今日、スローガンシリーズが発表され、こちらもなかなか読み応えがあった。こちらについては、新しいスローガンと古いスローガンを区別しなければならないので、別記事にしたいと思う。ともあれ、スローガンがこのように一気に発表されるというのは初めて知った。スローガンというのは、その時、その時、単位毎に適当に(とはいえ、適切に)作っているものとばかり思っていたのだが、どうやら今回発表されたような「一覧表」が存在しているようだ。
パワフルな「朝鮮記録映画」であるが、ストリーミングの状態が周波数変更(再変更があったもよう)以降悪く、通常状態では音声が途切れ、少し前に放送された「朝鮮記録映画」などでは映像まで途切れてしまう。uriminzokkiriがアップロードしてくれれば、きちんとみることができるが、そうでなければ今夜の録画を見直すしかない。

Source: KCTV, 2015/02/12放送
写真などを紹介する記事は追って書こうと思うが、今回の軍事部門指導関連の「朝鮮記録映画」はパワフルだった。「航空及び反航空軍」の指導に関する映像が多かったが、これまではあまり見せなかったMig-29の離着陸画像をたくさん見せていた。記憶が正しければ、これまで動画に大きく登場したのは、古いMig戦闘機だったはずだ。
着陸するMig-29

Source: KCTV, 2015/02/12放送
また「渡河訓練」でも、色々な兵器が出てきた。この辺りは、兵器に詳しい方のコメントを待つところであるが、全体的には、「記録映画」の構成が最近のドキュメンタリーに近づいたような気がする。ただし、ストリーミングの状態が悪いので、そのように見えただけかもしれない。
装甲車に乗る黄炳瑞

Source: KCTV, 2015/02/12放送
1月の「軍事部門指導」だったので、対戦艦ミサイルの紹介はなかったが、なかなか見応えがある「朝鮮記録映画」であった。
そしてなによりも、「最高司令官同志」の足が完治している点である。「12月には死ぬ」などという噂は完全に打ち消されたように、笑顔で元気に指導をする「最高司令官同志」、やはり若いだけあってそう簡単には(あるいは、希望的観測のように)「逝去」することはないようだ。
<追記>
数日前から画面サイズが正方形になっているので、長方形の設定なるとよいのですが。
お世話になります。
MiG-29については8~10月の記録映画の中で元帥様が足を怪我していた時にもコックピットに乗り込むなどかなり登場していたのですが、とにかく元帥様はMig-29が大好きなようです。
モランボン楽団のBGMで、離陸の際、前脚が浮き上がると同時に空気取り入れ口の扉が開くMiG-29独特のシーンを鮮明に見せてくれる映像はなかなかないので、感心しました。
今回の記録映画ではスホーイSu-25地上攻撃機が多く登場していたのがむしろ印象的でした。
ただ、これが地上軍とどの程度連携を取れるのかが未知数ですが。
作戦上、というよりむしろ人間関係的な意味で。
それにしても、この「航空及び反航空軍」というのは「航空自衛隊」並みに呼びにくいうえに意味不明な名称ですね。(笑)
「反航空軍」は旧ソ連でいうところの「防空軍」に相当するものではないかと思うのですが、クーデターに加担した防空軍が解体された旧ソ連と違い、航空軍と統合されてまるで両者の面子を立てるように「航空及び反航空軍」という名になった北朝鮮空軍の正式名称はまるで横浜・F・マリノスのようです。(笑)
★「渡河訓練」の登場兵器について
メインはVTT-323と呼ばれる装甲兵員輸送車で、映画「청원」はこの装甲車に乗り込む若き兵士たちが主役です。
https://www.youtube.com/watch?v=k2Ied5nd3f0
この装甲車は中国の63式装甲兵員輸送車(WZ-531)をベースに北朝鮮が開発したものです。(外見的には車体がちょっと延長されて転輪が片側1つ増えて機銃塔が付いただけのデッドコピー)
中国が独自の兵器運用に合わせて派生車を生み出したように、北朝鮮もまた独自の兵器運用による派生車を作ることを考慮して設計しているようです。
前線指揮車両やロケット砲搭載車、また、今回の記録映画に登場する大砲を積んだ装甲車(後述)とは違いますが、似たものがこの装甲車の派生型として存在します。
特筆すべきは中国のそれや、中国が参考にしたと思われるソ連やアメリカの装甲兵員輸送車も水陸両用で、これらは足をバタバタさせて推力を得る水鳥のようにキャタピラで推力を得ますが、VTT-323はウォータージェットを利用して水上でもかなりの速度で走ります。「청원」ではそのシーンも登場します。
今回は水面が凍結していたので、拝めませんでしたが。
ウォータージェット推進自体は元帥様が初めて乗った旧ソ連製の水陸両用戦車に元来あるものなので珍しくはないですが。
★大砲を積んだ「自走砲」について
M1981 122mm自走加農砲(正式名称不明な為、NATOのコード名)
ソ連が開発したATC-59という砲牽引トラクターをベースに開発した「トクチョン」という車体に122mm砲を搭載したもの。
「トクチョン」も、いくつかの派生車両を生み出すために開発されたもののようで、複数の派生車が存在します。
参考
https://www.youtube.com/watch?v=ERHeBgwQOhU
