されたと思われるテレビドラマ「懲罰」が掲載された。

    http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-13-20.flv

    アップロードされた動画の画面は、いわゆる横長画面(シネマサイズ)の16:9なので、ごく最近の放映、もしかすると掲載日前日の放映かもしれない。北朝鮮では、まだ横長画面のテレビは一般に普及しておらず、4:3のブラウン管を使ったテレビを生産しているはずである。というのは、金正恩さんが「恩情」で人民に贈ったテレビというのが時々紹介されるが、4:3のブラウン管を使ったものであるからである。古い北朝鮮映画のテレビ番組を再度確認してみる必要があるが、記憶が正しければ、それらは4:3サイズで放映されていたはずである。

    さて、なぜこの番組を取り上げるのかというと、実にモランボン楽団公演で金正恩さんの横に座っていた謎の女性らしき俳優が出ているからである。実は、この問題については、昨夜facebook上のある方(追記:ジャーナリストの高橋浩祐さん)のウォールで若干議論をしたのであるが、それをまとめると以下のとおりである。

    まず、この女性については「北朝鮮のポップユニット「普天堡(ポチョンボ)電子楽団」元メンバーの玄松月(ヒョン・ソンウォル)氏だという説」がある(詳細は、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120710-00000004-jct-soci)。
    私もこのニュースを読んでこの女性を確認すべく色々調べたのだが、出てくるのはどう見ても異なる女性ばかりである。例えば、amazonに登録されている彼女のCDのジャケットの写真が以下である。

    amazonに出てくるCDジャケットの写真
    ソンamazon
    Source: amazon.com, http://www.amazon.co.jp/%E7%AC%AC112%E9%9B%86-%E7%8E%84%E6%9D%BE%E6%9C%88-%E3%83%92%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AB-%E7%8B%AC%E5%94%B1%E6%9B%B2%E9%9B%861-%E6%99%AE%E5%A4%A9%E5%A0%A1%E9%9B%BB%E5%AD%90%E6%A5%BD%E5%9B%A3/dp/B000SM70W6

    ところが、You Tubeに玄松月さんが歌う「朝鮮中央TV」で放映されたと思わしき動画がアップロードされた。アップロードしたのは、uriminzokkiriなど北朝鮮系の投稿者ではないようである。

    You Tubeにアップロードされた玄松月さんの歌の動画に登場する女性
    Excellent Horse-Like Lady - Hyon Song-wolflv_000009800
    Source: You Tube, http://www.youtube.com/watch?v=v5tkXgw2OMY&feature=share

    この女性は、上のジャケットの女性とは明らかに違う。しかし、金正恩さんの横の女性とはかなり似ているのではないだろうか。

    モランボン楽団のプレビュー公演で
    2012-07-11-21-yflv_005967240.jpg
    Source: KCTV,Source:KCTV,http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-11-21-y.flv

    こうみると、歌手の玄松月さんと動画に出る女性は別人と考えるべきで、この女性は俳優であろう。と、ここまでがウォールでやった議論である。(その後、在日朝鮮人説もウォールには書いたが、動画はどう見ても北朝鮮で撮影しているので、それはないと考えた方が良い。)

    さて、ここから下が今朝見たテレビドラマ「懲罰」での発見だが、この中に登場するこの女性が「謎の女性」に似ているような気がしてならない。ショートヘアーであるということに惑わされているのかもしれないが、もし、このテレビドラマが最近撮影されたものであるとするならば、ショートヘアーのままでもおかしくはない。朝鮮人民がこれまで、この女性をテレビでどれほど見ていたのかは分からない。番組最後のクレジットに出る出演者の名前にも「人民俳優」などという肩書きはないので、平凡な俳優なのであろう。番組は第1部で終わっているので全体のストーリーは分からないが、この女性は間違いなくヒロインである。

    金正日さんが劇団員を妻に迎えたとき、そのことは朝鮮人民にどれほど伝えられたのであろうか。金正日さんの妻については、在日出身の高英姫さんのみならず、全て極秘扱いだったのであろうか。そうだとすると、もしこの女性が「謎の女性」であるのならば、堂々と金正恩さんの横に座らせてお披露目をするなどというのは、これはやはり金正恩スタイルといえる。

    ヒロイン、鄭シンエ役で登場する女性
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-13-20.flv

    鄭シンエのクローズアップ
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-13-20.flv

    番組最後のクレジット:ちょうど中央に来ているのが彼女の名前で俳優は金ヒョクシン
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-13-20.flv

    人の顔などそう思えば皆同じに見えてしまうので何ともいえない。しかも、私は人相学などに全く精通していない。恐らく、韓国などの情報機関ではそういう専門家が詳細な分析を行っていると思うが、この女性も分析対象に上がっているのであろうか。

    ともあれ、「懲罰」はなかなかおもしろいドラマである。日本植民地から解放直後の北朝鮮がその背景になっているが、バー(女性がいる飲み屋)を経営する南のスパイらしき女性が登場したりする。鄭シンエはその女性の下で働いている。一方、幼なじみの男性は鉄道保安隊員。この男性とのストーリーが今後展開されると思う。

    早く続きを見たい。

    <追記:2012/07/14 20:31>
    写真を並べてみた。似ていると思うが、どうだろうか。

    2 pics together

    モランボン楽団プレビュー公演のディズニー曲「美女と野獣」の北朝鮮版歌詞(「敬愛する金正恩同志をお迎えし開催されたモランボン楽団プレビュー公演」(2012年7月11日 「朝鮮中央TV」)

    ディズニー曲の歌詞は何を使っているのか気になったので調べてみた。舞台上部に設置されている電光掲示板に映し出される歌詞をほぼ全て確認できる曲目は「美女と野獣」だったので、それを取り上げた。

    結論からすると、歌詞は英語版オリジナルとも韓国版とも違う。ついでに日本語版も聞いてみたがそれとも異なっていた。韓国版は、You TubeにアップロードされたMBCで放映された歌劇(映画ではない)、日本版も同様にYou Tubeにアップロードされた日本語吹き替え版にて歌われる歌である。日本語吹き替え版はディズニー社が配給しているものと思われるので当然そうだが、韓国の歌劇で歌われた歌も同社の許可を得て翻訳したものであろう。それもあり、曲に合わせるための意訳などが日韓共に見られるが、基本的にオリジナル歌詞に準じて翻訳されている。

    一方、北朝鮮版では、日韓と異なりオリジナル曲の歌詞は殆ど反映されていない。実に「主体的」に翻訳してある。しかし、この翻訳、私はなかなか美しいと思う。歌のタイトルも韓国や日本と異なり、beautyを「美女」ではなく「美人」と訳している。韓国では漢字語の「美女」をハングル表記しているだけである。

    北朝鮮版歌詞と日本語訳詞を付けて紹介しておく。(スペースの入れ方など、表記は韓国式にしてある)

    미인과 야수 (美人と野獣)

    옛말 같지만 처녀를 만나 달아진 야수
    (昔話のようだけど 若い女性に会って 変わった野獣)

    그대 벗인가 내 사랑인가 그 누구도 알 수 없어라
    (あなたは友達なのか 私の恋人なのか 誰も分からないでしょう)

    꿈과도 같은 달콤한 사랑 미인과 야수
    (夢のような 甘い恋 美人と野獣)

    변함이 없을 우리의 노래
    (変わらぬ 私たちの歌)

    보고 또 봐도 신기한 사랑 미인과 야수
    (繰り返し見ても 不思議な愛 美人と野獣)

    아--- (あーーー)

