17日、「朝鮮中央通信」などに以下。
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朝鮮民主主義人民共和国戦略武力の超強力対応態勢に対する示威、大陸間弾道ミサイル「火星砲-17」型発射
조선민주주의인민공화국 전략무력의 초강력대응태세에 대한 시위
대륙간탄도미싸일 《화성포-17》형 발사
(평양 3월 17일발 조선중앙통신)
朝鮮民主主義人民共和国を相手に狂乱的に行われている米国と南朝鮮傀儡逆徒共の挑発的で侵略的な大規模戦争演習騒動により朝鮮半島地域に最も不安定な安全環境が醸成されている重大な現状の中、朝鮮労働党中央軍事委員会は3月16日、大陸間弾道ミサイル「火星砲-17」型発射訓練を断行することとした。
조선민주주의인민공화국을 상대로 광란적으로 감행되고있는 미국과 남조선괴뢰역도들의 도발적이며 침략적인 대규모전쟁연습소동으로 하여 조선반도지역에 가장 불안정한 안전환경이 조성되고있는 엄중한 형세하에서 조선로동당 중앙군사위원회는 3월 16일 대륙간탄도미싸일 《화성포-17》형발사훈련을 단행하도록 하였다.
戦略武器発射訓練は、我々の重大な警告を無視し、無責任で無分別な軍事的威嚇に継続して奔走し続けながら、朝鮮半島の緊張を意図的に激化されている敵共により強力な警告を送り、脅威的な現実として近づいている武力衝突の憂慮を認識させ、いつであれ圧倒的な攻勢措置で対応していくという我が党と政府の実践的な行動意志をさらに鮮明に示す契機となる。
전략무기발사훈련은 우리의 엄중한 경고를 외면하고 무책임하고 무분별한 군사적위협에 계속 매달리며 조선반도의 긴장을 의도적으로 격화시키고있는 적들에게 보다 강력한 경고를 보내고 위협적인 현실로 다가온 무력충돌우려를 인식시키며 언제든 압도적인 공세조치로 대응해나가려는 우리 당과 정부의 실천적인 행동의지를 더욱 선명히 보여준 계기로 된다.
朝鮮労働党総秘書であられ、朝鮮民主主義人民共和国国務委員長であられる敬愛する金正恩同志が、大陸間弾道ミサイル部隊の発射訓練を現地で指導された。
조선로동당 총비서이시며 조선민주주의인민공화국 국무위원장이신 경애하는 김정은동지께서 대륙간탄도미싸일부대의 발사훈련을 현지에서 지도하시였다.
朝鮮労働党中央委員会主要幹部とミサイル総局の指揮官が敬愛する金正恩同志をお招きして発射訓練を参観した。
조선로동당 중앙위원회 주요간부들과 미싸일총국의 지휘관들이 경애하는 김정은동지를 모시고 발사훈련을 참관하였다.
大陸間弾道ミサイル発射訓練は、我々の核戦争抑止力の機動的で経常的な可動性と信頼性を確認することを目的として行われた。
대륙간탄도미싸일발사훈련은 우리의 핵전쟁억제력의 기동적이며 경상적인 가동성과 신뢰성을 확인하는데 목적을 두고 진행되였다.
平壌国際空港から発射された大陸間弾道ミサイル「火星砲-17」型は、最大頂点高度6045kmまで上昇し、距離100.2kmを4151秒間飛行し、朝鮮東海の公海上の目標水域に着弾した。
평양국제비행장에서 발사된 대륙간탄도미싸일 《화성포-17》형은 최대정점고도 6,045㎞까지 상승하며 거리 1,000.2㎞를 4,151s간 비행하여 조선동해 공해상 목표수역에 탄착되였다.
