「敬愛する金正恩同志が平壌国際飛行場ターミナル建設場を現地指導された」:平壌空港第2ターミナル建設、「他国のよい点はとりいれろ」と指示、高麗航空HP、「信用カード」、オンライン予約で使えない名前 (2014年7月11日 「労働新聞」)
11日付けの『労働新聞』が金正恩が「平壌国際飛行場ターミナル建設現場を現地紙指導」したと伝えた。
『労働新聞』、「경애하는 김정은동지께서 평양국제비행장 항공역사건설장을 현지지도하시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_06_01&iPageType=2
平壌への定期便は現在、中国国際航空と高麗航空のみである。中国国際航空は、北京と平壌の往復(CA121,CA122)している1便が毎日運行されている。中国国際航空のHPで運行状況などを調べようとしたが、エラーとなってしまい検索できない。その他のサイトで調べてみると、CA121が13:20平壌到着、CA122が18:15北京到着で運行されているようだ。
Airportia, Sunan International Airport, http://www.airportia.com/north-korea/sunan-international-airport/
一方、高麗航空は朝鮮語と英語で表示されるきちんとしたHPを持っている。今まで知らなかったのだが、HPからフライト予約もできるようになっている。高麗航空HPには、同HPが2012年8月7日に開設されたと書かれている。気付いていなかったが、これも金正恩時代の新たな動きのようだ。
高麗航空HPの英語トップページ

Source: Air Koryo, http://www.airkoryo.com.kp/en
オンライン予約のページはこのようになっている。なお、「国籍(nationality)」に韓国は出てこない。この画面から「NEXT」に進もうとしたが、進むことはできなかった。どの条件が「NEXT」を不可にしているのか試してみたところ、特定の名前(金正恩、金正日、金日成)では進めないようにしてあるようだ。

Source: Air Koryo, http://www.airkoryo.com.kp/en
名前を朴奉珠に変更すると次の画面に進むことができる。

Source: Air Koryo, http://www.airkoryo.com.kp/en
北朝鮮では、「元帥様」や「大元帥様」と同じ名前は「使用不可」となっているのかもしれないが、例えば中国朝鮮族で同姓同名の人がいたらどうするのであろうか。なお、金敬姫や張成沢はオンライン予約ができるようだ。
張成沢でチェックイン画面

Source: Air Koryo, http://www.airkoryo.com.kp/en
発券手数料ということなのだろうが、総額が9ドルと10ドルで表示される。