    昨日、とある研究会で著名な比較文学者の話を聞いたのだが、その話の中で「翻訳とは行間に込められた意を訳すことである」というWalter Benjamin(だったか?)の名言があった。北朝鮮版訳も「行間」を「主体的」に訳したような感がある。とはいえ、「꿈과도 같은 달콤한 사랑 (夢のような 甘い恋)」などという実に北朝鮮らしからぬ、しかして美しい表現は好きだ。

    ARFに出席するためにプノンペンを訪れている北朝鮮の朴宜春外相は、金正恩さんの結婚について質問され、咳払いをして不快な表情を見せたと「中央日報」が報じているが、横に座っていた女性がフィアンセかワイフであれば、この歌の歌詞は相当に「来た」はずである。

    「中央日報」記事:「北朝鮮外相、金正恩の結婚に関する質問に咳払い」
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120713-00000009-cnippou-kr

    <追記:2012/07/15 21:01>
    歌を聞いていたら、朝鮮語の書き写しが間違っていたので修正した。

    「<録画実況>敬愛する金正恩同志をお迎えし開催されたモランボン楽団プレビュー公演」(2012年7月11日 「朝鮮中央TV」)

    「朝鮮中央TV」がプレビュー公演の全編を放映したようだ。uriminzokkiriにアップロードされたものを視聴中だが、再びぶっ飛んでいる。全部見た後に記事にするが、番組の編集からして違う。カメラが頻繁に切り替えられ、バイオリニストが様々な角度から大写しになるなど、これまで見た北朝鮮の音楽会番組とは全く構成が違う。また、過去記事に書いた「外国人らしき女性」は朝鮮人民であったが、彼女が弾くベースがとても効いている。これまで、こんなにベースを効かせた北朝鮮音楽はなかったのではないだろうか。まだ、ミッキーマウスは出てこないが、続きを見ることにする。

    まだ途中であるが、感想の続きを書く。
    背景にはいくつかの分かれた大型画面があり、画像が映し出されるが、北朝鮮のコンサートでしばしば登場するような人民軍や工業施設などは出てきていない。写真が出てきても山や月など、幻想的な風景である。「無名戦士」の歌の背景で、花火と共に映し出される人民軍人の彫刻がしばらく出てきた。

    また、歌曲は「将軍様」に関するものが、約30分の視聴時間に2曲出てきた。普通であれば金正日さんが微笑んでる写真がスクリーンに映し出されるが、それもない。そもそも、ミニスカートで肩を出した女性が将軍様の歌を歌うなど、今までの常識であれば考えられない。冗談ではなく、そんなことをすれば不敬罪(そういう罪状が北朝鮮にあるかは別とし)で銃殺(とまではいかなくても、厳しく罰せられても)になってもおかしくないはずだ。また、続きを見る。

    さらにまた追記を書けば、女性のアクセサリー類が凄い。ネックレスやイヤリングはよしとし、ピアスらしきものを着用している女性もいる。北朝鮮にもピアスがあったのか・・・という感じである。

    なんと、中国の歌(五星紅旗の歌)が出てきた。歌詞は朝鮮語である(2番は中国語になった)。ディズニーの「小さな世界」は何語で歌うのか、楽しみだ。

    今度は、「ロッキーのテーマ」だ!背景で、ロッキーの映画が流れている。ギターのソロも凄い!

    「社会主義を守る」という朝鮮歌謡を歌っている。いつもと違い、明るい社会主義を感じる。

    次は、My Way!

    「小さな世界」は朝鮮語だった。しかし、韓国で歌われている「公式バージョン」かは分からない。ミッキーとミニーがダンスをしている。

    「くまのプーさん」の歌も・・「ビビディバビデブ」を朝鮮語で歌い出した。「ミッキーマウスマーチ」も。「ミッキーマウス」と歌っている。「美女と野獣」を朝鮮語で歌い出した。「眠れる森の美女」の音楽の背景で、キスシーンが映し出されている。「白雪姫」の「ハイホー、ハイホー」を朝鮮語で歌っている。

    今、最後まで見終えたところである。途中で書き込んでいったので、twitterのようになってしまったが、本当にここまでやるとは思えないできである。公演の最後の部分では、朝鮮労働党を称える歌(この時、背景には労働党の紋章と赤旗が映し出された)と金正恩さんを称える歌が出てきているが、「金正恩」という名前が入り、彼を称える歌はこれまで聞いたことはなかった。しかも金正恩さんについている枕詞は「敬愛する」ではなくて「親近なる」で、これも初めて聞いた。今後、朝鮮人民が金正恩さんについて語るときに何というようになるのか。「敬愛する」から「親近なる」に変わっていくのか。

    ともかくも、全編をカットすることなく「朝鮮中央TV」で放映してしまったとすれば、実に凄いことである。朝鮮人民は、これを見てどう思ったのであろうか。この公演に見られる米国のソフトパワーもさることながら、繰り返し書くが、金正恩さんはよくやった。北朝鮮は、「記念碑的創造物」という言葉をよく使うが、この公演はある意味「記念碑的創造物」以上の価値を持つと思う。

    その背景には何があるのか。外部世界、特に米国に対して融和のシグナルを送っているのか。また、韓国からの密輸DVDが蔓延しているといわれる北朝鮮社会に「俺だってそのぐらいできる」ということを示したかったのか。いずれにせよ「首領様と全く同じ」金正恩さんが、首領様や将軍様ができなかったことをやってのけたには違いない。何か「首領様(将軍様)と全く同じ」路線を脱却し、金正恩路線に進む予感がする。北朝鮮が「全く同じ」という言葉をどれだけ使うのかにも注目したい。

    嬉しそうに拍手する金正恩さん
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    Source:KCTV,http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-11-21-y.flv

    ガッツポーズをする金正恩さん
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    Source:KCTV,http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-11-21-y.flv

    「記念碑的」公演は、しっかりとダウンロードしたので、後でもう一度見直そうと思う。

    「米国務省定例記者会見:北朝鮮によるディズニーキャラクターの使用」(2012年7月10日 U.S. Department of State)

    早速、ディズニーキャラクターの話題が、米国務省の定例記者会見で質問された。

    http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2012/07/194830.htm

    質問者は、北朝鮮によりディズニーの知的財産権が侵害されたことについての考えを国務省スポークスマンに質問している。スポークスマンの答えは実に国務省らしい。つまり、北朝鮮の行為は知的財産権の侵害であるにもかかわらず、それは彼らが履行しなければならない国際ルールの一つに過ぎないと答えているのである。また、ウォルト・ディズニー社もこの件について、今のところ国務省へのコンタクトはないとのことである。米国ディズニー社のHPを確認したが、この問題に関するステイトメントは出ていなかった。

    前に「国務省らしい」と書いたのは、彼らが金正恩さんによるディズニーキャラクターの使用を知的財産権の侵害として問題視するのではなく、むしろ北朝鮮における米国のソフトパワーとして歓迎しているようだからである。また、「ディズニーは大会社」、「知財権侵害はあちこちで受けている」などとし、経済的な利益からすれば北朝鮮による知財権侵害など問題ではないというスタンスが感じられる。この問題について、ディズニー社と国務省が水面下で何らかの協議をしたのかどうかは分からないが、米国のソフトパワーが北朝鮮で作用するというメリットを考慮すれば、そのような接触があり、ディズニー社へ何らかの要請がなされたと考えても不思議ではない。

    金正恩さんが、どれだけソフトパワーについて認識しているかについては分からない。しかし、金正日さんと比べれば相当に「緩い」。それは無知が故に緩いのか、よく知っているが故に緩いのか、はたまた自信があるが故に緩いのかは分からないが、北朝鮮社会を活性化させる風になることは間違いない。