発射訓練は、周辺国家の安全にいかなる否定的な影響も与えなかった。
발사훈련은 주변국가들의 안전에 그 어떤 부정적영향을 끼치지 않았다.
発射訓練を通して、大陸間弾道ミサイル部隊の臨戦態勢と共和国戦略武力の非常な戦闘性が確認され、信頼性が厳格に検証された。
발사훈련을 통하여 대륙간탄도미싸일부대의 림전태세와 공화국전략무력의 비상한 전투성이 확인되고 신뢰성이 엄격히 검증되였다.
敬愛する金正恩同志は、発射訓練を参観された後、大きな満足を示されながら、さらに高度化されている我々の核戦略武力の機動体系に対する確信と担保を再びはっきりと立証したと言われた。
경애하는 김정은동지께서는 발사훈련을 참관하신 후 커다란 만족을 표시하시면서 더더욱 고도화되고있는 우리 핵전략무력의 가동체계들에 대한 확신과 담보를 다시한번 뚜렷이 립증하였다고 말씀하시였다.
敬愛する金正恩同志は、展望的な国家の安全環境と敵共の脅威に対処していくための我々の活動方向と路線には変わりはないと言われながら、誰も取り戻せない核戦争抑止力強化で敵共に恐怖を与え、実際の戦争を抑止し、我々の人民の平和的な生活と社会主義建設闘争をしっかりと担保しなければならないと言われた。
경애하는 김정은동지께서는 전망적인 국가의 안전환경과 적들의 위협에 대처해나가기 위한 우리의 활동방향과 로선에는 변함이 없다고 하시면서 누구도 되돌릴수 없는 핵전쟁억제력강화로써 적들에게 두려움을 주고 실제 전쟁을 억제하며 우리 인민의 평화적인 삶과 사회주의건설투쟁을 믿음직하게 담보하여야 한다고 말씀하시였다.
敬愛する金正恩同志は、共和国を露骨に敵対視し、朝鮮半島地域で大規模軍事演習を頻繁に行っている米国と南朝鮮に、その無謀姓を継続して認識させていくと言われながら、反共和国軍事的蠢動が持続し、拡大されるほど、敵共に近づいてくる引き返すことができない脅威が重大なレベルに至ることになることを自ら気付かせるようにすると対敵対応方針を述べられた。
경애하는 김정은동지께서는 우리 공화국을 로골적으로 적대시하며 조선반도지역에서 대규모군사연습을 빈번히 벌리고있는 미국과 남조선에 그 무모성을 계속 인식시킬것이라고 하시면서 반공화국군사적준동이 지속되고 확대될수록 저들에게 다가오는 돌이킬수 없는 위협이 엄중한 수준에 이르게 된다는것을 스스로 깨닫게 만들것이라고 대적대응방침을 피력하시였다.
敬愛する金正恩同志は、核には核で、正面対決には正面対決で応えるという我が党と共和国政府の厳粛な立場を再び想起させながら、いかなる武力衝突と戦争にも対応できるよう戦略武力の迅速対応態勢を厳格に維持していくことについて強調された。
경애하는 김정은동지께서는 핵에는 핵으로,정면대결에는 정면대결로 대답할것이라는 우리 당과 공화국정부의 엄숙한 천명을 다시금 상기하시면서 그 어떤 무력충돌과 전쟁에도 림할수 있도록 전략무력의 신속대응태세를 엄격히 유지해나갈데 대하여 강조하시였다.
共和国戦略武力は、いつであれ自己の重大な使命を決行する準備に完璧を期すことになる。
공화국핵전략무력은 그 언제든 자기의 중대한 사명을 결행할 준비에 완벽을 기해나갈것이다.(끝)

