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    「朝鮮人民軍将兵たちの礼式開催」:戦略軍も参加 (2015年4月13日 「朝鮮中央TV」)

    「錦繍山太陽宮殿」前広場で開催された「礼式」に、今年は「戦略軍」が参加した。「朝鮮中央通信」は「黄炳瑞同志、李ヨンギル同志をはじめとした朝鮮人民軍指揮官、陸軍、海軍、航空及び反航空軍、戦略軍」が参加したと伝えている。2014年の「礼式」報道では、「朝鮮人民軍陸軍、海軍、航空及び反行軍の将兵」が参加したとしており、「戦略軍」は参加していない。

    「戦略軍」は以前からあったが、北朝鮮で陸海空に加えて、「戦略軍」が新たなユニットとなったことを示しているのか。

    壇上に並んだ各軍の指揮官
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    Source: KCTV, 2015/04/13放送

    行進する海軍の女性「海兵」
    2015-04-13-11-yflv_20150414_074513584.jpg
    Source: KCTV, 2015/04/13放送

    陸海空の順序通りに行進しているとすると、この辺りが「戦略軍」となるはずだが、ナレーションは「戦略軍」を特定しないので分からない。また、軍服は海軍と「革命学院」を除き全て同じに見える。空軍に関しては、軍楽隊の演奏から判断できるが、カメラが写しているのが空軍かは不明。
    2015-04-13-11-yflv_20150414_075001372.jpg
    Source: KCTV, 2015/04/13放送

    所属不明の女性兵士
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    Source: KCTV, 2015/04/13放送

    「革命学院」学生
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    Source: KCTV, 2015/04/13放送

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    No title

    お世話になります。

    北朝鮮の「戦略軍(戦略ロケット軍)」は、その名の通り戦略ロケットの部隊ですが、中国、ロシア、アメリカ同様、陸海空軍とは別組織として存在しています。
    また、核ミサイルを扱うので、どこの国でも管轄もより政治中枢に近い部署のようです。
    アメリカは別として、どこの国でも現物(ミサイル)を伴ったパレードには出てきますが、兵士の行進だけのパレードにはあまり出てこないというか、出てきてもしょうがないのであえて出さないのでしょうが、今回出てきた(らしい)のは、金正恩が対外的にその存在を強調したいから・・・と思ったのですが、やはり現物と一緒でないと、どれがどの部隊なのかさっぱりわからないので、それはないかも。
    強いて言えばむしろ「戦略軍が参加した」ということで国内的に政治的な位置付けを強調したいからなのかもしれません。
    そもそも「戦略軍」の存在を明らかにしたのは金正恩ですから、金正日のように外交取引上のカードとしての現物の存在だけではなく、国内外の軍事戦略上の柱として組織そのものを政治的に高い位置に置きたいのは確かでしょうから。

    このパレードで気になったのは、勲章をつけている兵士が少ないことです。
    普通北朝鮮の軍事パレードには兵士達は目いっぱい勲章をつけておめかしするものですが、今回のパレードではほとんどの兵士がつけていません。
    先頭の部隊長か先頭右端の小隊長の他は、つけている兵士がパラパラでてくるくらいです。
    また、階級章にもかなりバラつきがあります。
    しかも旗は全部隊「先軍旗」で、部隊旗ではない。
    そう考えると、「革命学院」の学生を除けば、これらはほとんど新兵あるいはそれに近い兵士の可能性もあります。
    ですから、必ずしも陸海空、戦略軍の現役兵士がパレードをしているわけではなく、単に閲兵しているエライ人がそれらの所属なのか、背景同然に遠くの方に写っているだけなのか、これからそうした部隊に配属になる予定の兵士達なのかもしれません。

    今年の4月から女性も兵役の対象になったそうですが、それでも、元々女性兵士の多い国だと思います。
    やってる方は大変だと思いますが、こういう軍事パレードを見ていると「やはり北朝鮮はこういう国」ということを実感します。
    わりと楽しいですが、見ているだけで足が攣りそうです。(笑)
    25日の朝鮮人民軍創建記念日も頑張ってほしいものです。


    戦略軍

    コメントありがとうございます。私も軍旗で見分けられるのかと思っていたのですが、皆、同じ旗を持っていましたね。金正恩の太陽宮殿参拝の時は、陸海空+労農赤衛軍がそれぞれの軍旗を持って立っていました。勲章についてもご指摘の通りです。こちらも、「若い新兵」というご指摘ですが、私は勲章で所属部隊を見分けられないように敢えて外しているのではないかと思って見ていました。北朝鮮の軍事パレードでの女性部隊の行進はよくありますが、今回は、男女比率からすると女性の比率がとても高かったような気がしています。

    「建軍節」には、新たな飛び道具が登場するのでしょうか。

    > お世話になります。
    >
    > 北朝鮮の「戦略軍(戦略ロケット軍)」は、その名の通り戦略ロケットの部隊ですが、中国、ロシア、アメリカ同様、陸海空軍とは別組織として存在しています。
    > また、核ミサイルを扱うので、どこの国でも管轄もより政治中枢に近い部署のようです。
    > アメリカは別として、どこの国でも現物(ミサイル)を伴ったパレードには出てきますが、兵士の行進だけのパレードにはあまり出てこないというか、出てきてもしょうがないのであえて出さないのでしょうが、今回出てきた(らしい)のは、金正恩が対外的にその存在を強調したいから・・・と思ったのですが、やはり現物と一緒でないと、どれがどの部隊なのかさっぱりわからないので、それはないかも。
    > 強いて言えばむしろ「戦略軍が参加した」ということで国内的に政治的な位置付けを強調したいからなのかもしれません。
    > そもそも「戦略軍」の存在を明らかにしたのは金正恩ですから、金正日のように外交取引上のカードとしての現物の存在だけではなく、国内外の軍事戦略上の柱として組織そのものを政治的に高い位置に置きたいのは確かでしょうから。
    >
    > このパレードで気になったのは、勲章をつけている兵士が少ないことです。
    > 普通北朝鮮の軍事パレードには兵士達は目いっぱい勲章をつけておめかしするものですが、今回のパレードではほとんどの兵士がつけていません。
    > 先頭の部隊長か先頭右端の小隊長の他は、つけている兵士がパラパラでてくるくらいです。
    > また、階級章にもかなりバラつきがあります。
    > しかも旗は全部隊「先軍旗」で、部隊旗ではない。
    > そう考えると、「革命学院」の学生を除けば、これらはほとんど新兵あるいはそれに近い兵士の可能性もあります。
    > ですから、必ずしも陸海空、戦略軍の現役兵士がパレードをしているわけではなく、単に閲兵しているエライ人がそれらの所属なのか、背景同然に遠くの方に写っているだけなのか、これからそうした部隊に配属になる予定の兵士達なのかもしれません。
    >
    > 今年の4月から女性も兵役の対象になったそうですが、それでも、元々女性兵士の多い国だと思います。
    > やってる方は大変だと思いますが、こういう軍事パレードを見ていると「やはり北朝鮮はこういう国」ということを実感します。
    > わりと楽しいですが、見ているだけで足が攣りそうです。(笑)
    > 25日の朝鮮人民軍創建記念日も頑張ってほしいものです。
    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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