「金正恩同志、我が国で事故に遭った中国人死亡者の遺体と負傷者を送り返すための専用列車を見送られた」:「元帥様」が「謝罪」、交通事故対策強化を約束 (2018年4月26日 「労働新聞」)
26日、『労働新聞』紙面pdf版1面に、以下。
**************
・・・金正恩同志は、4月25日夜、平壌駅に来られ、悲劇的な交通事故で死亡した中国人の遺体と負傷者を送り返す専用列車を見送られた。
敬愛する最高領導者同志は、中国人の遺体と負傷者を早急に中国国内に送り返すことができればよいという、中国同志の提起を受けられ、専用列車を編成するようされ、党と政府の高級幹部と実務幹部、医療幹部が同行し、送還事業を責任を持って保障するよう措置を取られた。
敬愛する差し工領導者同志は25日夜、平壌駅に来られ、遺体運搬準備状態を視察され、列車に乗り、負傷者と再び会われ、慰労の意を伝えられた。
最高領導者同志は、駅で我が国駐在中華人民共和国特命全権大使李ジングン同志と会われ、心筋なる中国の友人が我が国の地で突然の悲劇的な惨事に遭ったことについて再び被害者遺家族に心より哀悼と謝罪の意を示された。
敬愛する最高領導者同志は、自信と我が党と政府が、今回の事故を巡り責任を痛切に感じていると言われながら、いかなる言葉と慰労や保証でも愛する家族を失った人々の痛みを癒やすことができないことはよく分かっているが、我々ができる全ての最善を尽くし、中国同志達を少しでも慰労したい気持ちだけだと言われながら、慰問電文と慰問金を伝達された。
そうされながら、今回の重大事故調査と処理を厳格に行いながら、今後、このような事故の再発を徹底して防ぐための強力な対策を打ち立てると言われた。
敬愛する最高領導者同志は、朴奉珠内閣総理同志をはじめとした党と政府の幹部と共に悲痛な思いを抱き、専用列車を見送られた。
Source: 『労働新聞』紙面pdf版1面、2018/04/26
******************
「専用列車」は中国から来た物だと思ったが、記事を読む限りは、朝鮮側の車両を使うようだ。もしかすると、幹部が使うような特別車両を改造したものを準備したのかもしれない。中国側に到着した「専用列車」の映像が中国メディアにより公開されれば、詳細が明らかになるであろう。
また、「元帥様」は、「謝罪」もしている。いかなる理由であれ、「元帥様」が「謝罪」をすることは異例であり、記憶の限りでは、今回が初めてかも知れない。完璧な「元帥様」は、謝罪をするような過ちは犯さないということである。
そして、「元帥様」は「慰労金」も提供している。金額は明らかにされていないが、「元帥様」から直接の慰労金ということなので、二束三文の額ではなかろう。ただ、中国の交通事故による死傷者に対する補償額は、日本などと比べると非常に少ないということも念頭に置いておく必要がある。
「元帥様」は、交通事故の再発防止策についても言及しており、今回の交通事故は韓国メディアが伝える(中国語メディアは未確認)「スリップ事故」以上のことは分かっていないが、「防止策」ということからすると、運転手や道路管理者に何らかの過失があった可能性もある。
*****************
敬愛する最高領導者金正恩同志が、党と国家の最高幹部と共に中国の党と国家領導者に慰問電文を発送
中国共産党中央委員会総書記、中華人民共和国主席 習近平同志
中華人民共和国国務院総理 李克強同志
中華人民共和国全国人民代表大会常務委員会委員長 栗戦書同志
我々は、去る4月22日、黄海北道ポンサン郡で発生した悲劇的な交通事故で、多くの中国観光客が死亡したことと関連し、中国共産党と中華人民共和国政府、全ての中国人民と被害者遺家族に最も深い哀悼と謝罪の意を表します。
我々人民に対する親善の情を抱き訪問した親近なる中国の友人が、我々の地で突然の事故に遭ったことは、実に悲痛なことであり、朝鮮労働党と朝鮮民主主義人民共和国政府、全ての朝鮮人民は、これについて実の親族が被った被害と考え、あなた方と共に深い悲しみに浸っています。
中国同志達にいかなる言葉と慰労や補償でも癒やせない痛みを与えたことについて深く贖罪します。
一日も早く、悲しみのこの時間が過ぎ去り、痛みが少しでも癒やされるよう我が党と政府は最善の努力を傾注します。
朝鮮労働党委員長 朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長 金正恩
朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会委員長 金永南
朝鮮民主主義人民共和国内閣総理 朴奉珠
********************
朝中関係が回復したばかりの時期ということもあり、「元帥様」も特段の対応をしているのであろうが、外国人に対する「慰問電文」だということがあるにしても、内容は実に普通、つまり謝罪の気持ちがストレートに伝わってくるものとなっている。