Source: Air Koryo, http://www.airkoryo.com.kp/en
「PURCHASE」をクリックするとLOG INを要求される。

Source: Air Koryo, http://www.airkoryo.com.kp/en
メンバー登録の画面は次のようになっている。

Source: Air Koryo, http://www.airkoryo.com.kp/en
ここから後には進まなかったが、オンライン予約の支払いをどのように処理するのか非常に気がかりである。通常の航空会社であれば、クレジットカードでの決済となるが、高麗航空はどのようにしているのであろうか。北朝鮮にはクレジットカードなど存在しないはずであるが、もしかすると中国の支社を経由してクレジット決済が可能になっているのかもしれない。
そう思って同HPを見ていると、
英語:
"E-ticket can be purchased by all the way of payment approved by Air Koryo, such as cash, traveller’s cheque, credit card, etc."
朝鮮語:
「 전자비행기표는 현금, 행표, 신용카드 등 고려항공이 인정하는 모든 지불수단을 리용하여 구매하실수 있습니다.」
と書いてあり、やはりクレジットカードでの決済も可能なようだ。驚いたのは、朝鮮語版にクレジットカードを示す「신용카드(信用カード)」という語彙が使われていることだ。この語彙が北朝鮮で使われているのだろうかと思い、例によってweb「朝鮮語大辞典」を調べてみたが、思った通り「신용카드」は出てこなかった。この語彙に関しては、韓国で使っている語彙を借用しているようだ。
<追記>
コメントで北朝鮮にもクレジットカードがかなり前からあるという情報を頂いた。頂いた情報を基に調べてみると、7月7日付けの『朝鮮新報』に「タクシーサービス、座右の銘は『人民のために奉仕する』、好評の『大同江』の運転手たち」という記事が掲載されており、その中に「距離測定器とその結果により、料金が電子カード決済機で支払われる」と書かれている。
『朝鮮新報』、「택시봉사, 좌우명은 《인민을 위하여 복무함!》/호평을 받는 《대동강》의 운전수들」、http://chosonsinbo.com/2014/07/sk77-2/
また、同新聞の2011年6月の「ICカード開発、導入」という記事には「平壌情報センターが新しいICカードシステムを研究、完成したのに基づいて各種のICカードを開発した」と書かれている。
『朝鮮新報』、「ICカード開発、導入」、http://jp.korea-np.co.jp/article.php?action=detail&pid=51574
これらの記事を読むと、カードを使った決済は行われているようであるが、諸外国で使われているクレジットカードのように何の支払いにも使えるカードではなく、特定の支払いにのみ使える専用カードのような気がする。例えば、かつてJRが販売していた切符購入専用の「オレンジカード」のようにである。
やはりそうなると「信用カード」は、少なくとも一般には普及していないのではないだろうか。カード作りは「平壌情報センター」で技術的に可能であっても、ソフトの面、つまり金融システムが国際的信用基準をクリアした状態で機能していなければ、国際カードの運用は困難なはずである。
高麗航空のカード決済は、中国のシステムを使っているのではないだろうか。
*******************
また、空港へは出発の90分前に到着するようにとも書いてある。出入国カードの見本も見ることができる。

Source: Air Koryo, http://www.airkoryo.com.kp/en
高麗航空のHPでの悪戯にはまってしまったが、肝心のフライトである。水・日を除く毎日、平壌-北京間、水・土には平壌-瀋陽間、月・金には平壌-ウラジオストック間の定期便を運行しているようだ。