    極端な言い方をすれば、金正日時代までは、北朝鮮は朝鮮戦争が停戦になった1953年で止まっていた。語られることは、抗日武装戦線と朝鮮戦争、全てがそれに繋がる事象として捉えられていた。金日成さんはその時代を生き、金正日さんはその時代の話をよく知っていたので、そこから抜け出そうともしなかった。しかし、金正恩さんは、抗日武装戦線も朝鮮戦争も知らない。若い韓国人よりも知っているであろうが、それでも実体験としては何もないはずである。

    だからであろうか、1953年で停止したままの北朝鮮に大きな疑問を抱いているのかもしれない。もちろん、それを否定することは自分を否定することにも繋がる。しかし、それを少しずつでも2012年に向けて動かそうとしているのではないだろうか。

    その時に、金日成・金正日世代の老人たちがどう反応するのか。金正恩さんは彼らの反発に対抗できるのか。また、その中間世代で金正恩さんの世話役である張成沢さんや崔龍海さんは、どのような考えを持ち、そして老人と金正恩さんの間に立って動くのであろうか。

    「<記録映画>敬愛する金正恩同志が新たに組織されたモランボン楽団をのプレビュー公演を指導された-2012.7.6」(2012年7月9日 「朝鮮中央TV」)

    意外にも早く、金正恩さんのモランボン楽団プレビュー公演の様子を伝える動画(記録映画)が公表された。

    http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-09-11-1-y.flv

    これを見て、ぶっ飛んだ。「ブラボー金正恩同志!」とでも言いたい。静止画でもある程度は予想できたのだが、ここまでやるとは思わなかった。「シバの女王」は、ポールモーリアだった。今、YouTubeでポールモーリアの「シバの女王」を探して聞きながらこの記事を書いているが、ポールモーリアさんには大変失礼ながら、モランボン楽団も遜色ない。番組の背景で流れる曲と画面は必ずしも一致していないが、ミニスカートのバイオリニストが躍動しながらバイオリンを弾く姿など、もう北朝鮮ではない。

    <追記>音楽音痴丸出しなのだが、動画中で流れているのは「エーゲ海の真珠」だった。

    アナウンスを聞きながら、いくつかメモをしたのだが、「新しくて特色がある」、「既存の慣例から抜け出し、新しくて独特に創造した」、「過去の既存の枠組みから完全に抜け出した」、「新しい味のある公演」などと紹介し、モランボン楽団は、「主体的立場にしっかりと立ち、我々の音楽芸術を世界的水準に発展させようとされた敬愛する金正恩同志」が創造し、金正恩さんも「内容と現実が新しい状況に至った公演」と高く評価したと伝えている。

    踊る「ディズニー」キャラクターたち
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    Source:KCTV,http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-09-11-1-y.flv

    指揮する「ミッキーマウス」
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    Source:KCTV,http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-09-11-1-y.flv

    光の関係かもしれないが、外国人と思わしき女性(右端)。そうでなければ、茶髪なのか。
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    Source:KCTV,http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-09-11-1-y.flv

    大写しになった謎の女性
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    Source:KCTV,http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-09-11-1-y.flv

    こんなに嬉しそうな顔をしている人民軍人は見たことがない
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    Source:KCTV,http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-09-11-1-y.flv

    ブラボー!金正恩同志!
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    Source:KCTV,http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-09-11-1-y.flv

    アナウンスでは、金日成・金正日愛国主義などとも言っているが、これは完全に異質である。もしかすると、このようなスタイルの公演は、幹部だけが見る「内輪」のコンサートでは既に行われていたのかもしれないが、それをほぼ即日、テレビで朝鮮人民に公開してしまうなど、これは金正恩スタイルだと評価する。

    ここは、人民の食の問題も考えずに音楽会ばかりやっているなどと言わずに(そして、著作権の問題はさておき)、よくやったと言いたい。

    祝!「労働新聞」サイト復活(2012年7月9日)

    私にとっては、本当に「祝!」なのだが、「労働新聞」のサイトが復活した。細かいことは調べていないが、特に変わったこともなく、記事が読めるようになっている。心配した「資本主義化」も今のところしていないようである。

    そのトップに出ている写真記事「朝鮮人民軍最高司令官金正恩同志が祖国解放戦争勝利記念館をご覧になった」より
    2012-07-09-01-01.jpg
    Source:「労働新聞」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2012-07-09-0001

    大同江ビールがあれば、それで乾杯したいところだ。

    <追記:2012/07/09 21:13>
    コメントを頂きましたので、URLを書いておきます。
    http://www.rodong.rep.kp/InterKo/
    今確かめましたが、これで「労働新聞」のトップページが出ます。

    「<録画報道>朝鮮人民軍最高司令官金正恩同志が朝鮮人民軍指揮官たちと共に錦繍山太陽宮殿を訪れられた」(2012年7月8日 「朝鮮中央TV」)

    金正恩さんが朝鮮人民軍の幹部と共に金日成さんの遺体が安置されている錦繍山太陽宮殿を命日である7月8日午前0時に訪れたという、動画による番組が「朝鮮中央TV」で放映されたようである。

    http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=10451

    この動画を見て驚いたのは、モランボン楽団プレビュー公演で金正恩さんの横に座っていた女性が同行していることである。しかも、今回は動画の中にかなり大写しで登場している。ミセス金正恩なのか、それとも妹の金ヨジョンさんなのか。金正日さんの葬儀の際に金正恩さんの後ろに立っていた女性と比較してみると、背丈や顔の輪郭は同じように見える。髪型は葬儀の時は後ろで一つ結び、今回は後ろでまとめているのかもしれないが、ボーイッシュな髪型である。

    金日成さんが乗っていた車を見る女性
    2012-07-08-11-yflv_000249560.jpg
    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?ptype=movie2&no=10451

    モランボン公演の時は場の雰囲気などからミセス金正恩の可能性も考えたが、金日成さんの命日の参拝に同行していることや、葬儀の時の写真との比較などからして、妹の金ヨジョンさんの可能性が高い気がする。

    <追記:2012/07/09 21:42>
    モランボン公演などに同行した女性についての記事が日本のマスコミにも出ている。

    例:「毎日新聞」の「<北朝鮮>正恩氏の隣に若い女性 妹イェジョン氏か」
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120709-00000088-mai-int

    よいのであるが、彼女の名前は「ヨジョン」なのか「イェジョン」なのか。北朝鮮でもそうであると思うが、通常、娘は父親の名前にある漢字を引き継がなくても良い。息子の場合は、必ず引き継ぐ。金正日さんの3人の息子に「正」が入っているのはそのためだ。金正日さんの父は金日成さんなので、「日」を引き継いでいる。もちろん、金日成さんの本名については諸説あり、「金ソンジュ」説が有力だが、そうであるとすると息子たちは父親の本当の名前を引き継いでいない。今となっては、伝説の将軍「金日成」が彼らの父であるのだから、どうでもよいことなのだろうが。

    <追記:2012/07/11 12:43>
    知り合いの方(追記:ジャーナリストの高橋浩祐さん)が、本ブログを読まれてメールで情報を下さった。それによると、「親の名前の一字を息子たちにつけるというのは、金日成→金正日→金正男、金正恩の家系に特有であって、一般社会では珍しい」とのこと。私も古い記憶で記事を書いてしまったと反省しているのだが、25年以上前に韓国にいたとき、友人に男の子が生まれるということで、彼が「族譜」を見ながら漢字を選んでいたときの話を想い出したからだ。彼は、「一文字は自分の名前から、一文字は族譜から」と言っていたような気がするが、これとて記憶が曖昧である。ましてやそれが韓国一般なのか、彼だけだったのかすら分からない。ただ、韓国人の男の兄弟の名前を見ると、当時は大体同じ漢字が一文字ずつ入っていた。これを父親の名前の字と決めつけたのが間違いの始まりだったのかもしれないが、「族譜」から選んでいたのかもしれない。曖昧ついでに書いておけば、「何代目はどれそれの漢字を使う」という話も聞いた記憶がある。