Source: KCNA, 2023/03/17

Source: KCNA, 2023/03/17

Source: KCNA, 2023/03/17

Source: KCNA, 2023/03/17

Source: KCNA, 2023/03/17

Source: KCNA, 2023/03/17

Source: KCNA, 2023/03/17

Source: KCNA, 2023/03/17

Source: KCNA, 2023/03/17

Source: KCNA, 2023/03/17

Source: KCNA, 2023/03/17

Source: KCNA, 2023/03/17

Source: KCNA, 2023/03/17

Source: KCNA, 2023/03/17
www.kcna.kp (주체112.3.17.)
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16日朝に発射されたミサイルが「火星砲-17型」だったことが確認された。飛行諸元については、概ね日韓の防衛当局が発表した数値と同じ。地球が写った写真を何枚か公開しているが、どこなのかは追って調べてみる。数枚公開しているので、何かのメッセージが込められている可能性はある。
「娘様」が「元帥様」と共に発射シーンやスクリーンを見ている写真が「朝鮮中央通信」では2枚公開されているが、報道文には娘様に関する言及はない。「朝鮮労働党中央委員会主要幹部」が同行したとあるが、公開された写真で確認できるのは李イルファンだけである。
「娘様」、「火星王女」とでも言うべきか。
<追記>
「朝鮮中央TV」の初回報道はアナウンスのみ。
<追記2>
「元帥様」の服の袖などが白いペイントのようなもので汚れている。「元帥様」が来るので再塗装したか新たに建造された建物のペイントが乾いていなかったので付着したものと思われる。建物を特定するために写真を調べたが朝日の位置から発射地点の西にあること(この日、平壌国際空港付近では太陽はほぼ真西から上がっている)、滑走路のラインから格納庫近くの道ではなく「報道」でも言っているように「平壌国際空港」内であることは分かる。動画報道があれば、発射地点を特定できそうなのだが。
<追記3>
発射地点と「元帥様」の視察地点が特定できた(と思う)。
発射地点は2枚の写真から。

この写真は北から南に向けて撮影している。黄色い丸とオレンジ色の丸の道か水路の形状が同一で、周囲にあるため池の形状や位置関係もほぼ同一である。

Source: KCNA, 2023/03/17 筆者加工
そして発射地点は下の写真のようにT字路の手前にTELが停車している。上の写真の北にあり形状が同じT字路はここしかない。

Source: KCNA, 2023/03/17
「元帥様」の視察地点であるが、「娘様」と一緒に見ている写真からして発射地点の西(太陽との位置関係からして)であることが分かる。周辺を見ると広い駐車場のようなものがあり、青い屋根の建物、そして直ぐ横には丘があり丘の頂上に何か建物があることが確認できる。視察地点の写真には樹木の枝も写り込んでいるので、この丘の上の建物から見ていたものと考えられる。この建物は以前からあったがあまり使われておらず、白いペイントがはげたのだろう。「元帥様」の視察があるということで慌てて塗装したが、乾燥に至らず「元帥様」の高級なコートに壁の白いペイントが付着したものと思われる。
また誰かさんが「塗装の責任者は高射砲で射殺」だとか「犬に食わせた」とかデマを流す事案なのかもしれない。
<追記4>
上の発射地点の推測が当たっていればという前提だが、今回の「火星砲-17」型がこれまでと同じ格納庫にあったものだとすれば、格納庫から発射地点まで8km近く移動したことになる。

過去の発射での移動距離は数百メートルだったとすると、今回は長距離を移動したことになる。約8kmの距離をどのぐらいの時間をかけて移動したのかは分からないが、北朝鮮が言うところの「アンプル化」された液体燃料を装着した形である程度の速度で移動できたのかどうかは注目すべき点である。米国はスパイ衛星で「格納庫」を監視しているはずだ。米国のスパイ衛星が暗闇の中での車両の移動をどこまで見られるのかは不明ながら、仮に見ることができないとすると、北朝鮮が防衛省が発表したところの「7時9分頃」を発射時間にしたのは理にかなっているかも知れない。調べてみると16日の平壌の日の出は6時47分となっており、明るくなり米国のスパイ衛星で発射地点が見られるころには既に発射台が立った状態になっており、確認できた数分後には発射ということだったのかもしれない。いずれにせよ、今回は「アンプル化」された燃料を搭載したと思われる「火星砲-17」型をある程度の距離移動させ、米国のスパイ衛星がミサイルを確認できるとほぼ同時に発射するということをしたのかもしれない。
<追記5>
「朝鮮中央通信」が公開した「火星砲-17」型から撮影したとされる地球の写真だが、Google Earthの北を少し東寄りに回転させたようなイメージだと思う。

Source: Google Earth, 筆者切り取り

Source: KCNA, 2023/03/17
写真の目的は尹錫悦「逆徒」が来ている日本列島をはっきりと見せることにあったのかもしれないが、残念ながら雲がかかっており列島は見えていない。あとは、どのタイミングで撮った写真なのかが問題であろう。推進体に装着したカメラなのか、あるいは弾頭部に装着したカメラなのか。弾頭部に装着したカメラだとするとカメラから送られてくる伝送データをきちんと受信できていたという証拠になる。