Source: Air Koryo, http://www.airkoryo.com.kp/en
高麗航空の海外オフィスは、北京、瀋陽、ウラジオストック、モスクワ、ベルリン、クウェートにある。このうち、瀋陽オフィスは七宝山ホテルの1階にあり、同ホテルに泊まったときに覗いてみたらバッジを着用した男性が1人いた。クウェートにオフィスを構えているのは、どのような需要を考えてなのであろうか。
高麗航空HP、海外事務所、http://www.airkoryo.com.kp/kp/company/foreign_offices
少し長いが、同航空の沿革を翻訳しておくことにする。
**************
会社沿革
高麗航空は、朝鮮民主主義人民共和国の唯一の国家航空会社です。
高麗航空は、1995年9月21日に創立されました。
創立当時の名称は「朝鮮民航」でした。
朝鮮民主主義人民共和国政府の決定により「朝鮮民航」は、1992年3月28日に高麗航空となりました。
高麗航空は、50年あまりの歴史があります。
1955.11 平壌-チタ国際定期空路開設
1957.3 平壌-感興-清津国内定期空路開設
1559.4 平壌-北京国際定期空路開設
1970.3 平壌-恵山国内定期空路開設
1974.10 平壌-ハバロフスク国際定期空路開設
1980.7 平壌-感興-恵山国内定期空路開設
1983.4 平壌-モスクワ国際定期空路開設
1987.11 平壌-モスクワ-ベルリン国際定期空路開設
1989.11 平壌-モスクワ-ソフィア国際定期空路開設
1992.2 平壌-新潟・名古屋旅客、貨物チャーター空路運営開始
1993.4 平壌-バンコク国際定期空路開設
1996.9 平壌-マカオ国際定期空路開設
1997.8 平壌-ウラジオストック国際定期空路開設
2000.4 平壌-瀋陽国際定期航路開設
2000.7 平壌-ソウル旅客チャーター航路運営開始
2008.8 平壌-クアラルンプール旅客チャーター航路運営開始
2008.9 平壌-シンガポール旅客チャーター航路運営開始
2008.9 平壌-クウェート旅客チャーター航路運営開始
高麗航空HP、会社沿革、http://www.airkoryo.com.kp/kp/company/history
*********************
上で見たとおり、これらの航路で現在運営中のものは、北京、瀋陽、ウラジオストックのみである。少し前、中国ベースの北朝鮮旅行斡旋会社がクアラルンプールからの旅行も募集していたので、もしかすると不定期便が飛んでいるのかもしれない。
さて、随分遠回りになってしまったが、金正恩の平壌空港第2ターミナル建設現場視察に話を戻す。同記事によると、金正恩は「第2ターミナル」建設前の2012年7月、平壌国際空港第1ターミナル工事の現地指導も行っているという点である。この現地指導について当時報道されたのかどうかは記憶が定かではないが、上で紹介した高麗航空HPが開設されたのがまさにその1ヶ月後の2012年8月である。金正恩は、この時に航空事業に関して様々な指導を行い、高麗航空HP開設もその一環であったのであろう。今回の第2ターミナル工事は、この時に彼が指示をしたようだ。
同記事には、金正日の名前は一切登場しない。この種の大規模工事は、「金正日の遺訓を継いで」ということがおおいが、金正恩が就任して間もない2012年7月に彼が「将軍様の遺訓」としてではなく、独自の事業として空港整備事業を始めていたのであれば、注目すべき事実である。
金正恩は「平壌国際飛行場のターミナルは、平壌の関門、我が国の顔と同じである」と述べているが、空港を「我が国の顔」と例える辺りは、さすがに国際派金正恩といったところだ。さらに、「空港ターミナル建設にあたり、世界的な趨勢と外国のよい点を受け入れつつ、民族性をいかして完成しなければならない」とも指示しており、世界水準の国際空港ターミナル建設を目指しているようだ。
もちろん、最大の課題は空港に発着する国際便をどれだけ増やすのかということであるが、そのためには、北朝鮮がより開かれた魅力ある国にならなければならない。「元帥様」に何か名案でもあるのだろうか。
空港第2ターミナル建設の現地指導する金正恩

Source: 前掲、『労働新聞』
第2ターミナル全景

Source: 前掲、『労働新聞』
『労働新聞』、「경애하는 김정은동지께서 평양국제비행장 항공역사건설장을 현지지도하시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_06_01&iPageType=2
平壌への定期便は現在、中国国際航空と高麗航空のみである。中国国際航空は、北京と平壌の往復(CA121,CA122)している1便が毎日運行されている。中国国際航空のHPで運行状況などを調べようとしたが、エラーとなってしまい検索できない。その他のサイトで調べてみると、CA121が13:20平壌到着、CA122が18:15北京到着で運行されているようだ。
Airportia, Sunan International Airport, http://www.airportia.com/north-korea/sunan-international-airport/
一方、高麗航空は朝鮮語と英語で表示されるきちんとしたHPを持っている。今まで知らなかったのだが、HPからフライト予約もできるようになっている。高麗航空HPには、同HPが2012年8月7日に開設されたと書かれている。気付いていなかったが、これも金正恩時代の新たな動きのようだ。
高麗航空HPの英語トップページ

Source: Air Koryo, http://www.airkoryo.com.kp/en
オンライン予約のページはこのようになっている。なお、「国籍(nationality)」に韓国は出てこない。この画面から「NEXT」に進もうとしたが、進むことはできなかった。どの条件が「NEXT」を不可にしているのか試してみたところ、特定の名前(金正恩、金正日、金日成)では進めないようにしてあるようだ。

Source: Air Koryo, http://www.airkoryo.com.kp/en
名前を朴奉珠に変更すると次の画面に進むことができる。

Source: Air Koryo, http://www.airkoryo.com.kp/en
北朝鮮では、「元帥様」や「大元帥様」と同じ名前は「使用不可」となっているのかもしれないが、例えば中国朝鮮族で同姓同名の人がいたらどうするのであろうか。なお、金敬姫や張成沢はオンライン予約ができるようだ。
張成沢でチェックイン画面