    話がずれたが、金正日さんの娘の名前であるが「ジョン」は音からすれば父親の「正」の字を引き継いだのかもしれない。しかし、「ヨ」(여 or 요)と「イェ」(예 or 애)では随分漢字が違ってくる(韓国メディアを見れば、orの部分ははっきるするのであろうが、日本語音訳ではどちらだか分からない)。今まで、言われていたように「ヨ」を無条件にこの記事にも書いてきたが、「ヨ」とするとあまり女性らしい字が思いつかない。しかし、「イェ」であるとまず「愛」という字が思いつき、「金愛正」とすればそれらしい名前になるし、金正日さんの「正」を引き継いでいなければ「金愛情」も可能である。さすがに「愛情」はやり過ぎだと思うが、絶対にないとは言えない。謎の女性の謎は深まるばかりだ。

    <追記:2012/07/11 12:43>
    同じ方からの情報がもう一つある。「韓国メディアは金恩正の妹を김여정と表記。漢字は中国メディアや日本メディアは、金汝静と表記」とのことだ。「ヨ」はこの字なら女性らしい。

    しかし、この女性、実に身のこなしが洗練されている。金正恩さんや周りの軍人と全く違う。北朝鮮で使う言葉かは分からないが、韓国で使う言葉で表現すれば、金正恩さん他はある意味「촌스럽다」(田舎くさい)。しかし、この女性には촌스러운(田舎くさい)部分は見られない。どんな環境で育ち、どんな教育を受けたのであろうか。

    労働新聞サイトが消えた(2012年7月8日)

    今朝、「労働新聞」を読もうと思ったら、サイトが消えていた。今まで使っていたURLはNAENARAに繋がるようになっている。北朝鮮系のサイトは、時として消えたり接続不能になるので、単にメンテナンス中なのかもしれない。「労働新聞」サイトへのアクセスを有料化するという話も聞いたので、有料化の準備に入ったのであろうか。北朝鮮がよく使う表現を借りていえば、「僅かな金を受け取るために有料化するよりも、進歩的人民に朝鮮のニュースを伝えるのが正しい考え(몇분의 돈을 받기 위해 유료화하는 것보다 진보적 인민들에게 조선 소식을 전달하는 것이 옳바른 생각)」ということになるはずなのだが。「労働新聞」は、重要なソースだったので復活して欲しい。ま、「欲しい物には代価を支払え」という「資本主義化」がここまで達したのであれば、それはそれで立派であるが。

    <追記:2012/07/08 19:18>
    「労働新聞」サイトは未だに復活していない。メンテナンスにしては長すぎる。「朝鮮中央通信」、「uriminzokkiri」ともに「労働新聞」にジャンプするバナーは残っているが、クリックするとNAENARAに行ってしまう。昼頃は、一時的にリンクが切れていたが、NAENARAで復活している。NAENARAは北朝鮮憲法を参照する以外ではあまり見ないし、ましてや朝鮮語版以外を見ることは少ない。「労働新聞」のバナーをクリックすると英語版にジャンプするので眺めていたら、平和自動車のフィッパラムのバナーがあった。ハイパーリンクはないのだが、「Durable & Reliable」と書いてあるので笑ってしまった。平和自動車の車が仮に北朝鮮以外で走っているとしても、中国であろうが、その可能性も限りなく低い。その他の言語は分からないので、日本語のページを見たら「頑丈でシュア-な」と書いてあった。「Reliable」を「シュアー」と訳すのはいただけない。ちなみに、朝鮮語ページにはこの広告は出ていない。

    <追記:2012/07/09 6:24>
    「労働新聞」は相変わらず見ることができない。「朝鮮中央通信」では、「労働新聞」などの概要を伝える記事を配信しているが、7月7日以降、それもない。「7月8日は、金日成逝去日なので、新聞休刊か」というコメントを頂いたが、そうなのであろうか。そうだとしても、サイトまで閉鎖する必要はないと思うのだが。

    <追記:2012/07/09 17:14>
    「労働新聞」にはまだつながらない。これまで労働新聞に繋がっていたURLでは、404 Not Foundエラーが出る。このエラーメッセージは、労働新聞が使っていたサーバーから返されているようなので、サーバーは稼働しているようである。uriminzokkiriや中央通信からは、NAENARAに相変わらずリダイレクトされてしまう。「労働新聞」のサイトは、「朝鮮中央通信」に比べ記事検索がしやすく、よくできていた上、「いつでも検索できる」という気持ちで、ダウンロードしていない重要な記事もたくさんある。復活が待ち遠しい。

    「私が見た南朝鮮社会 南朝鮮を脱出した朴ジョンスクさんとのインタビュー」(2012年7月5日 uriminzokkiri on You Tube)

    You Tubeを見ていたら、uriminzokkiriがアップロードしたこのようなタイトルの動画があった。シリーズで1と2に分かれている。

    http://www.youtube.com/watch?v=evTiHTFuaFc&feature=channel&list=UL
    http://www.youtube.com/watch?v=e8Ufqv3_gLU&feature=channel&list=UL

    「朝鮮中央通信」で配信されたような動画ではなく、1人の北朝鮮記者による単独インタビューである。音声状態も画像も良く、とても聞き取りやすい。編集はされているが、北朝鮮国内向けの番組ではなく、対南宣伝用の番組なので編集も緩い。また、朴さんの言葉は実に聞き取りやすい。使う語彙も語調も「韓国語(ソウル方言)」だからであろう。韓国の人が聞いたら、そうじゃないというかもしれないが、少なくとも私にはそうである。話の中でも「理解」ということばを、「イヘ」と発音し、北朝鮮で使う「リヘ」という発音に言い直したりしている。北朝鮮では使わないような外来語も使っている。外来語で言ってしまい、それを別の言葉で言い換え説明するような場面も見られる。

    話としては、過去記事に書いた「労働新聞」に出たものよりもおもしろい。韓国の政府関係者、脱北者援助団体、キリスト教関係者が、いかに脱北に手を貸したり、北朝鮮情報を入手しようとしているのかということが、真偽のほどは別とし、具体的に語られている。

    その中でもおもしろかったのは、北朝鮮の様子の隠し撮りのやり方についての説明である。朴さんによると、鞄の中に隠しカメラを入れ、わざわざ「敢えて悲惨に見えるように、髪の毛も洗わないで出てきた、おばあさんの前に行」き、鞄に隠したカメラを回しながら「これいくらですか」と尋ねる。するとおばあさんたちは訳も分からず何かを言う。そして、それを北朝鮮の闇市場の悲惨な姿であるがごとく紹介しているというのである。この話を聞いて思ったのは、そこでの物売りが悲惨であるかどうかはさておき、北朝鮮には闇市場がやっぱりあるのだということである。

    番組の最後では、朴さんの息子が登場し、「南朝鮮保守メディアが、自分が炭鉱に連れて行かれて生きるか死ぬかの状態だと母を脅して北朝鮮に連れ戻したと言っているが、真っ赤な嘘だ」と発言している。本当に脅迫されたのであれば、脱北者はたくさんいるので、ことさら朴さんの息子を狙う必要もなかったと思うのだが、これもわからない。

    「敬愛する金正恩同志が新たに組織されたモランボン楽団のプレビュー公演を観覧された」(2012年7月7日 「労働新聞」)

    金正恩さんが新たに組織されたモランボン楽団の公演を崔龍海、張成沢さんなど、労働党幹部と共に観覧したというニュースを「労働新聞」が伝えている。

    「労働新聞」:
    http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2012-07-07-0053