**************
・・・金正恩同志は、4月25日夜、平壌駅に来られ、悲劇的な交通事故で死亡した中国人の遺体と負傷者を送り返す専用列車を見送られた。
敬愛する最高領導者同志は、中国人の遺体と負傷者を早急に中国国内に送り返すことができればよいという、中国同志の提起を受けられ、専用列車を編成するようされ、党と政府の高級幹部と実務幹部、医療幹部が同行し、送還事業を責任を持って保障するよう措置を取られた。
敬愛する差し工領導者同志は25日夜、平壌駅に来られ、遺体運搬準備状態を視察され、列車に乗り、負傷者と再び会われ、慰労の意を伝えられた。
最高領導者同志は、駅で我が国駐在中華人民共和国特命全権大使李ジングン同志と会われ、心筋なる中国の友人が我が国の地で突然の悲劇的な惨事に遭ったことについて再び被害者遺家族に心より哀悼と謝罪の意を示された。
敬愛する最高領導者同志は、自信と我が党と政府が、今回の事故を巡り責任を痛切に感じていると言われながら、いかなる言葉と慰労や保証でも愛する家族を失った人々の痛みを癒やすことができないことはよく分かっているが、我々ができる全ての最善を尽くし、中国同志達を少しでも慰労したい気持ちだけだと言われながら、慰問電文と慰問金を伝達された。
そうされながら、今回の重大事故調査と処理を厳格に行いながら、今後、このような事故の再発を徹底して防ぐための強力な対策を打ち立てると言われた。
敬愛する最高領導者同志は、朴奉珠内閣総理同志をはじめとした党と政府の幹部と共に悲痛な思いを抱き、専用列車を見送られた。
Source: 『労働新聞』紙面pdf版1面、2018/04/26
******************
「専用列車」は中国から来た物だと思ったが、記事を読む限りは、朝鮮側の車両を使うようだ。もしかすると、幹部が使うような特別車両を改造したものを準備したのかもしれない。中国側に到着した「専用列車」の映像が中国メディアにより公開されれば、詳細が明らかになるであろう。
また、「元帥様」は、「謝罪」もしている。いかなる理由であれ、「元帥様」が「謝罪」をすることは異例であり、記憶の限りでは、今回が初めてかも知れない。完璧な「元帥様」は、謝罪をするような過ちは犯さないということである。
そして、「元帥様」は「慰労金」も提供している。金額は明らかにされていないが、「元帥様」から直接の慰労金ということなので、二束三文の額ではなかろう。ただ、中国の交通事故による死傷者に対する補償額は、日本などと比べると非常に少ないということも念頭に置いておく必要がある。
「元帥様」は、交通事故の再発防止策についても言及しており、今回の交通事故は韓国メディアが伝える(中国語メディアは未確認)「スリップ事故」以上のことは分かっていないが、「防止策」ということからすると、運転手や道路管理者に何らかの過失があった可能性もある。
*****************
敬愛する最高領導者金正恩同志が、党と国家の最高幹部と共に中国の党と国家領導者に慰問電文を発送
中国共産党中央委員会総書記、中華人民共和国主席 習近平同志
中華人民共和国国務院総理 李克強同志
中華人民共和国全国人民代表大会常務委員会委員長 栗戦書同志
我々は、去る4月22日、黄海北道ポンサン郡で発生した悲劇的な交通事故で、多くの中国観光客が死亡したことと関連し、中国共産党と中華人民共和国政府、全ての中国人民と被害者遺家族に最も深い哀悼と謝罪の意を表します。
我々人民に対する親善の情を抱き訪問した親近なる中国の友人が、我々の地で突然の事故に遭ったことは、実に悲痛なことであり、朝鮮労働党と朝鮮民主主義人民共和国政府、全ての朝鮮人民は、これについて実の親族が被った被害と考え、あなた方と共に深い悲しみに浸っています。
中国同志達にいかなる言葉と慰労や補償でも癒やせない痛みを与えたことについて深く贖罪します。
一日も早く、悲しみのこの時間が過ぎ去り、痛みが少しでも癒やされるよう我が党と政府は最善の努力を傾注します。
朝鮮労働党委員長 朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長 金正恩
朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会委員長 金永南
朝鮮民主主義人民共和国内閣総理 朴奉珠
********************
朝中関係が回復したばかりの時期ということもあり、「元帥様」も特段の対応をしているのであろうが、外国人に対する「慰問電文」だということがあるにしても、内容は実に普通、つまり謝罪の気持ちがストレートに伝わってくるものとなっている。