Source: Air Koryo, http://www.airkoryo.com.kp/en
発券手数料ということなのだろうが、総額が9ドルと10ドルで表示される。

Source: Air Koryo, http://www.airkoryo.com.kp/en
「PURCHASE」をクリックするとLOG INを要求される。

Source: Air Koryo, http://www.airkoryo.com.kp/en
メンバー登録の画面は次のようになっている。

Source: Air Koryo, http://www.airkoryo.com.kp/en
ここから後には進まなかったが、オンライン予約の支払いをどのように処理するのか非常に気がかりである。通常の航空会社であれば、クレジットカードでの決済となるが、高麗航空はどのようにしているのであろうか。北朝鮮にはクレジットカードなど存在しないはずであるが、もしかすると中国の支社を経由してクレジット決済が可能になっているのかもしれない。
そう思って同HPを見ていると、
英語:
"E-ticket can be purchased by all the way of payment approved by Air Koryo, such as cash, traveller’s cheque, credit card, etc."
朝鮮語:
「 전자비행기표는 현금, 행표, 신용카드 등 고려항공이 인정하는 모든 지불수단을 리용하여 구매하실수 있습니다.」
と書いてあり、やはりクレジットカードでの決済も可能なようだ。驚いたのは、朝鮮語版にクレジットカードを示す「신용카드(信用カード)」という語彙が使われていることだ。この語彙が北朝鮮で使われているのだろうかと思い、例によってweb「朝鮮語大辞典」を調べてみたが、思った通り「신용카드」は出てこなかった。この語彙に関しては、韓国で使っている語彙を借用しているようだ。
<追記>
コメントで北朝鮮にもクレジットカードがかなり前からあるという情報を頂いた。頂いた情報を基に調べてみると、7月7日付けの『朝鮮新報』に「タクシーサービス、座右の銘は『人民のために奉仕する』、好評の『大同江』の運転手たち」という記事が掲載されており、その中に「距離測定器とその結果により、料金が電子カード決済機で支払われる」と書かれている。
『朝鮮新報』、「택시봉사, 좌우명은 《인민을 위하여 복무함!》/호평을 받는 《대동강》의 운전수들」、http://chosonsinbo.com/2014/07/sk77-2/
また、同新聞の2011年6月の「ICカード開発、導入」という記事には「平壌情報センターが新しいICカードシステムを研究、完成したのに基づいて各種のICカードを開発した」と書かれている。
『朝鮮新報』、「ICカード開発、導入」、http://jp.korea-np.co.jp/article.php?action=detail&pid=51574
これらの記事を読むと、カードを使った決済は行われているようであるが、諸外国で使われているクレジットカードのように何の支払いにも使えるカードではなく、特定の支払いにのみ使える専用カードのような気がする。例えば、かつてJRが販売していた切符購入専用の「オレンジカード」のようにである。
やはりそうなると「信用カード」は、少なくとも一般には普及していないのではないだろうか。カード作りは「平壌情報センター」で技術的に可能であっても、ソフトの面、つまり金融システムが国際的信用基準をクリアした状態で機能していなければ、国際カードの運用は困難なはずである。
高麗航空のカード決済は、中国のシステムを使っているのではないだろうか。
*******************
また、空港へは出発の90分前に到着するようにとも書いてある。出入国カードの見本も見ることができる。

Source: Air Koryo, http://www.airkoryo.com.kp/en
高麗航空のHPでの悪戯にはまってしまったが、肝心のフライトである。水・日を除く毎日、平壌-北京間、水・土には平壌-瀋陽間、月・金には平壌-ウラジオストック間の定期便を運行しているようだ。