    モランボン楽団は、若いメンバーで構成されていると記事には書かれているが、これも金正恩さんにちなんでのことであろうか。また、演奏曲目には北朝鮮の曲以外の曲が多く含まれているのも特徴的である。そのうちに動画が配信されればどんな曲か明らかになろうが、朝鮮語表記から類推すると「チャルダッシュ(ハンガリー音楽)」、「シバの女王(どのシバの女王かは不明)」、「ジプシーの歌(オペラ・カルメンより?)」、「ダラス(?)」、「世界童話名曲メドレー」などが含まれている。演奏された24曲中、非北朝鮮曲が5曲であるから、割合的にはかなり高い。これも金正恩カラーであろうか。

    また、下の写真に見られるように、金正恩さんの横に若い女性が座っている。しかも、肘掛けに腕を乗せるというかなりリラックスした姿勢でもある。右側に座る崔龍海さんと比べると、女性であることを差し引いても対照的である。モランボン楽団の代表が解説のために金正恩さんの横に座っていると考えるのが順当であろうが、リラックスぶりからしてミセス・金正恩かそうでなくてもその候補者かなどと考えてしまう。

    金正恩モランボン楽団女性
    Source:「労働新聞」、http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2012-07-07-0053

    <追記:2012/07/07 20:40>
    「朝鮮中央TV」で放映した「録画報道」がuriminzokkiriに掲載された。これを見て驚いた。

    まず、女性のスカートが短い。中国の北朝鮮レストランで働く「接待員ドンム」すら、洋装の時もこんなに短いスカートをはいていない。

    ミニスカートの演奏家
    2012-07-07-11-yflv_000288080.jpg
    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-07-11-y.flv

    さらに、肌の露出度も激しい(北朝鮮スタンダードで)
    2012-07-07-11-yflv_000227040.jpg
    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-07-11-y.flv

    金正恩さんがスイスで幼少時代に見たのか、ディズニーのスターが登場している。上部の電光板には「小さな世界(It's a small world)」らしき歌詞が出ている。「こんなに狭い世界、こんなに狭い世界」と。
    2012-07-07-11-yflv_000255760.jpg
    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-07-11-y.flv

    「世界童話名曲メドレー」では、ディズニー映画。電光掲示板には白雪姫の「ハイホー、ハイホー」の歌詞が出ている。
    2012-07-07-11-yflv_000272920.jpg
    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-07-11-y.flv

    こちらは「美女と野獣」か「アラジン」?
    2012-07-07-11-yflv_000270640.jpg
    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-07-11-y.flv

    人民大学習堂で英語のクラスを見学したとき、何か古い米国アニメを見ながら英語を勉強していたが、子供向けの「資本主義的」色合いが限りなく少ないものを使っていたようだ。私も子供の頃、米国製のアニメをテレビで見ていたが、日本では放映されていないもののようであった。

    そして、例の女性のクローズアップ。相変わらずリラックスしている。
    2012-07-07-11-yflv_000247040.jpg
    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-07-11-y.flv

    「労働新聞」記事では読み飛ばしていたが、「朝鮮中央TV」のアナウンスを聞いていたら、金正恩さんの言葉として「(北朝鮮の伝統に基づく)立派なものを創造することとともに、外国のものも良いものは果敢に受け入れ」るべきだといっている。「外国のもの」といっているが、この公演に出てくるのは、クラシックを除けば「米国」のものがほとんどのように見える。

    この番組は「記録映画」ではないが、そのうちにこの公演が「記録映画」としてテレビで放映されれば、少なからぬ朝鮮人民はショックを受けるであろう。それとも、もう既に朝鮮人民は私が思うほどうぶではなく、金正恩さんは現実に迎合しようとしているだけなのであろうか。

    「主体」だの「先軍」だの言いながら、一方で急速な変化が起こっているのだろうか。北朝鮮が外国文化に門戸を開くことは歓迎すべきことであるが、どこかで「主体」との整合性がとれなくなるのではないかと、いらぬ心配をしてしまう。

    金正恩さんは、公演終了後に関係者を前に所感を述べているが、その場面にはもう「例の」女性はいなくなっている。誰なのだろうか。

    「<漫才>平壌産院がよい(1981年録画)」(2012年7月6日 「朝鮮中央TV」)

    なんとも古い映像を「朝鮮中央TV」が放送したようだ。

    http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-06-15.flv

    1981年といえば、韓国では光州事件が起きた1980年の翌年で、79年の朴正煕暗殺、全斗煥のクーデターなどで韓国社会が混乱していた時期である。その頃に北朝鮮で放送された映像など、今までに見る機会が私はなかったが、初めて見てなかなかおもしろかった。

    漫才は男性2人コンビでスーツにネクタイを着用している。最近の漫才は軍服を着ているケースがuriminzokkiriで紹介される番組に限っていえば多い。また、サンプル数が限定されているので何ともいいがたいが、この漫才コンビの男性は長身である。80年代の初めといえば、北朝鮮経済は依然として順調で、韓国と比較しても遜色はない時代であった。

    漫才コンビ
    2012-07-06-15flv_000397040.jpg
    Source: KCTV,http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-06-15.flv

    話の内容は、漫才の形で新たに建設された平壌産院を紹介しながら、最後の部分で同産院を建設してくれた「父なる首領様」と「栄光的な党中央」に感謝の言葉を述べている。言うまでもなく、「首領様」は金日成さんであるが、「栄光的な党中央」は対外的には公表されていなかった金正日さんのことである。金正日さんが「党中央」と呼ばれていたことは、日本で出版された専門書の記述などから知っていたが、それを北朝鮮の番組の中で聞いたのはこれが初めてである。

    ただそれだけのことではあるが、歴史の流れを感じた。

    ウルブライト元米国務長官が出した「なぞなぞ」(2012年7月5日 「朝鮮中央通信」)

    なぜこのタイミングでこのような逸話を持ち出したのか分からないのだが・・・記事によると、

    2000年10月に米国のウルブライト国務長官(当時)が訪朝したときの宴会での出来事である。
    ウルブライト長官が「10本の指で16という数字を出すにはどうすれば良いのか?」というなぞなぞを出した。
    これを聞いた金正日さんは、「そんなもの簡単だ」と両手を出し、親指を重ねて「×」の記号を作り、残りの指で4×4!
    ウルブライト長官は、金正日さんの英知に感嘆を禁じ得なかったそうだ。

    よいのであるが、なぜこのタイミングでかが分からない。

    「祖国統一汎民族連合南側本部副委員長の帰還に関する北南共同報道文」(2012年7月3日 「朝鮮中央通信」)

    盧修熙・祖国統一汎民族連合南側本部副議長が7月5日に板門店を経由して韓国に戻るということを伝える「朝鮮中央通信」の記事が3日に出た。盧修熙さんは、3月24日から実に約100日間北朝鮮に滞在した。その間、北朝鮮の各地、といっても観光地を回り、学校などを訪問した。3月といえばまだ北朝鮮は寒い時期で、冬用のスーツしか持っていなかったのか、暑くなってからは、バッジこそ付けていなかったが、北朝鮮から提供されたと思わしき半袖の人民服姿で各地を訪問していた。

    「朝鮮中央TV」は、盧修熙さんが「金日成将軍の歌」を口ずさんだり、金日成さんを称賛するような文言を紹介した。韓国の「朝鮮日報」などは、板門店経由の帰国を認めず、北朝鮮に入国した時のように中国経由とさせるべきだとしているが、それでは北朝鮮にとって盧修熙さんを利用した最終・最大の宣伝をすることができないので、無理矢理にでも板門店経由での帰国を断行するであろう。今日の夕方までには韓国のメディアや北朝鮮のメディアで板門店の軍事境界線を渡る盧修熙さんの様子が紹介されるに違いない。