https://www.youtube.com/watch?v=CqLw-zf1970
(後半で疾走する装甲車)映画「려단정치위원」より流用
★船みたいな装甲車
K-61水陸両用装甲兵員輸送車
・・・といわれていますが、ソ連のK-61水陸両用装甲兵員輸送車とは形が全然違うので、私は別名称を持っていると思います。
これもVTT-323の派生車の一つだと思います。
これも北朝鮮の映画によく出てきます。「중대장」など
いずれもかなり旧式な部類に入る兵器ばかりですが、旧式だからとバカにできないのが旧ソ連系兵器の恐ろしいところです。
それにしても、この記録映画のカメラマンあるいは監督はかなりアングルにこだわっていますね。
どう撮ればかっこよく見えるかというのを映画監督以上に熟知しているように思います。
すでにYoutubeのほうに動画が投稿されて視聴したのですがおしゃっていたような音声の途切れなどはありませんでしたね。
周波数の変更を多くやっているのは2/16の光明星節に合わせてHD放送移行する準備なのかもしれませんね。
この記録映画で興味深かったのがファンビョンソ総政治局長とヒョンヨンチョル人民武力部長が渡河訓練で装甲車や小型戦車などで渡る際に先導をつとめていたころですかね、あと、航空軍の訓練の視察が2012年頃と比べると多くなったのが常態化したことですね。航空軍重視なのがよくわかります。
コメントありがとうございます。YouTubeにアップロードされた動画、昨日見ました。最近は、大型画面上でフルサイズで見ているのですが、高解像度でアップロードされており、見応えがあります。
ストリーミングは相変わらずあまり調子がよくないですね。今週の初め頃、午前中に放送されていないストリーミングの画面で送信者があれこれと周波数や設定の変更をしている様子を見ることができました。衛星放送を受信している機器を調整していたようですが、なかなか苦労していたようです。どのタイミングで画面サイズを変えたのかはわからないのですが、今の正方形サイズは何とかしてほしいですね。YouTubeに正常に受信された動画がアップロードされているので、今回の音声切れ等もストリーミング送信者の受信設備の問題ではないかと思います。
「朝鮮中央TV」のHD化と直接関係があるのかはわかりませんが、uriminzokkiriにアップロードされる動画の画質も向上したような気がしています。映画やテレビ連続劇など、大型画面フルサイズで十分に耐えられる画質になっているようです。
黄炳瑞の装甲車搭乗、「録画報道」では静止画が流れてしましたね。「最高司令官同志」も「前進!」ではなく、「俺に続け!」と突撃隊の先頭に立てばカッコイイのですが、「首領決死擁護」との関係でできないのでしょうか。
> すでにYoutubeのほうに動画が投稿されて視聴したのですがおしゃっていたような音声の途切れなどはありませんでしたね。
> 周波数の変更を多くやっているのは2/16の光明星節に合わせてHD放送移行する準備なのかもしれませんね。
> この記録映画で興味深かったのがファンビョンソ総政治局長とヒョンヨンチョル人民武力部長が渡河訓練で装甲車や小型戦車などで渡る際に先導をつとめていたころですかね、あと、航空軍の訓練の視察が2012年頃と比べると多くなったのが常態化したことですね。航空軍重視なのがよくわかります。
コメントの内容が濃厚で、一気にお返事が書けません。いつもありがとうございます。
Mig-29ですが、お説のとおり離着陸のシーンが圧巻でしたね。空気孔などについては全く無知なので気にもしませんでしたが、モランボン楽団の音楽に合わせて離着陸シーンを低いアングルから連発で見せたり、空中でドッグファイト(をしたことになっていた)シーンもなかなかカッコこかったです。Mig-29に離着陸シーンでしっかりと機体の番号を見せるものと見せないものがあり、何機あるのかよく分かりませんでした。最低2機はあるようですが、その筋では何機保有という話になっているのでしょうか。
島を爆撃していたのは、Su-25なのですか。米空母に見立てた島を攻撃するというのは、明らかに米艦海軍合同演習を意識してのものだと思いますが、戦闘機(ですよね?)を海面ギリギリに飛行させ、潜水艦で魚雷攻撃をするという話でしたね。撮影を意図してだと思うのですが、潜水艦は浮上したまま行ライを発射していましたね。
それにしても、映画に登場する武器をよく見ておられますね。私など、映画のストーリーこそ記憶にあれど、細かい武器についてはよく覚えていません。「渡河訓練」と関係して、最近も「中隊長」という映画を見ていたのですが、そういば、そんな装甲車が出ていました。映画では、事前に棒で水深をチェックしてから入水していたようですが、演習では前に乗った2人の兵士が両側の深さを棒でチェックしていましたね。
時間のある時に、コメントに書かれた映画をもう一度見て、教えて頂いた兵器をよく見たいと思います。
> お世話になります。
>
> MiG-29については8~10月の記録映画の中で元帥様が足を怪我していた時にもコックピットに乗り込むなどかなり登場していたのですが、とにかく元帥様はMig-29が大好きなようです。
> モランボン楽団のBGMで、離陸の際、前脚が浮き上がると同時に空気取り入れ口の扉が開くMiG-29独特のシーンを鮮明に見せてくれる映像はなかなかないので、感心しました。