Source: Air Koryo, http://www.airkoryo.com.kp/en
高麗航空の海外オフィスは、北京、瀋陽、ウラジオストック、モスクワ、ベルリン、クウェートにある。このうち、瀋陽オフィスは七宝山ホテルの1階にあり、同ホテルに泊まったときに覗いてみたらバッジを着用した男性が1人いた。クウェートにオフィスを構えているのは、どのような需要を考えてなのであろうか。
高麗航空HP、海外事務所、http://www.airkoryo.com.kp/kp/company/foreign_offices
少し長いが、同航空の沿革を翻訳しておくことにする。
**************
会社沿革
高麗航空は、朝鮮民主主義人民共和国の唯一の国家航空会社です。
高麗航空は、1995年9月21日に創立されました。
創立当時の名称は「朝鮮民航」でした。
朝鮮民主主義人民共和国政府の決定により「朝鮮民航」は、1992年3月28日に高麗航空となりました。
高麗航空は、50年あまりの歴史があります。
1955.11 平壌-チタ国際定期空路開設
1957.3 平壌-感興-清津国内定期空路開設
1559.4 平壌-北京国際定期空路開設
1970.3 平壌-恵山国内定期空路開設
1974.10 平壌-ハバロフスク国際定期空路開設
1980.7 平壌-感興-恵山国内定期空路開設
1983.4 平壌-モスクワ国際定期空路開設
1987.11 平壌-モスクワ-ベルリン国際定期空路開設
1989.11 平壌-モスクワ-ソフィア国際定期空路開設
1992.2 平壌-新潟・名古屋旅客、貨物チャーター空路運営開始
1993.4 平壌-バンコク国際定期空路開設
1996.9 平壌-マカオ国際定期空路開設
1997.8 平壌-ウラジオストック国際定期空路開設
2000.4 平壌-瀋陽国際定期航路開設
2000.7 平壌-ソウル旅客チャーター航路運営開始
2008.8 平壌-クアラルンプール旅客チャーター航路運営開始
2008.9 平壌-シンガポール旅客チャーター航路運営開始
2008.9 平壌-クウェート旅客チャーター航路運営開始
高麗航空HP、会社沿革、http://www.airkoryo.com.kp/kp/company/history
*********************
上で見たとおり、これらの航路で現在運営中のものは、北京、瀋陽、ウラジオストックのみである。少し前、中国ベースの北朝鮮旅行斡旋会社がクアラルンプールからの旅行も募集していたので、もしかすると不定期便が飛んでいるのかもしれない。
さて、随分遠回りになってしまったが、金正恩の平壌空港第2ターミナル建設現場視察に話を戻す。同記事によると、金正恩は「第2ターミナル」建設前の2012年7月、平壌国際空港第1ターミナル工事の現地指導も行っているという点である。この現地指導について当時報道されたのかどうかは記憶が定かではないが、上で紹介した高麗航空HPが開設されたのがまさにその1ヶ月後の2012年8月である。金正恩は、この時に航空事業に関して様々な指導を行い、高麗航空HP開設もその一環であったのであろう。今回の第2ターミナル工事は、この時に彼が指示をしたようだ。
同記事には、金正日の名前は一切登場しない。この種の大規模工事は、「金正日の遺訓を継いで」ということがおおいが、金正恩が就任して間もない2012年7月に彼が「将軍様の遺訓」としてではなく、独自の事業として空港整備事業を始めていたのであれば、注目すべき事実である。
金正恩は「平壌国際飛行場のターミナルは、平壌の関門、我が国の顔と同じである」と述べているが、空港を「我が国の顔」と例える辺りは、さすがに国際派金正恩といったところだ。さらに、「空港ターミナル建設にあたり、世界的な趨勢と外国のよい点を受け入れつつ、民族性をいかして完成しなければならない」とも指示しており、世界水準の国際空港ターミナル建設を目指しているようだ。
もちろん、最大の課題は空港に発着する国際便をどれだけ増やすのかということであるが、そのためには、北朝鮮がより開かれた魅力ある国にならなければならない。「元帥様」に何か名案でもあるのだろうか。
空港第2ターミナル建設の現地指導する金正恩

Source: 前掲、『労働新聞』
第2ターミナル全景

Source: 前掲、『労働新聞』