    盧修熙さんの無許可訪朝は、韓国の「保安法」違反となるので、韓国当局は、韓国に帰国し次第逮捕する方針であるという。彼を板門店の報道陣の前で逮捕するのかどうかは分からない。韓国当局の強い意志を示すのであれば、北朝鮮に利用されるのを覚悟の上で、軍事境界線を渡った直後に逮捕となるであろう。

    盧修熙さんは、7月4日に金永南最高人民会議常任委員長と会見したが、さぞかし金正恩さんと会いたかったことであろう。金正恩さんと会っていれば、韓国側もさぞかし彼のパーソナリティーについていろいろな情報を期待できたであろうが、盧修熙さんを調べ上げたところで、たいした情報は得られないであろう。

    これから、板門店でセレモニーが繰り広げられるのであろうが、楽しみだ。

    盧修熙さんと金永南さん
    ロスヒとキムヨンナム
    Source: KCNA, http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=kor

    <追記:2012/07/05 22:34>
    さて、研究会を終えて家に戻ったら、予想通り「板門店越境イベント」が「朝鮮中央通信」にて動画で配信されていた。これまでの越境イベントにどれほどの朝鮮人民が動員されたのかは分からないが、今回はかなりの人数がいた。そもそも、板門店は普通の朝鮮人民は近づけないところであるはずだ。そこに、その属性は分からないが、これほどの人民を連れてきたのは、ある意味凄いと思う。というのは、南に越境するのにも絶好のチャンスであるからだ。ここで越境し、北朝鮮側に捕捉、あるいは射殺されれば韓国側の絶好の宣伝材料となる。よほど身元の堅い人々だけを集めたのであろう。このようなことを書くのは、北朝鮮が、このようなイベントで細心の注意を払うことを知っているからである。

    盧修熙さんは、これに先だち平壌でお別れ会をやっている。「朝鮮は一つ」がバックで流れる中、「偉大な金正日将軍様に哀悼の意を表しに来たのは当然である」という趣旨の演説をしている。哀悼の意を表しに越境したまでは良いとしても、「将軍様」ではなく、「国防委員長」と言うのが筋である。「将軍様」といった時点で、南北統一に逆行している意味が分からないのが、エモーショナルな盧修熙さんの限界であろう。

    板門閣前に集まった朝鮮人民
    ロスヒ板門店こえ」flv_000012118
    Source:KCNA,http://www.kcna.kp/userAction.do?action=videoindex&lang=kor&newsyear=2012&newsno=751270

    「我ら民族同士、祖国統一」を叫ぶ盧修熙さん
    ロスヒ板門店こえflv_000057118
    Source:KCNA,http://www.kcna.kp/userAction.do?action=videoindex&lang=kor&newsyear=2012&newsno=751270

    盧修熙さん逮捕のために待つ韓国司法当局者
    北側の映像ということもなかろうが、どうにも悪そう
    もう少し愛想のいい人を選べなかったのか
    ロスヒ板門店こえflv_000049438
    Source:KCNA,http://www.kcna.kp/userAction.do?action=videoindex&lang=kor&newsyear=2012&newsno=751270

    軍事境界線を越える
    ロスヒ板門店こえflv_000073678
    Source:KCNA,http://www.kcna.kp/userAction.do?action=videoindex&lang=kor&newsyear=2012&newsno=751270

    逮捕・連行される
    ロスヒ板門店こえflv_000100358
    Source:KCNA,http://www.kcna.kp/userAction.do?action=videoindex&lang=kor&newsyear=2012&newsno=751270

    写真を撮っていた女性と思わしき韓国軍人が追いかける。板門店警備兵の標準装備、サングラスをかけているが背も低いし髪型からして女性。私の板門店訪問では、女性兵士は見たことない。板門店には、背が高い男性兵士を配備するのが常と聞いていたのだが。

    逮捕に抗議する朝鮮人民(騒然としている)
    ロスヒ板門店こえflv_000125598
    Source:KCNA,http://www.kcna.kp/userAction.do?action=videoindex&lang=kor&newsyear=2012&newsno=751270

    以上であるが、無責任な日本人民はショーを堪能した。

    「<記録映画>敬愛する金正恩同志が開城青年公園遊技場を現地指導された 2012年5月24日」(2012年5月26日 「朝鮮中央TV」)

    若干古い放送であるが、Record Chinaの記事「北朝鮮が新たなイメージ作り、女性のショートパンツ着用を許可―米メディア」に触発され、何を今更と書くことにした。

    「朝鮮中央TV」の番組:
    http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-05-26-11-y.flv

    「Record China」の記事:
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120704-00000017-rcdc-cn

    「Record China」の記事によると「食べ物ではピザやハンバーガー、フライドポテトなどのファーストフードも解禁。子ども向けには動物園や遊園地の利用が無料化されている」とのことだが、その実態は、「朝鮮中央TV」が放映した記録映画で確認できる。この映画を見たときに記事を書こうと思ったのだが、北朝鮮にも「ハンバーガーショップ」があるという話を聞いたことがあるような気がしたので、「何を今更」と思い書かなかった。

    開城青年遊技場内のハンバーガーショップを視察する金正恩さん
    2012-05-26-11-yflv_000217040.jpg
    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-05-26-11-y.flv

    見れば分かるように、カウンターに立つ女性の服装をもう少し「資本主義化」すれば、マクドナルドとの違いはほとんどない。

    メニュー
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    http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-05-26-11-y.flv

    メニューはというと、「牛肉ハンバーガー、フライドチキン、マッシュドポテト、ドリンク」セットが560北朝鮮ウォンである。560北朝鮮ウォンという金額が、北朝鮮の賃金からしてどのぐらいのものであろうかは分からない(過去記事で、ランコフさんの記事を元に何か書いたが、失念した)。ただ、国営放送が国内向けにも報じた「記録映画」のはずなので、朝鮮人民、特に地方都市や農村部での生活実感からさほどかけ離れた価格を映し出しているとは思えない。このセットも「資本主義」社会のセットと見た限りでは違いはない。ドリンクに「コカ・コーラ」があるとは思えないが、ジュースや炭酸飲料はあるはずである。

    ガラスケースの中には
    2012-05-26-11-yflv_000200040.jpg
    http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-05-26-11-y.flv

    ガラスケースの中には、フランクフルトや海苔巻きがある。一番右の食べ物は不明であるが、もしかしたら「おでん」かもしれない。フランクフルトが「資本主義」的であることはいうまでもないが、海苔巻きや「おでん」と思わしきものなど、憎き「日帝」が持ち込んだ食べ物を、抗日パルチザンの国で「南朝鮮傀儡ども」のように販売しているのには驚いた。こうした食べ物を提供することについて、批判するつもりなど全くない。むしろ、どこの国の食べ物であれ、おいしければ食べるのが一番幸せなことであるはずだ。これが、金正恩時代の新しいカラーであればそれは望ましいことであるし、海苔巻きやおでんなど、韓国同様、自国の食べ物として食されてきたのかもしれない。

    「Record China」が言う、ショートパンツについては分からないが、厚底シューズについては、「資本主義」と関係なく着用しているはずである。というのは、苦難の行軍時代に生まれた(あるいは、成長期にあった)中国の北朝鮮レストランで働く「接待員ドンム」(ウエイトレス)たちはことごとく背が低く、それをカバーするために皆、厚底シューズを履いているのを私は目撃している。もしかすると、「Record China」がいうのは純粋なファッション目的の厚底シューズなのかもしれないが、「朝鮮中央TV」に登場する女性たちの多くが、ハイヒールなど高い靴を履いている。