>
> 今回の記録映画ではスホーイSu-25地上攻撃機が多く登場していたのがむしろ印象的でした。
> ただ、これが地上軍とどの程度連携を取れるのかが未知数ですが。
> 作戦上、というよりむしろ人間関係的な意味で。
>
> それにしても、この「航空及び反航空軍」というのは「航空自衛隊」並みに呼びにくいうえに意味不明な名称ですね。(笑)
>
> 「反航空軍」は旧ソ連でいうところの「防空軍」に相当するものではないかと思うのですが、クーデターに加担した防空軍が解体された旧ソ連と違い、航空軍と統合されてまるで両者の面子を立てるように「航空及び反航空軍」という名になった北朝鮮空軍の正式名称はまるで横浜・F・マリノスのようです。(笑)
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> ★「渡河訓練」の登場兵器について
>
> メインはVTT-323と呼ばれる装甲兵員輸送車で、映画「청원」はこの装甲車に乗り込む若き兵士たちが主役です。
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>
https://www.youtube.com/watch?v=k2Ied5nd3f0
>
> この装甲車は中国の63式装甲兵員輸送車(WZ-531)をベースに北朝鮮が開発したものです。(外見的には車体がちょっと延長されて転輪が片側1つ増えて機銃塔が付いただけのデッドコピー)
>
> 中国が独自の兵器運用に合わせて派生車を生み出したように、北朝鮮もまた独自の兵器運用による派生車を作ることを考慮して設計しているようです。
> 前線指揮車両やロケット砲搭載車、また、今回の記録映画に登場する大砲を積んだ装甲車(後述)とは違いますが、似たものがこの装甲車の派生型として存在します。
>
> 特筆すべきは中国のそれや、中国が参考にしたと思われるソ連やアメリカの装甲兵員輸送車も水陸両用で、これらは足をバタバタさせて推力を得る水鳥のようにキャタピラで推力を得ますが、VTT-323はウォータージェットを利用して水上でもかなりの速度で走ります。「청원」ではそのシーンも登場します。
> 今回は水面が凍結していたので、拝めませんでしたが。
> ウォータージェット推進自体は元帥様が初めて乗った旧ソ連製の水陸両用戦車に元来あるものなので珍しくはないですが。
>
>
> ★大砲を積んだ「自走砲」について
> M1981 122mm自走加農砲(正式名称不明な為、NATOのコード名)
>
> ソ連が開発したATC-59という砲牽引トラクターをベースに開発した「トクチョン」という車体に122mm砲を搭載したもの。
> 「トクチョン」も、いくつかの派生車両を生み出すために開発されたもののようで、複数の派生車が存在します。
>
> 参考
>
https://www.youtube.com/watch?v=ERHeBgwQOhU
>
https://www.youtube.com/watch?v=CqLw-zf1970
> (後半で疾走する装甲車)映画「려단정치위원」より流用
>
> ★船みたいな装甲車
>
> K-61水陸両用装甲兵員輸送車
> ・・・といわれていますが、ソ連のK-61水陸両用装甲兵員輸送車とは形が全然違うので、私は別名称を持っていると思います。
> これもVTT-323の派生車の一つだと思います。
>
> これも北朝鮮の映画によく出てきます。「중대장」など
>
> いずれもかなり旧式な部類に入る兵器ばかりですが、旧式だからとバカにできないのが旧ソ連系兵器の恐ろしいところです。
>
> それにしても、この記録映画のカメラマンあるいは監督はかなりアングルにこだわっていますね。
> どう撮ればかっこよく見えるかというのを映画監督以上に熟知しているように思います。
ストリームの正方形は、16:9サイズの映像が流れたときに無理やり4:3で流すように、動画配信の仕様で仕方なく行われているのだと思われます。
例えば今日の「朝鮮記録映画」の開始前、正方形ではない、以前の長方形サイズでの開始アナウンスがありました。このアナウンスの映像は、衛星からの電波ではHDの16:9サイズで放送していて、ストリームでは4:3サイズに縮小されたものと思われます。
今後改善して、高画質で視聴できるようになると嬉しいのですが。
コメントありがとうございます。ご指摘の点、気がついておりました。以前は、4:3を基準に16:9はそのまま
流していたのですが、やはり衛星からの電波の関係で調整したのかもしれませんね。私としては、以前のスタイルの方が見やすかったのですが、ストリーミングとの関連で何か事情があるのかもしれませんね。
> ストリームの正方形は、16:9サイズの映像が流れたときに無理やり4:3で流すように、動画配信の仕様で仕方なく行われているのだと思われます。
> 例えば今日の「朝鮮記録映画」の開始前、正方形ではない、以前の長方形サイズでの開始アナウンスがありました。このアナウンスの映像は、衛星からの電波ではHDの16:9サイズで放送していて、ストリームでは4:3サイズに縮小されたものと思われます。
> 今後改善して、高画質で視聴できるようになると嬉しいのですが。