    記事にしようかと思って迷っていたが、金正恩さんが多分に「資本主義」的であることは、今朝見た「<録画報道>敬愛する金正恩同志が平壌靴下工場と児童百貨店を現地指導された」という番組を見て感じていたところである。例えば、平壌靴下工場では「拡大再生産」をしろと指示をしている。北朝鮮には資本家はいないはずなので、労働力を搾取しながらの拡大再生産ではないとしても、主体が国家であれ労働党であれ、計画に基づかない「拡大再生産」をするというのはきわめて「資本主義的」であると感じられる。また、児童百貨店では、商品を生産した企業所名を販売コーナーに明記し、企業所間で競争を誘発するようにというような指示もしている。さらに、長靴を見ながら、靴のサイズを示す統一基準がないのでそれを統一するようにという指示もしている。

    KCTV「<録画報道>敬愛する金正恩同志が平壌靴下工場と児童百貨店を現地指導された」:
    http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-03-11-y.flv

    こうした報道に限ってだけでも、金正恩さんを見ていて感じるのは、彼は資本主義の世界を知っているということである。金正日さんは、北朝鮮の中から資本主義世界を眺めていた。ところが、金正恩さんは、若い時代に身をもって資本主義世界を体験している。北朝鮮の体制維持という最重要命題を抱えながらも、できる範囲内で「資本主義の良さ」を取り入れようとしているのではないだろうか。朝鮮人民とて、それは歓迎するはずであるし、軍部も含みそれが体制維持に繋がっていくという判断をすれば、決して妨害はしないであろう。

    「Record China」の記事に触発されて、北朝鮮メディア報道の2つを一気に取り上げた。

    「<音楽解説>母なる党に対する誇り高き賛歌『<歌謡>あなたは母』」(2012年7月3日 「朝鮮中央TV」)

    「労働新聞」にもこの歌に関する記事が7月2日に掲載されているが、「朝鮮中央TV」でもこの歌の歌詞や曲調を紹介する番組を放映した。

    「朝鮮中央TV」:
    http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-03-14.flv

    「労働新聞」:
    http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2012-07-02-0009&chAction=D

    「朝鮮中央TV」の番組によると、この歌が発表されたのは今年1月とのことである。朝鮮人民が金正日さん逝去により悲しんでいる時期に発表されたと番組ではいっているが、1月といえば金正恩さんの誕生月でもある(公式発表はないが、1月8日説が有力、過去記事を参照のこと)。「あなたは母」というタイトルから、直感的に金正恩さんの母である高英姫さんとの関連があるのではと思い、7月2日付けの「労働新聞」の記事を読んだのだが、直接的なつながりを示唆するような内容は書かれていなかった。つまり、「母=朝鮮労働党」という歌である。しかし、今日のテレビ番組を見て、やはりこれは高英姫さんと強いつながりがあると感じた。

    番組では、彼女について一切語ってはいないが、その歌詞について「非常に平凡で、人々が日常的に使う言葉、そして母に対する感情」を歌っていると説明している。もちろん「母なる党」であるのだが、先軍的な文言はほとんど含まれておらず、「人民を優しく包む母なる党」を強調している。

    金正日さんのお母さんである金正淑さんは、金日成さんと一緒に抗日革命闘争を行った戦士であるというのが北朝鮮での説明である。では、高英姫さんの位置づけはどうするのか。この歌からすれば、朝鮮労働党を支えた母のような存在で説明されるのではないだろうか。金正日さんは、労働党というよりもむしろ軍事力強化(「核保有国」化)で強盛国家になるための一つの条件をクリアし、その金正日さんを陰で支え、労働党事業に積極的に関与することで党を強化発展させ、朝鮮人民のために尽力した「お母さん」。これが高英姫像とされていくような気がする。

    高英姫さんを偶像化する幹部向けの記録映画が北朝鮮から流出したという報道があるが、その中で彼女がどのように扱われているのか、自分の目で確かめてみたい。当分uriminzokkiriが出すはずはないが、誰かがyou tubeにでもアップロードしてくれると助かる。

    番組では、「あなたは母」の背景で流れる動画も見ることができるが、金正恩さんの「親筆」も映し出される。これも金正恩=朝鮮労働党という構図だけではなく、彼の母である高英姫さんを暗示させるものではないだろうか。

    北朝鮮が、高英姫さんが在日朝鮮人であることをひた隠しにしようとしているかのような報道が多いが、日本で抑圧されて祖国に戻り、朝鮮革命に心血を注いだというようなストーリーもできるのではないだろうか。北朝鮮に帰国した在日朝鮮人に対する差別は、思想云々というよりも、「我々が苦しんでいるときに、日本で良い生活を」という僻みが根底にあるはずである。これは、決して北朝鮮だけの話ではなく、少なくとも私が韓国にいた80年代半ば頃には韓国社会にも根強く残っていた。そして、北朝鮮への帰還事業が80年代半ばに終了し、相当な期間も経過しているので、帰還事業で北朝鮮に戻った在日朝鮮人たちは年を取り社会の一線から退き、その子供や孫たちの世代になっているはずである。まさに、金正恩さんの世代である。だとすると、北朝鮮で生まれ育ち、苦難の行軍も経験した世代ということになるので、「妬み」もなくなっているのではないだろうか。「出身階層」による「身分」が北朝鮮には存在するというが、それと人民の感情というものは必ずしも直結しないと思う。

    「あなたは母」の歌詞を紹介しておく。

    1.
    この国の息子、娘を胸に抱き
    優しく見守ってくれ
    母の千万の愛を与えてくれる党よ

    あなたの大きな心臓の中には
    愛の新しい力が泉のようにわき出し
    あなたは、あなたは、母
    私たちの暮らしに輝かしてくれた母

    2.
    私たちの幸福を花咲かせようと
    この世の全ての風波に打ち勝ち
    母の限りない力
    邁進する党よ

    あなたの永遠のその助けは
    強盛な今日をもたらした
    あなたは、あなたは、母
    私たちの運命を守ってくれる母

    3.
    勇敢で賢明な人民を育てる
    母のその名前は朝鮮労働党

    あなたは郷土の千万里に
    勝利と栄光を打ち立てる
    あなたは、あなたは、母
    私たちの未来を担ってくれる母

    「<紹介編集物>先軍時代の感心な少女」(2012年7月2日 「朝鮮中央TV」)

    過去記事でも紹介した韓ヒョンギョン学生だが、残念ながら亡くなっていた。また、男子のように紹介していたが、女子であった。今日、「朝鮮中央TV」が放送した「先軍時代の感心な少女」という番組の中で亡くなったことを知った。

    故韓ヒョンギョンさん
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-02-18.flv

    父母と兄弟
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-02-18.flv

    家族は、近所の人と共にヒョンギョンさんやその当時の様子について話をしている。なぜか誰も泣いていない。国家の指導者が逝去したときにはあれほど大泣きをする朝鮮人民なのに、自分の娘を失っても泣かないというのはやはり何かおかしい(ちなみに、勲章授与式であろうか、何かの式典をしている場面では両親は泣いている)。

    この肖像画を守るためにヒョンギョンさんは亡くなった
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-02-18.flv

    お父さんは、ヒョンギョンさんの顔には土砂崩れによる傷があったが、ヒョンギョンさんが抱えていた肖像画には「水気も全くなかった」と語っている。豪雨の中、いくら大切に抱えたとはいえ、肖像画が濡れないはずはないが、命をかけて守った肖像画なのだから、そのぐらいのストーリーはあってもよいだろう。それにしても、なぜ「こんなもの」のために中学生の少女が命を落とさなければならないのであろうか。いくら金日成さんや金正日さんが偉大であったとしても、これらはたかが絵である。

    そして授与された「金正日少年栄誉賞」
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-02-18.flv

    私は、ヒョンギョンさんが無事で、このメダルを授与されるという栄誉により、家族共々幸せに暮らすことを願っていたのだが、実に残念である。

    金正恩さんは「感心な子供よ。胸はとても痛いが、この子が見せた清い精神は永遠に残り、将来、この国のもっと優秀な若者たちを育てるであろう。学生のご両親に慰労の言葉を伝えて下さい」という言葉(手紙?)をヒョンギョンさんが亡くなった翌日、6月12日に語っている。やはり「首領、決死擁護」のこの国では、「絵など守らなくて良い」と言えないのか、実に残念だ。

    韓ヒョンギョンさんのご冥福をお祈りする。

    「<録画報道>敬愛する金正恩同志が完工段階のルンラ人民遊園地と建設中の平壌産院ユソン中央研修所を現地指導された」(2012年7月1日 「朝鮮中央TV」)

    1ヶ月ぶりぐらいであろうか、金正恩さんの現地指導の様子を「朝鮮中央TV」が静止画で伝えている。いずれ、この様子を伝える「記録映画」も出てくるであろう。「ユソン」という言葉を訳すことができない。「朝鮮中央TV」の説明を聞く限りでは、どうやら女性特有の病気、例えば乳がんなどの治療をしたり研究するところのようである。

    ルンラ遊園地でも金正恩さんは麦わら帽子をかぶったり、人民服の前のボタンを外してシャツを見せたりしている。これは、今回が初めてではない。今回、映像で確認できた初めての出来事は、金正恩さんの人民服が工事現場視察後に汚れたことである。視察に際して、当然、予備の服は持って行っているであろうし、そうでないとしても、平壌市内の視察なのだから、服が汚れたら直ぐに新しい服を調達できるはずである。ところが、敢えてそれをやらずに、汚れた服を着たまま写真に写っている。人民のために服の汚れなどいとわないという演出であろうか。やることなすこと、全て「演出」といわれる金正恩さんも大変だろうが、やはり目立ってしまう。

    汚れる前の衣服
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-01-11-y.flv

    ここでカウンターに寄りかかって服の前が汚れたのか
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-01-11-y.flv

    人民服の前が汚れてしまった
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-01-11-y.flv

    それにしても、敢えてそうしているのであれば、実に芸が細かい。それほどに、業績のない金正恩さんは苦労をしているのかもしれない。

    もちろん、「お着替えを」と勧めた同行者に「일이 없어」(大丈夫だ)と応じたのであれば、それはそれで金正恩さんのパーソナリティーということになろうが。

    「TEAM AMERICA WORLD POLICE: I'm So Ronery」

    この映画について、いつか書こうと思っていたのだが、今夜、久しぶりにDVDを見直したので、記事にしておく。TEAM AMERICA WORLD POLICEはTrey Parker監督の米国映画である。なぜこの映画を本ブログで取り上げるのかというと、金正日さん、といっても彼の操り人形が登場するからである。この映画は、操り人形による映画で、雰囲気としてはサンダーバードに近い。ストーリーは、米国のWORLD POLICEを語るチームがテロリスト、そしてWMDで世界を壊滅させようとする金正日さんと戦うというものである。結局、正義(WORLD POLICE)は勝つのであるが、全編パロディーで勧善懲悪ものではない。

    つまり、米国を象徴するWORLD POLICEも、やることなすこと利己主義的(エッフェル塔、凱旋門、ルーブル美術館、スフィンクスなどを目的達成のために躊躇することなく破壊する)で、しかも米国の退廃ぶりを、例えば「誰もがAIDS」という歌を通してパロディーにしている。

    北朝鮮の描写は、やはり米国映画一般に見られるように中国との混同が随所に見られるが、監督がサービストラックのMaking編で語るように、金正日さんについては非常に良く調べられている。特に、彼の眼鏡については、操り人形に付けるためにいくつも作り直したとのことである。映画に出てくる朝鮮語は誤りが多く、また金正日人形が話す朝鮮語も、知っている人間が聞けば出鱈目である。ただし、ところどころ、まともな朝鮮語も出てくるので不思議である。映画の最終部分のクレジットを見ても、韓国系の名前は見当たらないので、朝鮮語を知らない人の自助努力なのかもしれない。

    この映画には、金正日さん以外にも、米国のニュースキャスターであるピーター・ジェニングス、ドキュメンタリー映画監督のマイケル・ムーア、元IAEA事務局長のハンス・ブリックスさんなどが登場するが、クレジットによると彼らは、名前の使用や演技については許可を与えていないという。ちなみに、ハンス・ブリックスさんは、錦繍山太陽宮殿にいる金正日さんを訪ね、核査察を迫った結果、金正日さんによりサメが泳ぐ水槽に落とされて骨になる。

    で、金正日さんはといえば、結局はゴキブリかと思うや、エイリアンで最後の場面では宇宙船に乗って宇宙に飛んでいく。そして、地球征服のミッションに失敗した罰で、その星の炭鉱で労働させられるというおまけまで付いている。これは、クレジットの最後まで見て歌を聞かないと分からない。

    ともかく、米国も北朝鮮もおもいきりオチョクッタ映画であることは間違いない。

    この映画の存在を知ったのは、ある北朝鮮に関する学術書で紹介されていたからである。どの本だったか失念したが、外国人が書いた本であったと記憶している(調べれば分かるが、今は面倒なのでやる気にならない)。上で「オチョクッタ映画」と書いたが、その最たるものは、金正日さんが歌う「I'm so Ronery」という歌である。映画の冒頭では、金正日さんはテロリストと通訳を通して朝鮮語(出鱈目)で会話をするのであるが、通訳が間違っているということで通訳を自らの手で射殺した後は、英語を話し出す。ただ、その英語の発音が悪く、RとLがことごとく逆転している。この現象は、韓国・朝鮮語の話者というよりも、むしろ日本語の話者で発生する問題だと思うのだが、映画ではそうなっている。なので、金正日さんの歌は、本当はI'm so LONELYということになる。

    I'm so Roneryについては、このキーワードで検索してもらえば、その歌詞や曲は見つかるはずである。関心があるのならば、amazonでもこの映画のDVDは購入可能なはずなので、買ってみる価値はあると思う(このブログを読むような人であれば、だが)。私はamazonでいくらで買ったか忘れたが、中古で千円もしなかったはずである。ただし、パッケージをみていたらR-18と書いてあるので、18才未満の人はやめた方が良いかもしれない。18禁の理由は、人形が射殺される場面などでかなりグロテスク(リアル)な描写がされているためであろうか(若干の性描写もある、とはいえ人形であるが・・・)。

    この映画はパロディーであるが、I'm so Roneryの歌詞の中には、実に真実が含まれている。それは、

    But nobody else seems to rearize it
    When I change the world maybe they'll notice me
    But until then I'rr just be ronery
    Rittle ronery, poor rittle me

    という部分で、2行目の「私が世界を変えたとき、世界は私に気付くであろう」である。確かに世界は、金正日さんが核兵器開発に出るまでは、北朝鮮など無視していた。いってみれば、世界の最貧国の一つでという認識であったはずである。しかし、金正日さんが核開発をし、「世界を変えたとき」に世界は北朝鮮の存在に注目した。この歌の歌詞に、そうしたインプリケーションはないと思うが、偶然とはいえ、実によくできた歌だと思う。

    DVDレンタル店に置いてあるかどうか分からないが、邦題は「チーム・アメリカ ワールドポリス」である。
    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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